世の中、悪いことばかりではないけれど、人は嘘をついたり、裏切ったりする。これは紛れもない現実。
 『言葉が話せないから何を伝えようとしているのかわからない』という人もいるけど、犬たちは、うれしい、かなしい、つまらない… 自らの感情をとても素直に、正直に表現してくれる。
 言葉というコミュニケーションツールを持つ人間同士、その言葉がすべて真実であることってあるのだろうか。
 『言葉が話せないから…』といわれる犬たちの方が、よっぽどわかりやすい。
 そして、信じられる。
 すべてが真実だから。
 素直で正直でいてくれるきみを愛す。
 真実を伝えてくれるきみを愛す。

 ここに、共感し、涙を流した論を紹介したいと思う。
 十九世紀にアメリカで起きたある犬の射殺事件。それを訴えた飼い主の弁護人、ミズーリ州の上院議員ジョージ・グレアム・ベストの陳述した有名な弁護論である。
 法廷でこれを聞いた被告側の弁護士は、
 『それは、かつて聞かれたもののうち、もっとも完璧な演説だった。裁判官も弁護士も魅惑された。とくに裁判長はまるで親友を失った人のように涙をこぼしていた。』
 と、語っている。
 評決には、たった二分しかかからなかったという。


 ー人間がこの世で持つ最良の友も、彼に反し敵となることがありましょう。彼が愛情こめて育て上げた息子や娘も、親不孝となることがありましょう。私どもが自分の幸福と名声を任せる者さえ、その信頼を裏切ることがありましょう。人の持つ富は失うこともありましょう。富は人がもっとも必要とするときに、人から飛びさってしまうものです。
 人の名誉は、何か一つ人によく思われない行為があった途端に地に堕ちます。成功が私どもと共にあるときは腰をかがめて我々を崇める人々も、一旦失敗がその雲を我々の頭上に覆うや、まず悪意の石を我々に投げる最初の人ともなるでありましょう。
 この利己的な世の中で、人が持ちうる唯一の絶対に非利己的な、決して彼を棄てず、決して恩を忘れたり裏切ったりせぬ友は犬であります。
 陪審員諸君、人の持つ犬は、富む時も貧に悩む時も、健康の時も、病気の時も、その主人の味方である。犬は冬の寒風吹き荒び、雪が激しく降るときにも、その主人の側近くにおることさえできれば冷たい地面にも寝るのであります。彼は、自分にくれる食物を持たない手にも接吻し、世の荒波と闘ってできた傷も舐めてくれます。彼は貧しい主人の眠りをあたかも王侯にたいするのと同じく番をするのであります。
 他のすべての友が去っても彼だけは残っています。富が飛び去り、名声が粉々になっても彼の愛情はちょうど空を旅する太陽のように不変であります。運命が彼の主人を友もなく、家もなく、地の果てへ放り出しても、忠実な犬は主人について危険から主人を守り、その敵と戦うより以上の特権を求めないのであります。
 そうして、遂にすべてが終わって、死が主人を抱き、その体が冷たい地面に横たわると、他のすべての友はおのおの勝手な方向に行ってしまっても、その気高い犬は墓の側にあって頭を前脚の間に垂れ、目は悲しげに、しかし、聡く(さとく)見張って大きく開き、死に至るまで忠実で真実であります……。
(『パートナー・犬』1997年7、8月合併号参照)



 自分のすべてを注いでもまだ足りない。



2007.10.16 Tuesday 掲載





全てのBlog記事を見返している。
手違いでGoogleのアカウントを削除してしまい、YouTubeにアップしていた動画が全削除。
復帰作業を試みるも、復帰せず。
そこで、新たにGoogleアカウント作成して、過去の動画を保存してあるHDDから探して、再度アップロードして、それをBlogに再掲載を試みようかと。
途方もない作業。
手始めに、Blog記事を見返している。
2013年10月5日現在、Blog総件数8789。
けっこうあるね。
気が変になったらすみません。
でも見返してみると、おもしろいものや考えさせられるものがいっぱい。
自分で書いてんだけどね。
その中からまた見てほしかったり、考えてほしかったり、そんなものをピックアップして再掲載してみます。
よかったら見てみてください。





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