わんちゃんは、生後3ヶ月くらいまでの間に、どれだけ見て、聴いて、触れるかによって、人(犬)格形成されます。
 この時期に見なかったもの、聴かなかった音、触れなかったものに対し、恐怖感を抱きながら生きていく仔は少なくありません。
 いろいろな経験をしながら社会性や適応力を身につけるこの時期を“社会化期”と呼びます。
 いろいろな経験を無理のない範囲でいっぱいさせてあげましょう。

●いっぱいのわんちゃんと会って、じゃれて、噛んで、吠えて、していいことといけないこと(こいぬはまったくわからない)、どこまでしてよくてどこからがいけないのか(力の加減、程度)など、生きる上でのルールを学び、身につけよう。

●いろいろな人に会い、愛され、共に生きる喜びを。

●外に出たら遭遇する音や光に慣れさせてあげましょう。
 車や自転車の発する音(走行音、エンジン音、クラクションなど)
 風に揺れる木々、葉の音
 工事現場から発せられる音

●掃除機や電話、洗濯機など、お家の中で発せられる生活音にも慣れよう。

●車や電車に乗せてあげる。車酔いなどしないように。

20070920 掃除機慣れ1
掃除機の音もへっちゃら

20070920 掃除機慣れ2
ぼくは吸わないでね(笑)





 わんちゃんを迎えるに際し、不安を持たれない方はいません。

 不安を持たない方にわんちゃんをお渡しすることはできません。

 迎えるのは命です。

 不安にならないなんてこわいです。

 不安になった自分に罪の意識を感じる必要はありません。

 これから迎えるのは命であり、そのことを真剣に考えてくださるが故の不安なのですから。

 ですが、わんちゃんを迎えるには、その押し潰されそうな不安を乗り越えなければなりません。

 こいぬは無条件にかわいいです。わんちゃんと一緒にすごす時間は、楽しく、心からしあわせです。

 ですが、噛むこともあれば、吠えることもあります。反抗期なんて時期まであります。

 病気にもなりますし、手術となったらお金もかかります。医療保険なんてものがあるわけではないですから結構な金額になります。

 そのすべてを受け入れ、立ち向かう覚悟を、わんちゃんを迎える前に持たねばならないのです。

 迎えてから心が折れてしまっては絶対にならないのです。

 目の前の無邪気なこいぬの人生(犬生)は、迎えられる方に委ねられます。

 “この仔のためならなんでも”

 その気持ち、その覚悟が持てないのなら、不安を乗り越えられないのなら、迎えるのは断念する。

 恥ずべき選択ではありません。

 命の大切さを真剣に考えるひとつの勇気です。





 『迎えられなかったわんちゃんはどうなるんですか?』

 よく受ける質問。

 わんちゃんとそのわんちゃんを迎えてくださるご家族というのは、必ず出会います。

 強がりでなく、そう思います。

 そういうものです。

 『この犬たちを売って儲けよう。』

 『お店の目玉として、どこにもいないような珍しい犬を連れてこよう。』

 『販管費(販売管理費。家賃、人件費等)を稼ぐためには、今月、何頭売らないと…。』

 こんな、人の余計な考え、欲さえなければ。

 きっと出会います。

 余計な考え、欲さえなければ。





 昨日、PROFILEの写真をアップしました。
 お店が完成して間もない頃のhundehutteです。
 床が純白に輝いてます。
 デッキもまっさらです。
 お店が出来上がった、あの瞬間を思い出す。
 出来上がったばかりのなんともいえない独特のにおいが甦る。
 月日が経ち、陽にあたり、雨風にさらされ、人が踏み、わんちゃんが踏み…
 汚れ、削れ、褪せ、擦れ…
 hundehutteはいい味出てきました。
 古くなる良さを、時間の積み重なりを感じる。

hundehutte開店





 『いい獣医さんっていないですかねぇ?』
 仕事柄、よく受ける質問です。
 『いい』の基準は、人それぞれだと思います。
 『親切だからいい』と言われる方がいます。
 『◯◯大学出身』という肩書きがあるから『いい』と言われる方もいます。
 『安い』ことが『いい』と言われる方もいれば、『高いから安心していい』とおっしゃられる方も。
 そうそう、『近い』から『いい』という意見もあるでしょう。
 わたしは思います。

 愛する家族である仔をまかせられると思えるかどうか

 だと。
 もし、かけがえのない愛する家族が、命に関わる怪我、病気等を患い、手術をしたとする。そして、手術をしても助からなかったとして、この方に手を尽くしていただいたのだからと納得できるかどうかを判断の基準にわたしはしています。

 肩書きは救ってくれない。

 安いから、高いから救えるわけではない。

 そして、

 親切だけでは、近いだけでは救えない。

 信じられる方との出会いはかけがえのないものです。
 わたしは、hundehutteを始めてから出会うことができました。
 そして、幾度となく助けていただきました。
 今日もまた救っていただきました。
 わたしは、おこがましくも命をあずかる者でありますが、獣医さんではないので、治したり、まして、救うことなどできない。
 信頼できる方がいる心強さに日々感謝しております。

 命を救う

 文字にするとたった4文字の行為は、文字にできるほど容易くはない。




 hundehutteでは、わんちゃんの社会化の一環として、こいぬの時期からいろいろな人や家庭に触れるようにしています。
 どんな家庭の方に迎えられるかわからない現段階のうちに、さまざまな暮らしを経験し、環境の変化に強い仔に育ってもらいたい願いから実施しております。
 トイ・プードルくん、昨夜からスタッフのお家にお泊まりにいっていて、本日はお店におりません。
 お店にこいぬがいないってどういうこと?って感じではありますが(笑)、それでいいんです。それが、“hundehutte流”(笑)。落合氏(現中日ドラゴンズ監督)でいうところの“オレ流”です(笑)
 先ほど、こいぬを見に来てくださった方、申し訳ございませんでした。明日はおりますので、また会いにきてやってください。
 現在、スタッフ宅でのびのびしているとのこと。
 そんなわけで、サークルの置いていない店内はなかなか広いです。それでも狭いですけど(苦笑)

店内0831


店内0831-2





深夜2時
帰りの道

その仔たちは寄ってきた
にゃーにゃーと泣きながら

何かちょうだいと言っているの?
抱きしめてよと願っているの?

なにを食べていきているんだろう
持っていた
じゃこをあげるよ
パンをあげるよ

ぼくができるのはただこれだけだよ

いいことなのかわるいことなのか
考えないように今はするよ

どんな想いでいきているのだろう

ぬくもりを知らず
ずっといるんだろう

部屋でぼくの帰りを待つ仔と何がちがうのだろう

何がちがうというのだろう
何もちがわないはずなのに

胸が苦しくなる
ちぎれそうになる

深夜2時





 ふらりと来店されたご婦人。
 おもむろに、自分の家にいる仔の世話ができないだの話を始める。
 話の途中途中に、自分は身体の具合いがよくないから犬の面倒がみれないとのこと(自己弁護か?)。
 永遠とひとりで話し、お店にいる仔を抱き、一言。

 『かわいいわね〜。この仔、売ってるんでしょ?いくら?』

 神経を疑う。
 今、自分の家にいる仔を育てることに手を持て余していると話しておいて、かわいいというだけでこの仔を迎えるというの?
 現状を聞いて、この仔を渡すと思う?
 今、一緒にいる仔とちゃんと向き合っていないあなたに?

 かわいいだけじゃダメ。

 『お金はあるから』は論外。

 hundehutteは、みなさんが見かけるペットショップといわれるお店のように、プライスを掲げていません。
 これは、ポリシーといっていい。
 開店当初、
 『プライス表示してないんじゃ売れないよ。
  売り物ってわからないじゃない。』
 と、よく言われました。

 ですが、私は、お金の話の前に、

 “この仔を迎えたい”という気持ちがあるのか、

 そして、その強さ(真剣さ)を知りたい。

 迎えてから起こるいろいろなことを乗り越えていくという強さを。

 お店にいる仔は、誰に迎えられるかによって、人生(犬生)が決まります。
 いくら積まれようがお渡しできないんですよ。その気持ちがないのであれば。
 ま、まぁ、額にもよりますがね(ウソウソ)。

 命を迎えることの重さを真剣に。

 ちょっと真面目に、怒りあらわに、書いてみたり。





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