犬は人間の感情を読み取るエキスパート、でもどうやって?

楽しいことがあって笑っている時に愛犬と目が合うと満面の笑顔になっていたり、落ち込んだり悲しい時にそっとそばに来て顔をペロッとしてくれたり、犬が自分の感情をわかってくれていると感じる場面がありますね。

けれど、犬は何を基準に人間の感情を察知しているのでしょうか?イタリアのバーリ大学の研究チームによる、犬の脳が感情に関する情報を処理する方法についての研究結果をご紹介します。

犬は耳で聞いた音からどのくらい感情を察知するのか?

これまでの研究によって、犬が人間の顔の表情から感情を認識できることはわかっています。

犬は、特別な感情のないニュートラルな表情、嬉しい表情、怒っている表情の区別がついていて、ポジティブな声と表情、ネガティブな声と表情をそれぞれ一致させられるというものです。

また犬は感情に関する情報を脳で処理する時、感情の種類によって脳の右側を使うか、左側を使うかが決まっているということは既に分かっています。一般にポジティブな感情に関することは左側、ネガティブな感情に関することは脳の右側を使うと言われています。

今回のバーリ大学の研究では、犬が耳で人間の声を聞いて、そこに込められた感情を脳が察知する方法に焦点が当てられました。

この研究で犬に聞かせた人間の声は、言語になっていない何らかの感情がこもった音声(笑い声、泣き声など)が使用されました。感情の種類は「基本の六感情」である「喜び」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」「 驚き」「恐怖」です。

実験の方法と結果

実験に参加したのは30匹の家庭犬で犬種はさまざま、年令は1〜13歳でした。

まず犬の両側に2台のスピーカーを置き、各スピーカーからきっちり同じ距離に当たる真ん中の位置に食器を置いて犬に食べ物を与えます。犬が食べている最中に2台のスピーカーから何らかの感情が表現された音声が流され、犬がどちら側に顔を向けたかを観察しました。

犬も人間と同じように、体の左右それぞれの側を脳の反対側でコントロールします。この実験で、犬が顔を右に向けた時は脳の左側で、左を向いた時には脳の右側で音声が処理されたことを示します。

犬たちが聞いた音声の感情の種類とそれに対する反応は、前述した「ポジティブ情報は左側、ネガティブ情報は右側」のパターンに当てはまったものでした。

「悲しみ」「恐怖」「怒り」の音声を聞いた犬は顔を左側に向けることが観察されました。反対に「喜び」の音声では犬たちは一貫して顔を右側に向けました。「驚き」と「嫌悪」に関してははっきりとしたパターンは示されませんでした。

耳の両側から聞こえてくる人間の感情を表す音声について、犬の脳は即座にそれがポジティブかネガティブかを判断して反応できるということが分かったというわけですね。

また音声を聞いた時の、顔の向き以外の犬の仕草や心拍数の観察から、ネガティブな音声は犬のストレスレベルを上げることも示されました。

まとめ

「笑い声」「泣き声」などの、言語ではない人間の感情音声を犬に聞かせて、犬がその情報を脳でどのように処理して反応しているかという研究がイタリアのバーリ大学の研究チームによって行われました。その結果、犬は人間が発する感情の音声をかなり正確に脳で判断して反応していることがわかりました。

私たちが犬のそばで笑ったり泣いたりしている時、その声が彼らに向けられたものでなくても犬にとって意味があり、脳が反応しているということは覚えておかなくてはいけないですね。

特に「悲しみ」「怒り」「恐怖」の音声は犬にとってもストレスになってしまうので要注意です。

私たちが笑っていると犬もハッピーだなんて、もう本当に犬って愛おしいですよね!


《参考》
https://www.nature.com/articles/s41598-017-18417-4



わんちゃんホンポ 2018/3/24付記事抜粋





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