東京都の小池百合子知事は5日の記者会見で、2016年7月の都知事選で公約の一つに掲げた「ペット殺処分ゼロ」について、都の目標より1年早い18年度末時点で達成したと発表した。

 過去殺処分が最も多かったのは猫で、15年度は193匹いたが、適正な飼育や飼い主のいないペットの譲渡を呼び掛けた結果、17年度には16匹に減り、18年度で初めてゼロを実現した。

 殺処分は、保健所などに収容後死亡するケースや飼育が困難で安楽死させるケースなどを除く。小池知事は先の知事選で「待機児童ゼロ」「満員電車ゼロ」など計七つのゼロを公約としたが、達成したのは殺処分ゼロが初めて。知事は「引き続き人と動物との共生社会の実現を目指す」と述べた。

時事通信 4/6(土)付記事抜粋




 秋田県が秋田市雄和の県立中央公園内に整備を進めていた県動物愛護センター「ワンニャピアあきた」が完成し、報道関係者に2日公開された。犬や猫の殺処分ゼロを目指す新たな拠点となり、災害発生時のペットの一時預かり機能も有する。6月1日に一般開放を始める。

 ワンニャピアあきたは木造平屋約1500平方メートル。犬20匹、猫50匹を収容できる。猫が走り回って遊べる高さ6.5メートルの空間や、犬が天気に左右されずに散歩できるエリアを設けた。

 災害時に犬や猫を預けることができ、診察や手術にも対応する。動物に関する本の閲覧コーナーもある。

 県は2016年に第2次動物愛護管理推進計画を策定。25年までに犬、猫の殺処分をゼロにする目標を掲げる。県内の18年度の殺処分数は犬37匹、猫336匹で減少傾向にあるという。

 金和浩所長は「動物愛護の精神を育んでもらえる場としたい。動物を通じて人と人が触れ合える施設を目指す」と語った。

河北新報 4/3(水)付記事抜粋




年老いた犬が余生を過ごすための施設のことを「老犬ホーム」といいます。少し耳慣れない言葉ですが、ペットフードや医療の発展で犬の寿命が延びて高齢犬が増える中、飼い主の方も高齢化してペットを飼えなくなるなどいろいろな事情から「老犬ホーム」のニーズが高まっています。寝たきりの犬、目が見えなくなった犬など健康状態もさまざまなため、介護は24時間体制。その現場は、想像以上に大変なものでした。


64頭が暮らす「老犬ホーム」

京都府京丹波町にある「老犬ホーム・あん」。いま、64頭の犬が暮らしています。平均年齢は14歳、人間にすると80代の高齢犬ばかりです。代表の福島耕太郎さん(49)。4年前にこの施設を立ち上げました。

「歯茎の色とか舌の状態とか全部チェックして、一通り見ていく。常に状態を把握できるようなサインが出てるんで、見落とさないように」(福島耕太郎さん)

犬の健康状態はさまざまです。脚が弱くなり足元がおぼつかない犬や、白内障になり目がほとんど見えない犬も。人間だけではなく、ペットの世界も高齢化社会を迎えているといいます。

ペットブームといわれた2000年代前半、犬の飼育頭数はピークに達しました。その頃に飼われた犬が十数年経ったいま、高齢犬となっているのです。また、高齢者が高齢犬を飼っていることも多く、飼い主が入院したり施設に入ったりしてペットが行き場をなくすことも多いといいます。

この施設にいるのは、みんな飼い主がいるペットたち。さまざまな事情があって、ここに預けられています。

「(飼い主が)無責任っていうひと言で片づける人も中にはいますけど、奥には深い事情がたくさんある。本当に飼い主さん、契約されるときでも泣きながらされる方がすごく多いです」(福島耕太郎さん)

施設の運営資金は、1頭につき月3万円ほどの預かり料と全国から集まる寄付金でまかなっています。エサやりやトリミングなど64頭の世話を妻の純子さん(48)とスタッフの3人でしています。


犬の“認知症”、24時間体制で介護も

犬の寿命が延びたことで、これまで見られなかった病気や症状があらわれる犬もいます。

「この子が柴犬の『あるえちゃん』。女の子で14歳。自立困難と、認知症で昼夜逆転の症状が出ています」(福島耕太郎さん)

この部屋にいるのは、寝たきりや認知症などで介護が必要な犬たち。ご飯も手を添えて食べさせてあげる必要があります。

「よく見とかんと、認知症入ってる子とか食べてるんやなって思ったら、ただ同じところをがちがち(食べずに)やってる。全然減ってないということが結構ある」(福島耕太郎さん)

水も自力では飲めないので、注射器で飲ませています。

Q.(ホワイトボードに)何をメモしてる?
「昼に水を飲んだ量です。だいたい毎日の量をチェックしといて、おしっこの量と見とけば、変化が起きたときにすぐわかる」(福島耕太郎さん)

認知症の症状は、夜中に顕著に現れるといいます。午前2時、部屋の中から犬の鳴き声が聞こえます。夜中の無駄吠えです。認知症の犬は、昼夜が逆転してしまい夜中に吠え続けることもあります。福島さんは深夜にも見回りをしています。

「夜中でも関係なく暴れたり吠えたりするので、やっぱりどうしてものども乾いてしまうし、そのままほったらかしにしてると脱水症状を起こしてしまったりする。ちょっとしたことがきっかけで体力が落ちたり、悪いものが出てきたりすることが非常に多い」(福島耕太郎さん)

昼間寝ている犬もいるので、深夜にエサやりをするなど介護は24時間体制です。


「犬たちがもう一回幸せに笑顔で暮らせるところでありたい」

福島さんは、自宅でも6頭の犬を飼っています。24時間の犬の介護の合間、数時間の休憩も犬に囲まれて過ごします。

「24時間犬の仕事をしてて、犬で悩むけど犬たちに癒される生活」(福島耕太郎さん)

もともと大阪に住み、運送会社で働いていたという福島さん。老犬ホームを始めたのは、20年ほど前のある経験がきっかけでした。子どもが捨て犬を拾って帰ってきたのですが、もともと飼っていたパグとの相性が合わず、捨て犬を別の飼い主に引き渡すことになったのです。その時の思いが、いまの活動につながっているといいます。

「犬たちがもう一回幸せに笑顔で暮らせるところでありたい。特に老犬の子らは残されている時間が少ないんで、これまでの生きてきた経験以上のものを何か経験させてあげたい」(福島耕太郎さん)

妻の純子さんは、どのように感じているのでしょうか。

Q.最初どう思った?
「まあいっか、というようなノリでした。はじめは8頭から始めたんですけど、困っている方が結構いるのがわかって頭数が増えた。自然のなかで犬と暮らす生活もいいかなっていう」(妻・純子さん)


「預けること=放棄とか無責任ではない」

この日は、施設で預かっている2匹の犬の飼い主の女性が面会に来ました。12歳の「もん」と「チャチャ丸」は女性の妹が飼っていましたが、半年前に妹が入院。女性は自宅ですでに別の犬を飼っているうえ、マンションには頭数制限があるため、引き取ることができませんでした。

「エサをあげて寝床を用意するくらいならできるけど、それは犬にとってはよくないので」(飼い主の女性)

2か月ぶりの再会。半年前に預けたときに比べてすっかり元気になった2匹にひと安心です。

「全然毛が生えなかったんです。ホルモンの影響って言われていた。この半年で、ここまでフサフサに。2匹とも生えてなかったんですけど、2匹ともフサフサになっている。ここの生活がストレスないのかなって」(飼い主の女性)

行き場のないペットが自由に余生を過ごすことができる老犬ホーム。福島さんはその必要性が高まっていると考えています。

「預けること=放棄とか無責任ではないし、かわいそうなことではない。いろんな選択があるうちのこれもひとつの選択肢だよねって、ポジションが確立できればいい」(福島耕太郎さん)


【特集】老人ならぬ「老犬ホーム」に密着! ペットも高齢化で“ムダ吠え”“認知症”も _ 1.jpg

【特集】老人ならぬ「老犬ホーム」に密着! ペットも高齢化で“ムダ吠え”“認知症”も _ 2.jpg

【特集】老人ならぬ「老犬ホーム」に密着! ペットも高齢化で“ムダ吠え”“認知症”も _ 3.jpg

【特集】老人ならぬ「老犬ホーム」に密着! ペットも高齢化で“ムダ吠え”“認知症”も _ 4.jpg

【特集】老人ならぬ「老犬ホーム」に密着! ペットも高齢化で“ムダ吠え”“認知症”も _ 5.jpg

MBSニュース 2/25(月)付記事抜粋




 動物の受精卵が成長した胚(はい)に、ヒトの細胞を注入した「動物性集合胚」の取り扱いについて、文部科学省は1日、より幅広い研究ができるように指針を改定した。禁じられていた動物性集合胚の動物への移植や、この胚を使った出産が可能になる。動物の体内でヒトの臓器を作る研究が国内でも本格化するとみられる。ヒトの子宮への移植や、この方法で生まれた動物の交配は禁じる。

 改定で、例えば膵臓(すいぞう)ができないようにしたブタの胚にヒトのiPS細胞を注入後、胚をブタの子宮に移植し、ヒトの膵臓を持つ子どものブタを作れる。

 将来的には、この方法で作った臓器を取り出し、治療目的でのヒトへの移植も検討されている。ヒトと動物の外見が混じった個体が生まれる可能性は、極めて低いとされる。

朝日新聞 3/4(月)付記事抜粋




秋田犬マサル、ロシアで大人気 「そろって来日を」とザギトワ選手.jpg
フィギュアスケートのアリーナ・ザギトワ選手と愛犬マサル(ザギトワ選手のインスタグラムより)


 平昌(ピョンチャン)冬季五輪フィギュアスケート女子の金メダリスト、アリーナ・ザギトワ選手(16)に日本から贈られた秋田犬マサルの人気が、ザギトワ選手の母国・ロシアで高まっている。ザギトワ選手は写真共有アプリ「インスタグラム」などにマサルの写真を掲載。ロシアの大手メディアもたびたびザギトワ選手とたわむれるマサルの様子を報道しており、存在感は日本からプーチン大統領に贈られた秋田犬ユメを上回るほど。ザギトワ選手は「一緒にマサルの故郷に行ってみたい」と、そろって来日する夢を抱いている。

 ザギトワ選手と愛犬マサルの物語は、ロシアではスポーツやフィギュア関連のニュースの枠組みを超えた話題として取り上げられている。

 タス通信は2月22日、「アリーナ・ザギトワはマサルと一緒に練習に現れた」と報道。ザギトワ選手は現在、3月下旬に日本で行われる世界選手権に向けて練習に励んでいるが、モスクワ市内にある練習場にマサルを連れてきて、リンクの上で一緒に“滑った”というのだ。

 その様子を、選手らを厳しく育てることからロシアで「鉄の女」とも言われているザギトワ選手のコーチ、エテリ・トゥトベリーゼ氏が撮影し、自身のインスタグラムにアップ。映像には、ザギトワ選手の傍らでリンクの上に寝転ぶマサルの愛らしい姿などが映し出されている。トゥトベリーゼ氏は「練習プロセスのクライマックス」とも記し、多くの「いいね」やコメントがついた。

 マサルが1歳になる誕生日の2月16日、ザギトワ選手は全世界に50万人以上のフォロワーがいる自身のインスタグラムにロシア語、日本語、英語でメッセージを寄せた。

 日本語バージョンには「今日、マサルが1歳の誕生日をむかえました。私の愛犬、誕生日おめでとう!あなたがいてくれて私は本当に幸せで、あなたは私の支えであり、私を鼓舞してくれる存在です!これからも素直で元気に過ごしてくれることを祈っています」と、あふれる「マサル愛」をつづっている。

 ロシアでは、ザギトワ選手がマサルをかわいがっている様子が日本のバラエティー番組で頻繁に取り上げられていることや、マサルが日本の寝具メーカー「エアウィーヴ」のCMに登場していることも伝えられている。2月上旬にロシア国営テレビ局RTのインタビューでマサルの存在について聞かれたザギトワ選手は、「マサルはいつも全ての面において私を助けてくれる。遠征の時は会えなくて、寂しい。両親がマサルの写真と動画を送ってくれる。私はそれを見てすぐに気分が盛り上がるのです」と、家族同然の大切な存在だと語っている。

 日本に来るのを毎回楽しみにしていることも明かし、「マサルと移動するのは難しいのですが、いつか一度、マサルと日本に行ってみたい。マサルの故郷を訪れてみたいのです。2、3年ぐらい日本に住むことができたら」と自身の夢を打ち明けた。

 ロシアからペットの犬を日本に入国させる際には、マイクロチップによる個体識別、複数回の狂犬病予防注射、さらには狂犬病抗体検査などについて必要事項が記された、政府機関発行の証明書が必要となる。

 場合によっては半年以上かかるが、すでに日本政府が調整役となって、ザギトワ選手とマサルを「日露関係の友好の懸け橋」として一緒に来日させようという動きも出ている。

 ロシアメディアのスプートニクも1月下旬、「もうすぐマサルと私、日本に行くんです」とザギトワ選手が発言したと伝えている。3月の世界選手権なのか、その後なのか。実際に一緒に来日した際は、大フィーバーになりそうだ。

産経新聞 2/26(火)付記事抜粋




ペットを外で散歩させるのであれば、フンの始末は最低限のマナーだ。しかし、中にはこのマナーを守ることができない人も…。

女性向け匿名掲示板『ガールズちゃんねる』に投稿されたとあるトピックが話題になっている。


■マナーの悪い飼い主にイライラ

投稿者は、近所に住む60代後半の老夫婦のペットのマナーについて悩みを訴える。犬を散歩している様子をたびたび見かけるのだが、その老夫婦は犬のフンを始末しないという。犬のお尻はしっかり拭いているにもかかわらず、肝心のフンは道などにそのまま放置するようだ。

注意したいとは考えている投稿者だが、以前、老夫婦の家の前を子供が通ったときに「犬が吠えるからさっさと行け!」と怒鳴っている様子を見たため、あまり関わりたくないとのこと。そのため、匿名で手紙投函しようと考えているようだ。


■「犬を飼う資格ないわマジで」と怒りの声

投稿を受け、ユーザーからも共感の声が寄せられた。

「アパートの周辺に看板が4つ フン放置しないでの看板 でも、放置していく」



「私も犬飼いだけど放置フンには呆れるわ たまに会うおばあさんはスコップ持ってるんだけど ワンちゃんがうんちしたらそれですくって遠くに投げてた…」



「うちは玄関に放置されてたよ…しかも大型犬の大きい奴 犬を飼う資格ないわマジで」



また、抗議の手紙を投函しようとする投稿者だが、間接的であれ関わってしまうことに「怖い」「やめといたほうがいい」との声も。

「匿名の手紙すら怖くて出せないわ」



「前の会社の先輩はそういう人を見かけると『落とし物ですよー』と声をかけるって話を思いだした。でも大人しく聞く人ばかりじゃないし、逆ギレされても怖いしね」


■町中で犬のフンを踏んだ経験は…

しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,365名に「街中で犬のフンを踏んだ経験」について調査したところ、およそ4割が「経験アリ」と回答している。

近所の犬の飼い主のマナーの悪さにドン引き 「犬を飼う資格ない」と怒りの声相次ぐ.jpg

「自分さえよければいい」との思いでフンを放置するのは、飼い主として恥ずかしい。犬を愛する人として責任をもってほしいが…。

(文/しらべぇ編集部・鳩麦エスプレッソ)

【調査概要】方法:インターネットリサーチ「Qzoo」調査期間:2016年9月23日〜2016年9月26日
対象:全国20代〜60代の男女1,365名 (有効回答数)

しらべぇ 2019/3/3付記事抜粋




時に孔雀やハムスター、七面鳥など様々な動物を“セラピーアニマル”と称して機内に持ち込もうとする乗客がいる。2017年に女性乗客が連れた“セラピー犬”というピットブルに顔面を噛まれた少女の母親が、このほど飼い主の女性と航空会社および空港運営局側に対して多額の損害賠償を求める訴訟を起こした。『oregonlive.com』『The Sun』などが伝えている。

事故は2017年12月18日に米オレゴン州ポートランド国際空港で起こった。クリスマス休暇のためにテキサス州へ向かおうと、アラスカ航空への搭乗をゲートで待っていたワシントン州パスコ在住のガブリエラ・ゴンザレスちゃん(当時5歳)が、同じくゲートで待っていた女性乗客の連れた“セラピー犬”と称するピットブルに噛まれたのだ。

事故が起こる前、ガブリエラちゃんの母ミルナさんはコーヒーを買うため、長女と一緒にその場を離れた。13歳の兄とゲートで待っていたガブリエラちゃんは、ピットブルを見て撫でてもいいかと飼い主に尋ね、許可を得て撫でると、犬は突然ガブリエラちゃんに襲いかかった。

左目の下瞼には穴が開いて涙管が切断され、上唇が裂けるほどの重傷を負ったガブリエラちゃんはすぐに病院へ搬送されたが、傷が深く顔面再建手術を受けなければならず、その後も傷痕が残ってしまった。当時ポートランドに住んでいた飼い主の女性は、犬を連れずに後のフライトで帰路へつき、その後空港で犬をクレートやキャリーバッグに入れてなかったとして250ドル(約28,000円)の罰金を支払った。

事故当時、犬の飼い主ミッシェル・ブランナンさんは「フライトに神経質になることから、気持ちを落ち着かせるためにセラピー犬を連れていたが、搭乗前にキャリーに犬を入れてなかった」と説明したそうだ。また、ミッシェルさんはセラピストからの正式な手紙を所持しており、そこにはピットブルがセラピー犬であることが記されていたという。しかしミルナさんは今回、ミッシェルさんとアラスカ航空、空港運営局「Port of Portland(ポート・オブ・ポートランド)」に対して110万ドル(約1億2,200万円)の損害賠償を求める訴訟を行い、次のように主張した。

「娘は目や瞼、涙管や唇、および顔の骨や神経、筋肉、筋膜、軟部組織に怪我をしただけでなく、精神的トラウマを与えられた。娘の顔には永久的な傷が残り、複雑な顔面裂傷と損傷した涙管の修復手術に医療費がかかり、またこの先も医療費は発生する。飼い主は犬が攻撃的な行動を示すことや時に敵意をみせることがあるために、一般の人々には害を及ぼすリスクがあることを知っているべきだった。また、犬はきちんと訓練を受けた犬ではなかったにもかかわらず、アラスカ航空は飼い主にこの犬をクレートやキャリーバッグなどに入れずにゲートまで行くことを許可し、娘を守ることを怠った。」

アラスカ航空はこの件に対してコメントを拒否したが、サイト上には「訓練された介助ペットやセラピーペットの搭乗を歓迎する」とあるほか、「セラピーペットに関してはキャリーバッグに入れて旅をしなければならないという規則はないが、飼い主がリードに繋ぎコントロールすることが必要」という記述がある。

一方、空港運営局のPort of Portlandのスポークスパーソン、カーマ・シモンズさんは、この件について特定なコメントを差し控えるとしたうえで、次のように話している。

「当時の空港の規則は、介助犬や警察犬を例外としてクレートやキャリーバッグなどの安全な容器に動物を入れることを義務付けられていました。このピットブルは、介助犬ではありませんでした。ゲートに行く前に職員が犬のことを飼い主に質問したかは不明であり、もし質問したとしても訓練されたセラピー犬なのかどうかということについて、飼い主が何と答えたのかは不明です。ただ当局では、犬と一緒に旅をする乗客にはその犬がきちんと訓練されている犬かどうか、もし訓練された犬ならばどんな役割をするのかなど質問します。それについて乗客は答える必要があり、こちらはそれを受け入れるよう求められます。当局では、訓練された介助犬とセラピー犬についての区別をしており、セラピー犬については空港を行き来する間はキャリーバッグに入れなければならない決まりがあります。ですが、犬が大型犬でバッグに入らないとなれば、飼い主から3フィート(約91cm)以内の距離のリードに繋いでおかねばなりません。」

このニュースを知った人からは、「こういうトラウマは一生引きずるからね。訴訟、勝てるといいけれど」「ピットブルなんかをセラピー犬にしている飼い主が理解できない」「全てのピットブルが攻撃的な性格とはいえないと思う」「でもそれは飼い主に対してだけでしょう。実際に女児を襲ってるじゃないの」「この場合、航空会社ではなく飼い主を訴えるのが筋では?」「キャリーバッグに入れなかった飼い主に全面的責任がある」「これだけの怪我をさせた飼い主は起訴されて然るべきだろう」「なんでもかんでもセラピーアニマルと称して一緒に機内に搭乗しようとする人にはウンザリ!」といった声があがっている。

Techinsight 2019/3/4付記事抜粋




【AFP=時事】台湾で、猫のブリーダーの元から香港在住の女がペルシャ猫2匹を盗み出して衣服の下に隠し、妊婦を装って台湾最大の空港の保安検査を通過して香港へ持ち込むという出来事があった。地元メディアが報じた。

 地元紙の蘋果日報(Apple Daily)は、猫を発見されることなく女がいかにして保安検査をかいくぐったのか、台湾の桃園(Taoyuan)空港当局が調査に乗り出したと報じている。

 猫を盗まれたブリーダーの女性は、新北市(New Taipei City)郊外で約40匹のペルシャ猫を飼育。1匹40万円近い値段で販売されるという。

 高級住宅地にあるアパートでAFPの取材に応じた女性は今月初め、餌の時間に肉を盛った容器を持って入ると、猫がいなくなっていることに気付いたと説明。すぐに疑ったのは、先月女性の家に滞在した香港出身の猫の購入希望者だったという。

 女に対し、すでに多数の猫を飼育していることを理由に販売はしないと電話で伝えると、「女は気が触れたようになり、泣いて声を荒らげた」と話している。

 ブリーダーのアパート外で撮影された監視カメラの映像には、女が両脇に猫を抱えて通用口から屋外へ出て、2匹を白い袋で包んでしまう様子が捉えられていた。ブリーダーはフェイスブック(Facebook)のメッセージ機能を使って女を問いただし、猫を盗んだことをついに認めさせた。

 新北市の警察当局は、本件を侵入窃盗として扱っていると明かしている。

 ただ、盗まれた2匹の運命はまだ定かではない。香港に正規の書類なく持ち込まれた猫は、検疫所に少なくとも4か月間とどめ置かれるか、殺処分されるという。

AFP 2/26(火)付記事抜粋




<キャリーケースから子犬を掴み出し、モノのように投げつけた動画がソーシャルメディアに拡散し、韓国中で怒りを買っている>

韓国の江原道江陵市で2月9日、買ったばかりの生後3カ月の子犬の返品を断られた女性が、激高して子犬を殺してしまう事件があった。警察は2月13日、動物保護法違反の疑いで捜査に着手した。

子犬の「返品」を断られて激高し、殺してしまった女性にネットが炎上.jpg
いくら腹が立ったにしても! 女性の蛮行に韓国中から非難が殺到 Yonhapnews / YouTube


ペットショップの店長によると、女性は事件当日の朝にマルチーズの子犬を購入したが、数時間後に再び来店し子犬の「返品」と返金を求めた。この子犬は自分の糞を食べるのでいらないという。

店長は返金を断り、犬は環境の変化などが原因で糞を食べることもあると説明した。すると女性は怒り出し、子犬を店長に向かって投げつけた。子犬は店長にぶつかり床に落ちたと、韓国の英字紙コリア・タイムズは報じる。

店長は、やがて嘔吐を始めた子犬を動物病院に連れて行ったが、数時間後に死亡した。獣医師によれば、死因は頭部外傷による脳出血だった。

店長は女性に対し「動物虐待と名誉棄損で告訴する」旨の文書を送ったが、女性は「犬を殺したのはそっちなのに、責任転嫁しないで」と反論。法的措置を取る可能性も示した。


動画で炎上、謝罪

事件から4日後の2月13日、その一部始終をとらえた防犯カメラの動画が公開されるとソーシャルメディア上で非難が殺到。女性はその後、韓国・聯合ニュースの電話取材でこう釈明した。

「店長は返金が可能と言ったのに、返金を拒んだから、私もカッとなって子犬を投げつけた。本当に死ぬとは思わなかった。翌日、冷静になって店長に長文のテキストメッセージを送り、彼と子犬に謝罪した。子犬が死んだと知りショックだった。本当に申し訳ないことをしたと後悔している。自分自身を許せないし、批判されて当然だ。もうこれ以上大げさに騒ぎ立てたくない。残りの人生で自分の行動を反省し、野良犬のシェルターでボランティアをする」

捜査は継続中で、女性はもし動物虐待で有罪となれば最高で懲役2年、または最高で2,000万ウォン(1万7,807ドル)の罰金が科せられる。

Newsweek 2/14(木)付記事抜粋




3-LINE SUMMARY
・「車に乗りながら犬を散歩」動画をよく見ると、車が走っていたのは…
・飼い主の男性は「足で歩けないため、車を使って犬の散歩をした」と主張
・ペットを飼う時には「体が不自由になった場合」のことも決めておくことが大事


岡山県高梁市で撮影された、自動車に乗りながら犬をリードで引っ張る動画に批判が殺到している。

動画が撮影された場所は、周りには田んぼが広がり、車の通りも比較的少ない道。犬は車に引きずられながら必死についていっているが、動画をよく見ると車は歩道を走っていた。

“車に乗りながら犬を散歩”動画に批判殺到…考えたい高齢者のペット飼育 _ 1.jpg

動画の撮影者により、16日にSNSに投稿され、17日の時点で再生回数が200万回を超え、飼い主に対する批判が殺到している。動画を撮影した男性は、飼い主に「わんちゃんを引っ張っているのをやめてください」などと注意した上で、また同じようなことが起きたら警察に連絡してくれたり、注意してくれたらという思いでSNSに動画を載せたという。

飼い主の男性は「悪かったと思う」としつつ、「足で歩けない。家の中でも杖をついて移動しないといけないけど、一日に1回くらいは外で走らせてあげたりしたい」と話した。現在、88歳の飼い主の男性は杖がなければ歩けないため、車を使って犬の散歩をしていたというが、「歩道を車で走っていたのは悪かったと思う。その時、犬を虐待しているように見えたなら非常に心外で残念」と、歩道を車で走ったことは認め、反省しているという。


もし、自分が飼えなくなったら…?

“車に乗りながら犬を散歩”動画に批判殺到…考えたい高齢者のペット飼育 _ 2.jpg

実は、今回と似たようなケースは過去にも起きている。5年前に沖縄で飼い犬を軽自動車の後部のフックに括り付けて走行し、犬の右前足を傷つけたとして、50代の男が動物愛護法違反の疑いで逮捕されている。

レイ法律事務所・河西邦剛弁護士は、今回のケースについて、まず車が走っていたのが歩道だということで、道交法違反の罪に問われる可能性があり、「犬が傷を負った場合、動物愛護法に該当してくることになります。2年以下の懲役、または200万円の罰金」ということになるという。

飼い主の男性は「杖がなかったら10メートルも歩けない。体が不自由になったら犬も飼えない」と主張するが、体の自由が利かなくなってくる高齢でのペット飼育について打つ手はあるのだろうか。

最近では、飼い主だけでなくペットの寿命も延びているため、介護が必要になったペットの面倒を飼い主が見れなくなっているという相談も増えているという。

NPO法人ピース・アニマルズ・ホームの宮腰千景さんは「飼えなくなった場合、親戚や身内、ペットを継いでくれる方を事前に準備しておくことが大事」だといい、ペットとの生活に支障が出てきた場合は、頼れる先に引き取ってもらう決断も必要だという。また、「最初からそういったことを決めていないと、動物もかわいそうで、人間も辛い思いをしてしまう」と指摘した。

FNN PRIME めざましテレビ 2019年2月18日付記事抜粋




神奈川・相模原市で猫3匹に殺虫剤を混ぜた餌を与え、中毒死させた疑いで、29歳の無職の男が書類送検された。

書類送検された29歳の無職の男は、2018年11月、相模原市中央区の相模川河川敷に殺虫剤を混ぜた餌を置いて、猫3匹を中毒死させた動物愛護法違反の疑いが持たれている。

警察によると、猫の死骸が発見されたあと、インターネットに「猫を毒餌で殺した」などと書き込みがあったが、男の自宅のパソコンから、書き込みの記録や猫の画像などが消された形跡が見つかったという。

男は「仕事のストレスと、昔から猫が嫌いだった」と容疑を認めている。

ホウドウキョク 2/25(月)付記事抜粋




ヒョウの家系図が話題 アムールヒョウ ベルとチャイムの子は ピン ポン ダッシュ 大牟田市動物園 _ 1.jpg
大牟田市動物園で飼育されているアムールヒョウの「ポン」


 動物園に貼り出されたアムールヒョウの「家系図」が、ネット上で注目を集めています。父・ベルと母・チャイムの間に生まれた3頭を紹介しているのですが、続けて読むと見事な「三段オチ」になっているのです。名付けの経緯について広島市安佐動物公園を取材しました。


ヒョウの家系図が話題 アムールヒョウ ベルとチャイムの子は ピン ポン ダッシュ 大牟田市動物園 _ 2.jpg
大牟田市動物園で飼育されているアムールヒョウの「ポン」


大牟田市動物園の「ポン」

 大牟田市動物園で飼育されているアムールヒョウの「ポン」。

 その飼育施設にはポンの家族を紹介する「家系図」が、写真付きで貼り出されています。

 ・父親「ベル」=1997年6月17日生まれ 2017年5月2日死亡

ヒョウの家系図が話題 アムールヒョウ ベルとチャイムの子は ピン ポン ダッシュ 大牟田市動物園 _ 3.jpg
父親「ベル」


 ・母親「チャイム」=2003年5月17日生まれ 安佐動物公園在住

ヒョウの家系図が話題 アムールヒョウ ベルとチャイムの子は ピン ポン ダッシュ 大牟田市動物園 _ 4.jpg
母親「チャイム」


 注目すべきは、この後に登場するポンと一緒に生まれた2頭です。

 ・「ピン」=2008年11月12日生まれ 福山市立動物園在住

ヒョウの家系図が話題 アムールヒョウ ベルとチャイムの子は ピン ポン ダッシュ 大牟田市動物園 _ 5.jpg
ポンと一緒に生まれた「ピン」


 ・「ダッシュ」=2008年11月12日生まれ よこはま動物園ズーラシア在住

ヒョウの家系図が話題 アムールヒョウ ベルとチャイムの子は ピン ポン ダッシュ 大牟田市動物園 _ 6.jpg
ポンと一緒に生まれた「ダッシュ」


 3頭を続けて読むと、「ピン」「ポン」「ダッシュ」となるのです。

 ベルとチャイムという呼び鈴に関連した夫婦から、ピンポンダッシュ=他人の家屋の呼び鈴を鳴らして逃げるいたずら、が生まれるという展開になっています(※ピンポンダッシュはやっちゃダメです!)。

ヒョウの家系図が話題 アムールヒョウ ベルとチャイムの子は ピン ポン ダッシュ 大牟田市動物園 _ 7.jpg
3頭を続けて読むと、「ピン」「ポン」「ダッシュ」


飼育担当に聞きました

 ツイッターでこの家系図が紹介されると、「家族5人でオチを付けるなんて壮大な家族計画」「ダッシュちゃんだけ上手くやっていけそう」といったコメントが寄せられ、話題になっています。

 「ポンが大牟田市動物園に来たのが昨年12月で、今年1月から一般公開が始まりました。家系図は一般公開に合わせて制作しました」

 そう話すのは、飼育担当の斉藤礼さんです。

 ポンを迎えるにあたって名前の由来を調べたところ、その面白さを知って「これはぜひ看板にしてみなさんに知ってもらいたい」と考えたそうです。

 「きっかけはどうあれ、まずはアムールヒョウのことを知っていただくきっかけになるのではないかと思ったんです」

ヒョウの家系図が話題 アムールヒョウ ベルとチャイムの子は ピン ポン ダッシュ 大牟田市動物園 _ 8.jpg
大牟田市動物園に貼り出されている「ポンの家系図」


名付けは広島市安佐動物公園

 ピン・ポン・ダッシュと名付けたのは、3頭が生まれた広島市安佐動物公園です。広報担当者は経緯をこう説明します。

 「名付けた当時の飼育員がいないため詳しいことはわかりませんが、ベルリンの動物園から来たのでベルと名付けたことから始まったようです」

 続いて、ベルのパートナーはチャイムに。そして子どもたちにも呼び鈴に関連した名前をつけようと、ピン・ポン・ダッシュになったそうです。

 「ピン、ポンと来て、最後は元気な感じの名前をということでダッシュになったと聞いています」

 名前が話題になったことについては、こう話します。

 「変わった名前ですが、アムールヒョウは希少な動物です。これをきっかけにその生態などについて知っていただけるとうれしいです」

ヒョウの家系図が話題 アムールヒョウ ベルとチャイムの子は ピン ポン ダッシュ 大牟田市動物園 _ 9.jpg
大牟田市動物園に貼り出されているポンの紹介


 ◇ ◇ ◇

 大牟田市動物園では今後、家系図だけでなく、野生の生態などがわかる解説文などの追加も検討しているそうです。

withnews 2/19(火)付記事抜粋




“犬蹴り上げ動画”広がる波紋 飼い主は「しつけ」主張.jpg

散歩中に飼い主が犬をけり上げる衝撃の映像。

動画がツイッターに投稿されると、瞬く間に波紋が広がり、警察が出動する事態となった。

京都市内で8日に撮影され、ツイッターに投稿されると、再生回数が瞬く間に437万回を超えた動画。

犬を散歩させている1人の女性が、次の瞬間、犬のおなかあたりを思い切りけり上げた。

その場に倒れ込み、飼い主を見上げる犬。

その後、再び歩き出したが、わずか10秒後、女性は、またしても犬をけり上げた。

2度にわたる、飼い犬への暴行。

この様子をカメラに収め、ツイッターに投稿した撮影者は、「直接注意することは怖くて、できなかったので、SNS上に載せて」と話した。

ツイッターで拡散するこの動画を目にして、広島で活動する動物保護団体の女性が行動を起こした。

動物保護団体・紫友会の川村紫代表は、「血が逆流するような怒りと悲しみですよね。このワンちゃんをすぐ助けに行きたい」と話した。

女性は動画投稿翌日の9日、車でおよそ5時間かけ、広島から京都市内に急行。

地図アプリと動画の風景を照合し、ついに現場を特定した。

動物保護団体・紫友会の川村紫代表は、「現場を押さえたので、警察に連絡をして。(『現場を押さえた』ということは、飼い主はその時点で、犬をけっていた?)そうですね」と話した。

女性は、飼い主から犬を引き取り保護。

犬はラブラドルレトリバーで16歳、高齢のメスだった。

ひざには傷があったほか、重度の膀胱炎の症状なども見られたという。

犬をけった飼い主の女性は「虐待違います。しつけです。たった1回きりのしつけを見られてね、そんなこと(保護)をされてね、ひどいでしょ?」と話した。

犬が保護されたのを受け、撮影した男性のツイッターには「SNSの良い拡散例です」といった声が。

犬は今後、動物保護団体の女性のもとで飼われるという。

FNN 2/12(火)付記事抜粋




「盲導犬協会で差別」視覚障害者の元職員提訴.jpg
盲導犬を連れて記者会見に臨む原告の女性=6日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ


 勤務先の日本盲導犬協会で、職場に自分専用の机がないなど不当な扱いを受けたのは障害者差別だとして、元職員で視覚障害者の女性が6日、協会に1100万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 女性は40代で、関東地方在住。提訴後に盲導犬を連れて都内で記者会見し「差別的な対応をされ、悔しい思いをした。視覚障害者を支援する組織で障害者への無理解は許されない」と訴えた。

 日本盲導犬協会は「弁護士と相談の上で先方と話し合いをしており、突然の提訴に驚いている。弁護士から違法な点はないとの回答を得ている」とのコメントを出した。

北海道新聞 2019年2月6日付記事抜粋




奈良公園のシカによるけが人が過去最悪 2018年度、奈良公園のシカで200人以上が負傷 けが理由の6割以上が「鹿せんべい」での餌付け 1.jpg

・2018年度、奈良公園のシカで200人以上が負傷
・けが理由の6割以上が「鹿せんべい」での餌付け
・担当者「ペットのような感覚で近づかないで」


私たち人間を癒してくれる動物との触れ合い。
近年では“猫カフェ”などの施設も増えたが、これらの元祖とも言える場所が、奈良県の観光名所「奈良公園」だ。
ここには国の天然記念物に指定されているシカが多数生息しており、公園内を悠然と闊歩する彼らとの触れ合いを楽しむことができる。
人慣れしているシカも多く、愛くるしい瞳やふさふさの毛並みを間近で見ようと、国内外から多くの観光客が訪れている。

奈良公園のシカによるけが人が過去最悪 2018年度、奈良公園のシカで200人以上が負傷 けが理由の6割以上が「鹿せんべい」での餌付け 2.jpg
奈良公園の鹿


だが近年、このシカによってけがをした人が増えているという。
奈良県によると、2018年度のけが人数は過去最悪の209人(2019年1月31日現在)。2013年度と比較して約4倍に増加した。
大けがにつながるケースもあり、2018年度は8人が骨折以上のけがをして、うち5人が外国人だという。


奈良公園のシカによるけが人が過去最悪 2018年度、奈良公園のシカで200人以上が負傷 けが理由の6割以上が「鹿せんべい」での餌付け 3.jpg
奈良県の資料を基に作成、統計は年度間の数字をまとめたもの(2018年度は1月31日時点)


なぜこのような事態となっているのだろう。けがを防ぐために気をつけるべきことはあるのだろうか。
奈良県庁にある奈良公園室の担当者に話を聞いた。


発情期や出産期のシカには注意が必要

奈良公園のシカによるけが人が過去最悪 2018年度、奈良公園のシカで200人以上が負傷 けが理由の6割以上が「鹿せんべい」での餌付け 4.jpg
鹿せんべい


――けが人が増えている理由は?

観光客数の増加によるものと考えられます。奈良公園では統計を取っていませんが、奈良市に訪れる方は近年増え続けています。
奈良市に来た多くの方が、奈良公園に訪れるはずですので、間接的ですがけが人の増加に影響していると思います。


――けがの内容は?

けがの多くは、「鹿せんべい」を与える際に指などを噛まれてしまう軽いけがですが、シカ同士のけんかなどに巻き込まれるケースもあります。
骨折を伴うような大きなけがは、雄シカの発情期である9~11月に集中しています。この時期の雄シカは気性が荒くなり、雌シカを追いかけて人に追突してしまうこともあります。また、雌シカも出産期の5月中旬から7月まで、子鹿を守るために気性が荒くなります。これらの時期は注意しなければなりません。


奈良公園のシカによるけが人が過去最悪 2018年度、奈良公園のシカで200人以上が負傷 けが理由の6割以上が「鹿せんべい」での餌付け 5.jpg
事故の状況別比率(2018年度、12月31日までの統計)


――外国人のけがが多い理由は?マナー違反があるのでは?

外国人、特に中国人のけがが多いのは、観光に訪れる人数自体が多いためと考えています。マナー違反は日本人にも見られるので「外国人のマナーが悪い」とは言い切れません。ただ、奈良公園のシカは誰かが管理しているわけではなく、あくまで野生動物です。「飼い慣らしている」という誤解を持っている方は、日本人よりも外国人の方に多いかも知れません。くれぐれもペットのような感覚で近づかないように、注意してほしいと思います。


「シカサイン」でけがの未然防止を

――けがを防止するため、気を付けるべきことは?

「鹿せんべい」を持つと多くのシカが寄ってきて驚くかもしれませんが、じらさないで素早くあげてください。持ったままあげなかったり手を上げたりすると、シカもイライラしてしまいます。身の危険を感じた時は、地面に捨ててしまった方がよいでしょう。

また、せんべいを全てあげ終えたら、両手を広げて何も持ってないことをアピールすることが大切です。シカも餌がないことを理解して離れていきます。
私たちはこの行動を「シカサイン」と呼んでいます。


奈良公園のシカによるけが人が過去最悪 2018年度、奈良公園のシカで200人以上が負傷 けが理由の6割以上が「鹿せんべい」での餌付け 6.jpg
「シカサイン」のイメージ


――奈良県側はどのような取り組みを行っている?

注意喚起の看板を公園内40箇所に設置しているほか、駅や奈良県の施設にあるデジタルサイネージ(電子掲示板)やインターネットの動画配信などでも注意を呼びかけています。このほか、奈良の「鹿愛護会」や、ボランティア団体の「鹿サポーターズクラブ」によるパトロールなども行われています。


――観光客に気を付けてほしいことは?

最近はSNS向けの写真を撮影しようと、角を持つシカに必要以上に顔を近づけたり、シカの隣に子どもを置いて一人にするケースが目立ちます。雄シカの発情期や雌シカの出産期は気性が荒くなり、大人でも危険です。野生動物ということを忘れず、不用意に近づくことは避けてください。


奈良公園のシカによるけが人が過去最悪 2018年度、奈良公園のシカで200人以上が負傷 けが理由の6割以上が「鹿せんべい」での餌付け 7.jpg
奈良公園に設置されている注意喚起の看板


奈良公園のシカと触れ合う際の醍醐味である「鹿せんべい」の餌付けが、けがの要因になっているとのことだった。
奈良県によると、観光客の中にはシカにまたがったり、餌の口移しを試みたり、スナック菓子やお弁当を餌付けしようとする人もいるらしい。


奈良公園のシカによるけが人が過去最悪 2018年度、奈良公園のシカで200人以上が負傷 けが理由の6割以上が「鹿せんべい」での餌付け 8.jpg


私たち人間のけがを防ぐのも大切だが、シカの生態環境を維持していくのも同じように大切だ。
今回の場合、観光客の増加やSNSの普及が原因のようだが、これからも触れ合いが続けられるよう、奈良公園を訪れる場合は、あくまで野生動物だということを理解した上でシカに近づいてほしい。

FNN 2019年2月6日付記事抜粋




ベンチが好き。カフェでくつろぐ「アイドル猫」 癒しの「マロン」滋賀で人気者 _ 1.jpg
ベンチにどっしりと腰掛け、しばらく体勢をキープ


 滋賀県草津市のJR草津駅周辺で、自転車に乗った飼い主の肩につかまり、散歩に繰り出す猫が「かわいい」「ぬいぐるみみたい」と評判を呼んでいる。人なつっこく、ベンチにどっしりと腰を下ろして写真撮影に応じるなどファンサービスはアイドル級。飼い主は「連れて歩くといろんな人と仲良くなれる」と、愛猫がつないでくれる出会いに感謝している。


ベンチが好き。カフェでくつろぐ「アイドル猫」 癒しの「マロン」滋賀で人気者 _ 2.jpg
カフェでは行儀よく一休みする


気づけば買い物客が「撮影会」

 茶色の毛に、印象的なまん丸の目。栗東市の派遣社員小川由里子さん(38)が飼う7歳のオスの「マロン」は、短い足と穏やかな性格が特徴のマンチカンという品種だ。
 「人を怖がらないように育ってほしい」と、生後7〜8カ月目から外に連れ出すようになった。肩に乗せる「特訓」を自宅で始め、今では自転車をこいでいる間もしっかりとしがみつく。猫用の服とランドセル、リードを身につけ、週2回ほど街に繰り出している。
 駅東口に自転車を止め、西口の商業施設「エイスクエア」へ行くのが日課だ。小川さんがカフェで一休みする時は、マロンも前足をテーブルに行儀よく置く。ベンチが好きで、背もたれに寄りかかるように座ればしばらく体勢を変えず、気づけば買い物客らの「撮影会」に。「家ではやんちゃなのに、外ではなぜかおとなしいんです」と笑う小川さん。モデルとして頑張った日には、ご褒美にかにかま風味のおやつをあげるという。


ベンチが好き。カフェでくつろぐ「アイドル猫」 癒しの「マロン」滋賀で人気者 _ 3.jpg
小川さんの肩にしがみつく「マロン」(草津市大路2丁目)


「天国からの贈り物」

 小川さんは30歳で結婚し、流産と子宮外妊娠を経験。その前後には両親を亡くした。昨年10月には、激しいめまいに襲われるメニエール病を発症し、入院生活を送った。今も薬の服用を続けている。
 つらい時期に心を癒やしてくれたのが、マロン。「この子は天使のような存在。街中でいろんな人から声をかけてもらえるし、すごいパワーを持っている。天国からの贈り物だと思っています」

京都新聞 2/6(水)付記事抜粋




「残念すぎるネコ」写真展が話題に かわいすぎるネコたちに癒やされる.jpg

 神戸市出身で「猫写真家」として知られる沖昌之氏の「『残念すぎるネコ』写真展」が、2月9日から11日まで地元神戸で行われる。沖氏は“外猫”と呼ばれる野良猫などの自然な姿を捉えた写真が人気の写真家。『ぶさにゃん』『必死すぎるネコ』『残念すぎるネコ』などの写真集があり、全国各地で開催されている写真展も「癒やされる」と人気を博している。
 かわいいだけではなく猫の心情を表すような一瞬を捉える笑える写真が特徴。インスタグラムのフォロワーは11万人を超え、糸井重里氏が写真集の帯に「この猫(ヒト)たちに弟子入りしたい」とつづるなど、注目されている。この写真展は「神戸市営地下鉄スタンプラリー」として神戸市営地下鉄とコラボしている。
◆沖昌之「残念すぎるネコ」写真展
 場所 神戸BAL地下1階(神戸市中央区三宮町3丁目6の1、地下鉄海岸線 旧居留地・大丸前駅が最寄り)
 日程 2019年2月9日〜2月11日
 時間 11時〜20時
 スタンプラリー参加方法 写真展会場と市営地下鉄各駅に置いてあるスタンプラリーチラシ、もしくはチラシを印刷したものに、神戸市営地下鉄駅の駅窓口での駅スタンプと、写真展会場でのネコスタンプの2種類を押印。2種類のスタンプが押印されたチラシを、三宮駅の市バス・地下鉄お客様サービスコーナー(窓口は9時〜20時)に持参すると先着200人にポストカードがプレゼントされる。

神戸新聞 デイリースポーツ 2019.2.5付記事抜粋




ペットブームを作り出すテレビの姿勢を問う_1.jpg
スコティッシュフォールド(左)とポメラニアン

ペットブームを作り出すテレビの姿勢を問う_2.jpg
ブームにより飼育数が急激に変化

ペットブームを作り出すテレビの姿勢を問う_4.jpg
「テレビの中の動物たち」GALAC 29年4月号


「かわいくて」「癒される」ペットのブームの影で、過剰繁殖、飼育放棄といった社会問題が顕在化。動物愛護の観点からペット問題を長年取材してきた記者が、メディアの果たすべき責任を鋭く指摘する。

●ペットの「流行」の裏で何が行われているか

 「なんと言っても犬はポメ、猫はスコです」

 昨夏、東京都内で繁殖業者を集めて行われた大手ペットショップチェーン主催のシンポジウム。登壇した同チェーン幹部は「テレビCMの効果がすごい」などと解説しながら、これから繁殖を行っていくべきだと考える犬種、猫種をそれぞれ一つずつあげた。

 「ポメ」とは、ソフトバンクのCMで「ギガちゃん」と名付けられたポメラニアンのこと。「スコ」はワイモバイルのCMで「ふてネコ」として有名になったスコティッシュフォールドだ。テレビCMによってポメとスコの人気に火がついており、ペット店の店頭では圧倒的な売れ筋になっているというのだ。だからペット店は、取引のある業者に繁殖をすすめる。

 「過去にチワワやミニチュア・ダックスフント、柴犬が人気になったときと同じです。繁殖計画の参考にされたらいかがでしょう」

 テレビと動物コンテンツの関係を考えるとき、やはりこの「ブーム」という側面についてまず触れていくべきだろう。

 ペット店チェーンの幹部が例示するまでもなく、過去に「流行犬種」は繰り返し作られてきた。たとえば漫画『動物のお医者さん』シリーズによって、1990年代前半にはシベリアンハスキーが爆発的に流行った。2002年にはアイフルのCMにチワワの「くぅ〜ちゃん」が登場し、チワワブームが起きた。これらのブームは、犬の飼育数そのものにも影響を与えたと考えられている。

 特定の犬種や猫種についてブームが起こる――。発端はCMや漫画だったかもしれないが、ブームを大きなものにする主要なプレーヤーはやはりテレビ(番組)だ。流行りの犬種や猫種を情報番組やバラエティ番組に登場させ、ときにはその子犬や子猫をスタジオに連れ出し、「かわいさ」を多角的に印象づける。結果として多くの視聴者が、かわいいと強く思わされ、飼いたい(買いたい)と考えることを肯定された気分になっていく。

 いつも不思議に思う。テレビの番組制作の現場では皆、このことに痛痒を感じていないのだろうか、と。ブームのツケは最終的に、犬や猫たちが払うことになるのに……。ハスキーブームやチワワブームの後には、各自治体の収容施設にこれらの犬種があふれ、また野山に大量に棄てられて野犬化し、社会問題になった。

 そしてその裏側の繁殖現場では、ブームを好機ととらえた過剰繁殖が行われた。高値で売れるうちに、繁殖用の雌犬たちは身体がボロボロになるまで繰り返し交配、出産を強要される。

 無計画な繁殖は、遺伝性疾患の蔓延にもつながる。鹿児島大学共同獣医学部の大和修教授(臨床病理学)は以前、私の取材に対して、プードル、チワワ、ダックスフント、柴犬など特定の犬種に人気が集中する日本独特のペット事情を指摘しつつ、こう話した。

 「特定の犬種がメディア報道で爆発的に流行し、短期間で可能な限り多くの個体を生産する努力が払われる。そんな土壌が遺伝性疾患を顕在化させ、新たに作り出す要因になっていると推測される」

●ペット業界の活況と無謀な繁殖との因果関係

 猫ブームについては、まさに今、これまでのブームと同じ轍を踏みつつある。

 00年時点の推計飼育数は犬約1000万匹に対し猫は約770万匹だった。ところが、同年代半ば以降に始まった猫ブームにより、16年には犬猫の推計飼育数は拮抗し、ともに1000万匹弱になった。この間、テレビだけでなく猫を題材とした写真集や映画、雑誌が数多く世に出され、ブームは加速した。「ネコノミクス」なる造語も登場し、その経済効果は2兆円を超えるという試算もある。

 当然、ペット店の活況につながる。

 全国で約100店を展開する大手チェーンのAHBでは15年度、犬の販売数が前年度比7%増だったのに対し、猫は同11%増だった。同じく大手チェーンのコジマでも、前年比2割増のペースで猫の販売数が増えているという。「猫は仕入れるとすぐに売れるため、地方都市まで回ってこない」(別の大手チェーン従業員)という状況だ。

 入手ルートにも変化が起きつつある。ペットフード協会の16年の調査では、入手先が「ペット店」だったのは70代では11.9%だが、20代では23.5%。「友人/知人からもらった」(33.8%)や「野良猫を拾った」(23.5%)に迫ってきた。年代が若くなるほど、もらったり拾ったりするのではなく、店で買う人が増える傾向にあるのだ。

 このため猫の仕入れ値は急騰。16年のゴールデンウィーク前後には、仕入れ値は例年の3〜4倍になった。競り市では子犬の落札価格を上回る子猫は珍しくなくなり、20万円を超える落札価格を記録する子猫も出てきているという。

 もう、問題が起き始めている。

 ペット業界幹部は「『犬だけでなく猫も』という安易な兼業繁殖業者が増えてきている」と懸念する。犬は普通、年に2回しか繁殖できないが、猫は日照時間が長くなると発情期が来るタイプの季節繁殖動物。大手ペット店チェーン経営者によると「猫は蛍光灯をあて続ければ年に3、4回繁殖できる。犬のように運動させる必要もないから狭いスペースで飼育でき、とにかく効率がいい」という。母猫の健康を考えない繁殖が行われているおそれがあるのだ。

 遺伝性疾患の増加を懸念する声もあがっている。前出の大和教授は「日本国内の繁殖用の猫は、犬に比べるとまだ集団が小さく、犬よりも遺伝性疾患が広がりやすいと考えられる。原因遺伝子が特定できている遺伝性疾患は、繁殖業者の段階でアフェクティッド(発症者)やキャリアー(保因者)の個体を繁殖から徐々に外していけば、確実に減らしていける。しかし犬ではそれがあまり実践されず、猫も同じ轍を踏みつつある」と指摘している。

 冒頭に紹介した人気猫種のスコティッシュフォールドは、骨軟骨形成不全症が優性遺伝する。優性遺伝する場合、原因遺伝子を持っている個体とそうでない個体とを交配させると、2匹に1匹が発症する個体になってしまうため、事態は厄介。スコティッシュフォールドでは、折れ耳の場合はすべてがこの病気を発症するとされている。発症すれば、前脚や後ろ脚の足首に骨瘤ができて脚を引きずって歩くような状態になるなどする、根治が困難な病気だ。

●ブームのツケを払わされる動物への想像力を持ってほしい

 テレビが流行らすのは犬猫に限らない。例えば日本テレビ系の「天才!志村どうぶつ園」では、タレントがコツメカワウソを飼育してみせた。犬や猫は長い時間をかけて人間が家畜化してきたペットだが、コツメカワウソは本来、野生動物。寿命は10〜15年ほどといわれており、犬猫と同じくらい長寿だ。一方で、その飼育は容易ではない。にもかかわらず、テレビでその姿を放送し続けたことで、コツメカワウソをペットとして飼おうという人が出てきた。

 余波はすでに、動物園動物にも及んでいる。16年4月に鹿児島市平川動物公園が動物商に渡したコツメカワウソ2頭が転売され、静岡市内のペットショップで販売されているのが発見された。動物愛護団体が問題視し、抗議を行うなどした。自分たちが繁殖させた動物たちの行方を管理できていない動物園も問題だが、そもそもペットとしてのニーズが高まらなければ、こうした「流出」も起きなかったはずだ。コツメカワウソがこれから日本でどんな運命をたどってしまうのか、注視していく必要がある。

 テレビの制作現場で働く方々にはまず、ブームをつくることで動物たちの身の上に何が起きるのか、想像力を持ってほしいと切に願う。

 テレビと動物コンテンツにまつわる問題でもう一つ大きなテーマは、収録現場における動物たちの取り扱いについてだ。以下は13年に『AERA』誌上で言及した内容だが、ここで改めて触れたい。

 猿の首に釣り糸を巻きつけて無線操縦車につなぎ、引っ張り回すことで、追いかけているように見せる――。フジテレビは13年11月1日、そんな「演出」を行ったバラエティ番組「ほこ×たて」の放送終了を発表した。当時の発表内容によると、同社にとっては、演出によって真剣勝負への信頼性を損なったことが致命的だったという。だが番組制作のために、動物への虐待行為を行ったことこそ、より大きな問題ではなかっただろうか。動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法律)ではこう定めている。

 第二条 動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない。

 そして、「愛護動物をみだりに傷つけた者」は2年以下の懲役か200万円以下の罰金が科される(第四十四条)。フジテレビによる一連の演出は、動物愛護法違反に問われかねない「事件」だったといえるのではないだろうか。

 振り返ってみれば、テレビ局による動物の取り扱いは、ずさんと言えるものが少なくない。

 例えばNHKは「爆笑問題のニッポンの教養」で、ハムスターを箱に入れて絶叫系マシンから落下させる「実験」を行った。NHK広報局は「専門家の指導のうえで、問題がないことを確認して行った」などという。だが動物実験における国際規範「3R」(苦痛軽減、代替法活用、使用数削減)に照らせば、あえて生きたハムスターを使う必要がある実験とは考えにくい。

 また「天才!志村どうぶつ園」では、前述のとおりタレントが野生動物を屋内で飼育したり、「生まれたばかりの子犬」をスタジオに登場させたりしていた。番組に長く登場していたチンパンジーについても、学術研究か繁殖目的以外の譲渡、飼育を禁じる「種の保存法」の観点などから、05年以降その飼育業者に対して日本動物園水族館協会が改善を求めてきた。10年には、番組におけるチンパンジーの取り扱いに改善が見られないとして、環境大臣の諮問機関である中央環境審議会の動物愛護部会小委員会で問題視されてもいる。日本テレビ総合広報部は「幼齢な犬猫に関しては動物愛護法の改正前、後ともに遵守して撮影、放送を行っている」「野生動物の飼育企画に関しては、視聴者に共感してもらえる内容にするため」「チンパンジーについては、種の保存法に基づいて撮影している」などとしていた。

 ほかにも、テレビ朝日の「劇団ひとりの新番組を考える会議」では、期間限定で子犬を飼ってみるという企画を行った。子犬の精神的負担や動物愛護法第七条が定める終生飼養の観点から、この企画に問題はないのだろうか。問い合わせに対して同社広報部は「日ごろから適切な対応を心掛けている」などと回答した。

●動物の取り扱いについてメディアは自主規制を導入する時期

 動物番組の内情に詳しい業界関係者に取材すると、こんな話も聞こえてきた。

 「動物のありのままを伝えるまじめな内容よりも、犬の赤ちゃんをスタジオに連れてきてタレントがキャーキャー言いながら抱き上げるほうが、ヒット企画としてもてはやされる。撮影の現場では、出演タレントにも見せられないような動物への暴力が振るわれることもありますが、動物を思い通りに動かすためには黙認されてしまう。視聴率至上主義の構図のなかで、動物にしわ寄せがいくのです」

 こうした状況は、なぜ放置されてきたのか。

 米国には、あらゆる映像メディアでの動物の取り扱いを監視するAHA(アメリカ人道協会)という非営利組織がある。ハリウッド映画をエンドロールの最後まで見ていると、動物が少しでも出てきた作品であれば必ず、このAHAが定めた基準を満たしている旨を告げるクレジットが表記されているはずだ。ほかにも英国では、映画やビデオの撮影に動物を使う際の規制法がある。

 日本はどうか。民放連の放送基準やNHKの国内番組基準に動物に関する文言はない。各テレビ局の対応や主張もまちまちだ。

 昨今、動物福祉の観点から、犬や猫などの繁殖業者や販売業者に対して、社会の厳しい目が注がれるようになった。テレビ業界でも、番組制作上の都合で動物を、その生態を無視して好き勝手に扱うことは自粛していくべき時期に来ていると思う。

 最近、日本映画を見ていると、「この映画の製作にあたって動物に危害は加えていません」などの文言がエンドロールに表示されることがある。AHAの取り組みを個別の作品ベースで踏襲しており、歓迎すべきことだ。ただ、客観性を保ち、そもそもメディアに利用される動物たちの福祉を向上させていくためには、やはり業界全体で取り組む必要がある。テレビだけでなく映画、そして私自身が身を置く新聞や雑誌も含めたメディア業界に提案をしたい。日本でもそろそろ、メディアが動物を利用する際の規則を自主的に取り決めてはどうだろうか。

『GALAC(ぎゃらく)4月号』記事抜粋




猫ブームが迎える悲劇 容易な「増産」で純血種の野良も増加_1.jpg
NPOに保護され、新たな飼い主に託されたきょうだい猫

猫ブームが迎える悲劇 容易な「増産」で純血種の野良も増加_2.jpg
保護されたアメリカンショートヘア

猫ブームが迎える悲劇 容易な「増産」で純血種の野良も増加_3.jpg
2016年度中に販売または引き渡された犬猫の数(かっこ内は死亡数)


 いま、ペットの猫は年間16万匹超も流通している。なぜ、それだけの数を「増産」できるのか。ブームの陰には、過酷な状況を強いられる猫たちがいる。売る側にも買う側にも“猫バブル”の実態を直視してほしい。

「命をお金に換えることに罪悪感がありました。いまもその思いは消えません」

 関東地方で猫の繁殖業を営んでいた女性は、そう告白し始めた。

 たまたま入ったペットショップで、ある純血種の雌猫を衝動買いしたのが始まりだった。1匹だと寂しいだろうと、同じ種類の雄猫を続けて買った。2匹とも不妊・去勢手術をしないまま飼っていると、翌年から次々と子猫が生まれ始めた。困って近所のペットショップに相談すると「ぜひ出してくれ」と言われ、卸売業者を紹介された。それから、生まれた子猫たちを売るようになったという。

「1匹数万円で売った猫が、ペットショップの店頭では十数万円で売られていた。店頭に並ぶ子猫の姿を見ると、胸が痛みました」

 数年前に体調を崩し、廃業せざるを得なくなった。だが繁殖用の猫たちは手元に残り、管理が行き届かないまま増え続けた。糞尿の片付けも追いつかず、自宅の中は強いアンモニア臭が充満するようになった。追い込まれ、最終的に動物愛護団体に助けを求めた。女性はこう振り返る。

「最大40匹くらい抱えてしまい、餌が足りなかったのか、成猫に食べられてしまう子猫もいました。猫たちはもちろん、自分も家族も、誰も幸せにはなれませんでした。せめて、買われていった子猫たちは幸せになっていると信じたい」

 空前の猫ブームが追い風となり、ペットショップなどによる猫の販売数が右肩上がりになっている。朝日新聞の調査では猫の流通量は2016年度まで2年連続で増加しており、その数はいまや年間16万匹を超える。販売価格も高止まりしており、猫ビジネスの現場はバブル状態だ。だがその裏側には、猫たちを巡る過酷な現実があった。

 朝日新聞が、第1種動物取扱業に関する事務を所管する自治体にアンケートを行い、繁殖業者やペットショップなどが自治体への提出を義務づけられた「犬猫等販売業者定期報告届出書」の集計値を尋ねたところ、16年度の猫の流通量は16万5859匹に上っていた。動物愛護法が改正されて同届出書の集計が可能になった14年度は13万3554匹だったから、たった2年で2割以上も流通量が増えた計算になる。

 流通量が増えるということは、当然ながら生産量も増えている。猫ブームの裏側でここ数年、猫は「増産態勢」に入っているのだ。

「猫の販売シェアが年々増加しており、猫のブリーダーの皆さまにはたいへんお世話になっております。本日は、猫の効率の良い繁殖をテーマに話をさせていただきます」

 16年初夏、ある大手ペットショップチェーンが都内で開催した繁殖業者向けのシンポジウム。講師を務めた同社所属の獣医師は、そう語りかけた。

 獣医師はさまざまなデータを用いながら、猫は日照時間が長くなると雌に発情期がくる「季節繁殖動物」であることなどを説明。そのうえで、繁殖用の雌猫に1日12時間以上照明をあて続けることを推奨する。

「普通の蛍光灯で大丈夫です。ぜひ長時間にわたって猫に光があたるよう飼育していただきたい。そうすれば1年を通じて繁殖するようになります。年に3回は出産させられます」

 実は猫は「増産」が容易な動物なのだ。

 この獣医師が言うとおり季節繁殖動物である猫は、日光や照明にあたる時間が1日8時間以下だと発情期がこず、1日12時間以上照らされていると1年を通じて発情期がくる。だから日本で暮らす野良猫は、一般的に1月半ばから8月に発情する。

 そして猫は、交尾した日から67日目前後に出産する。子猫に母乳を与えている間は、ホルモンの影響で母猫の発情は抑制される。生後1カ月を超えたくらいで子猫が次第に離乳すると、その2〜8週間後に再び発情期がやってくる。

 つまり繁殖業者は、繁殖用の雌猫に1日12時間以上照明をあて続け、生まれた子猫をなるべく早めに出荷・販売すれば、年3回のペースで出産させることが可能になるのだ。発情が周期的に、およそ6カ月ごとにくる犬では、こうした「増産」は難しい。一般社団法人「日本小動物繁殖研究所」所長の筒井敏彦・日本獣医生命科学大学名誉教授はこう話す。

「積極的に子猫を産ませようと思うブリーダーがいれば、年3回はそう難しくはない。だが、繁殖能力が衰える8歳くらいまでずっと年3回の繁殖を繰り返せば、猫の体にとって確実に大きな負担となる。また子猫を長く一緒に置いておくと繁殖のチャンスが減るということを、多くのブリーダーが理解している。このことで、子猫の社会化に問題が出てくる可能性も否定できない」

 ブームによる旺盛な需要とともに、子猫の価格の高止まりが、「増産」を後押しする。競り市(ペットオークション)における子猫の落札価格は高騰しており、この1、2年は、5年前の水準と比べると3〜4倍の高値で取引が行われている。競り市に出入りしている繁殖業者によると、子犬よりも高い価格で落札される子猫も増えており、17年春には落札価格が20万円を超える子猫もいたという。

 こうした市場環境は、繁殖業への新規参入を促す。まず目立って増えたのが、「犬だけじゃなくて猫も」と猫の繁殖に参入する犬の繁殖業者だ。ある大手ペットショップチェーンの推計では15年度時点で既に、繁殖業者の3割以上が「犬猫兼業」になっていたという。

 ほかにも脱サラや定年退職して猫の繁殖業を始める人もいれば、「農家の人で、野菜を作るより猫を繁殖するほうが効率がいい、と始める人もいると聞く。安易に猫の繁殖を始める人が相当いる」(大手ペットショップチェーン経営者)といった状況だ。前出の筒井氏はこう憂える。

「犬と猫は全く別の動物です。たとえば、犬では感染症を防ぐのに有効なワクチネーションプログラムが確立しているが、猫ではワクチンで十分に抑えきれずに広がってしまう疾患がある。求められる飼育環境も、犬と猫とでは全く異なる。猫を飼育する際のさまざまなリスクを、犬のブリーダーがどれだけ理解できているのか心配です」

 猫の繁殖に参入したものの数年で撤退に追い込まれる業者も少なくない。関東地方で20年あまり犬の繁殖業を続けてきた女性は数年前、ブームに乗って猫の繁殖も始めてみた。だがしばらくすると感染症が蔓延した。「犬と同じようにいくのかと思ったら全然違った。感染症が一気に広まって、怖くなってやめました」と女性は振り返る。

 業者が廃業しても多くの場合、猫たちは繁殖から解放されない。廃業は第1種動物取扱業の登録が抹消されることを意味する。つまり、行政の目が届かなくなる。結果、繁殖に使われていた「台雌」と「種雄」の多くは、同業者に横流しされていく。こうした猫たちは、行政に把握されないまま闇へと消える。

 生産、販売ともに好調という事実は、ペットショップで猫を購入するという消費行動が普及してきたことを意味する。ブームは、消費者に衝動買いを促すという側面も持つ。衝動買いの結果が安易な飼育放棄に結びつきやすいことは、犬で証明されてきた。

 実際、純血種の野良猫が増えてきたという証言がある。

「アメリカンショートヘアやロシアンブルーなどと混血した野良猫はもはや珍しくありません」

 2月5日、超党派の国会議員で作る「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」の会合の場で、埼玉県内を中心に野良猫の保護活動を行っている保護猫カフェ「ねこかつ」の梅田達也代表はそう指摘した。

 昨年9月に埼玉県行田市内の公園で約20匹の野良猫を保護してみると、そのほとんどがスコティッシュフォールドやノルウェージャンフォレストキャットなどの純血種だった──というようなことも起きているという。

 このまま猫ブームが続けば、猫たちの過酷な状況は拡大再生産されていく。もちろんブームにはいつか終わりがくる。ただペットのブームは、終わった後にも悲劇が起こる。大手ペットショップチェーンの経営者はこう話す。

「高く売れるからとこの数年、各ブリーダーとも子猫の繁殖数を大幅に増やしている。そのため、繁殖用の猫をかなりの数、抱えてしまっている。ブームに陰りが見えて子猫の販売価格が下がり始めたら、増やしすぎた繁殖用の猫たちがどうなってしまうのか、行く末が懸念される」

週刊朝日 2018年3月16日号記事抜粋




環境省に“虚偽説明”か ペットの販売規制で業界団体 アンケートの回答誘導に続く疑惑浮上_1.jpg
子犬や子猫は8週齢(生後56〜62日)よりも前に親元から引き離されると、かみ癖やほえ癖などの問題行動を起こしやすくなる。このため現在、生後56日以下の子犬・子猫の販売を禁止するための法改正が議論されている

環境省に“虚偽説明”か ペットの販売規制で業界団体 アンケートの回答誘導に続く疑惑浮上_2.jpg
全国ペット協会(ZPK)は1回目のアンケートについて、「代表者またはそれに準じる方ではなく、回答資格者ではないスタッフが回答した事例が判明した」ことも再調査の理由として主張している。だが1回目(上)、2回目(下)ともに、回答者の役職や肩書などを書く欄はもうけられていない


 幼い子犬や子猫の販売規制強化が検討されるなか、業界団体が議論の材料となるデータを業界側に都合のいい方に誘導した疑いが出ている。この問題を巡り、業界団体が環境省に事実と異なる“虚偽説明”をしていた疑惑も新たに浮上した。環境省は調査には及び腰で、議論の信頼性が問われそうだ。

 動物愛護法は、幼い子犬や子猫を生後の一定期間販売できないように規制している。2013年からは生後45日、16年以降は49日まで販売できないようになった。この規制を56日(8週間)まで伸ばすことが議論されている。繁殖業者やペットショップなどは、コストや営業面で負担が増すなどとして反対している。

 ペットショップなどでつくる一般社団法人「全国ペット協会(ZPK)」は今年1月、規制強化に関わるアンケート結果を環境省にいったん提出したが、数日後に撤回。2回目のアンケートを実施し、3月に再提出した。ペット業界関係者によると、2回目のアンケートではペットショップなど業界側に都合の良い結果になるよう、回答が「誘導」されたという。

 今回新たに、ZPKがアンケートの再提出について、環境省に虚偽の説明をしていた疑いがわかった。

 中川雅治環境相は6月1日、閣議後の会見で、ZPKによるアンケート結果の差し替えについてこう説明している。

「1回目のアンケート結果は短期間で実施したので不正確な情報が含まれているため取り下げたいと申し出があって、了承した」

 だが、「短期間で実施した」というZPK側の説明は事実と異なる。

 朝日新聞の調べでは、1回目のアンケートは、昨年12月5日にZPK事務局が用紙を配布し始め、回答の締め切りは同月29日に設定されていた。最大25日間の回答期間があった。

 これに対し2回目のアンケートは、調査は2月19日から3月13日までで、最大23日間の回答期間となっている。2回目の方が回答期間が2日間短く、1回目のアンケートを撤回し再提出する理由にはなりにくい。

 ペット業界関係者によると、1回目のアンケート結果が、販売規制を強化しても「犬や猫の健康状態や社会性は良くなる傾向のほうが強い。経営への影響はあまりない」といった内容だったため、ZPKのある幹部の意向で急きょ差し替えが決まったという。ZPKをはじめとするペット関連の業界団体では、販売規制の強化によって「犬や猫の健康状態や社会性はかえって悪くなり、経営には悪影響がある」と主張してロビー活動を展開してきたが、「この主張と矛盾するアンケート結果が出たことに、ある幹部が激怒したのです」とペット業界関係者は明かす。

 中川環境相は会見で、「質問事項も違うということで、結果が違っているという説明もいただいておりまして」とも述べている。これについてもZPK側の説明には無理がある。

 1回目と2回目のアンケートの質問事項を比べると、規制強化に関する議論のカギとなる幼齢な子犬・子猫の「健康状態」や「社会性」に対する質問については、基本的に同じ内容になっている。表現について細かな違いはあるものの、「質問事項が違う」とは言い切れない。

 朝日新聞の取材では、ペットオークション(競り市)の現場で、2回目のアンケート用紙を担当者が配布する際に、回答の誘導とみられる行為があった。担当者が、

「前回は何日で出荷しても変わりないかのようなアンケート結果だったけど、みんな本当にわかってるの。負担が増えるし大変なことになるよ」

 などと呼びかけていたという。

 ペット業界関係者は朝日新聞の取材にこう憤る。

「ZPKの一部の幹部によって、組織の機関決定も経ずに、アンケート結果を改ざんするようなことが行われた。環境省にも実態と異なることを言って、アンケートを再提出することにした。ZPKにとってマイナスだし、ペット業界全体が社会的信用を失ってしまう」

 中川環境相は、今回の問題について「調査するということは考えておりません」としている。

 ZPKは朝日新聞の取材に対し、文書で回答した。

 アンケート実施期間に関する環境省への説明については、「虚偽の説明は致しておりません。1回目のアンケート実施期間は年末の繁忙期と重なっていたことから、回答者には実質的に短期間での回答を求めるかたちとなりました」などと主張している。

 中川環境相が「質問事項も違う」と話したことに関しては、「1回目と2回目では同じ設問、選択肢もございますが、より具体的に実態が把握できるように表現の変更や選択肢等の追加を行っています」とした。

 文書での回答を受けて朝日新聞はZPKに、「質問の趣旨が同じものが大半なのに質問事項が違うと事実と異なる説明を環境省にしたのはなぜか」などの事項について改めて尋ねた。

 ZPKは「回答を差し控えさせていただきたく考えております」としている。

週刊朝日 2018.6.21付記事抜粋




スクープ! ペットの販売規制で業界団体がデータ“改ざん”か_1.jpg
全国ペット協会(ZPK)の事務局があるビルの一室=東京都千代田区

スクープ! ペットの販売規制で業界団体がデータ“改ざん”か_2.jpg
アンケートの1回目と2回目では結果がこんなに違う


 幼い子犬や子猫たち。その心身が健やかに育つように、販売規制の強化が議論されている。その材料となるデータが“改ざん”された疑惑が浮上している。ペットの業界団体が環境省にいったん出したアンケート結果を撤回。業界側に都合のいい回答になるよう「誘導」し、差し替えたというのだ。

 ペットの販売方法について規制しているのが動物愛護法だ。今年は5年に1度を目安に改正を議論する年に当たる。改正の最大の焦点になっているのが、生後すぐには子犬・子猫を販売できない規制の強化だ。

 あまりに早く親元から引き離すと、攻撃的な行動などを起こしやすくなり、健康面でも問題があるとされている。動物愛護法の前回の改正で、2013年から生後45日、16年以降は49日まで、販売できないようになった。これを8週間(56日齢)まで延ばすことが議論されている。

 欧米では8週間の規制が一般的だが、日本ではペット業界の反対もあって49日の規制にとどまっている。子犬や子猫は幼いほうが消費者に人気で、飼育のコストを抑えるためにも、ペット業界は一日でも早く売りたいのが本音だ。

 こうした中、ペットショップなどでつくる一般社団法人「全国ペット協会(ZPK)」が、環境省の中央環境審議会動物愛護部会に3月に提出したアンケート結果に、疑惑の目が向けられている。

 ZPKはペットショップや繁殖業者などを対象に、「犬・猫などの販売・流通に関するアンケート」(有効回答755件)をした。それによると、販売規制が45日から49日に強化されたことで、健康状態や社会性が「悪化傾向にある」となっている。49日から56日に規制が強化されることにも、否定的なものになっている。

 子犬や子猫を生後まもなくに販売しても問題はないという、業界側の主張を裏付けるようなものだ。国内外の調査では早期販売には問題があると指摘するものが一般的で、それとは反対の結果になっている。

 この結果をもとにZPKの脇田亮治専務理事は、3月26日の動物愛護部会で、「(繁殖業者から出荷されるまでの日数が)4日増えたことにより、出荷時の子犬・子猫の健康状態が悪化傾向にある」などと説明。ほかの委員に規制強化の問題点をアピールした。

 これに対しては委員から「有意義な情報だ」などといった声が上がった。日本獣医生命科学大学の水越美奈准教授はこう評価した。

「週齢だけではなく環境や状況も含めた議論がまさに必要だということを、この結果から思いました」

 しかし、驚くべきことにこのデータが“改ざん”されていた可能性がある。

 記者はZPKが今年1月、環境省に提出したあるアンケート結果を入手した。「ペット販売及び流通に関するアンケート」というタイトルで、有効回答数は564件。ZPKが3月に出したものとは逆の印象を抱かせるデータが並ぶ。

 その内容を見ると規制強化に伴う子犬の問題行動について聞いた質問で、1月に出した最初のアンケートと、3月のものとでは数値が大きく異なる。子猫の問題行動について聞いた質問でも、同様の結果になっている。

 子犬や子猫の健康状態に関する質問でも、最初のアンケートでは規制強化したほうが良くなる傾向のほうが強かったのに、3月のものでは悪くなる傾向だった。

 規制強化の経営へのダメージについての質問でも、最初は影響がないという傾向だったのに、3月の結果では悪い影響があるという傾向になっている。

 環境省によると、ZPKは最初のアンケート結果を1月に送った数日後に、取り下げと新たなものに差し替える方針を伝えてきたという。環境省は二つのアンケート結果について、「印象がかなり異なることは認識していた」としている。

 短期間で「業界に有利なデータ」に差し替えられたのはなぜか。業界関係者によると、規制強化に反対するあるZPK幹部が最初のアンケート結果を見て、「こんなんじゃダメだ」などとして、後日再調査を指示したという。

 再調査は2月から3月にかけて行われた。ZPK事務局がペットショップや、繁殖業者が集まる競り市(ペットオークション)にアンケート用紙を送った。

 関係者によると、用紙を配る際に担当者によって回答の「誘導」と受け止められるような行為があったという。ある競り市で用紙を配られた繁殖業者は、競り市の担当者がこう呼びかけていたと証言する。

「前回は何日で出荷しても変わりないかのようなアンケート結果だったけど、みんな本当にわかってるの。負担が増えるし大変なことになるよ」

 こうして再調査した結果が、3月の部会に提出された。業界関係者はこう憤る。

「8週齢規制は子犬や子猫の健康を守ることにつながるのだから、賛成のペット店経営者も少なくない。そんな中で今回あるZPK幹部が主導し、アンケート結果を改ざんするようなことをした。業界団体にとってマイナスだし、業界全体が社会的信用を失ってしまう」

 法改正の議論の材料になるデータが“改ざん”されていれば、結論がゆがめられる恐れがある。財務省による決裁文書の改ざんのように、社会的に非難されることにもなりかねない。

 アンケートの差し替えを主導したとされる、ZPK幹部に5月24日に直撃取材した。一連の経緯などについてこう主張した。

「最初のアンケートは12月に短期間でやり、オークションに来ている人たちにその場で回答してもらうこともあった。経営者らに書いてもらう必要があったのにそうならなかったこともあり、もう少しきちんと考えて書いてもらわないといけないということになった。最初のは設問の仕方もわかりにくかった。再調査は私だけの指示ではない。私は改ざんだとは思っていない」

 競り市の会場で回答を「誘導」するような行為があったことについては、「現場にいないからわからない」。競り市の担当者がZPK側の意向を忖度して「誘導」したのではないかという疑問には、「いい意味での忖度はあったかもしれないね」と述べた。

 ZPKの事務局は取材に対しこう説明している。

「1度目のアンケート結果に疑義が生じたため、再度、調査を実施することとしました。設問や選択肢も再度検証したことにより、より客観的な結果となったと考えております」

 環境省は「提出データをいちいち疑えない」として、詳しい調査はしていない。

週刊朝日 2018年6月8日号記事抜粋




ペット業界の“すし詰め商法”に環境省が規制へ 飼育ケージをめぐる攻防.jpg
九州の繁殖業者のもとでも、繁殖用の犬はケージの中で飼育されていた。しかもここでは、一つのケージに2匹ずつ入れられていた


 今回、協議会が作成している資料には、欧州で「実験およびそのほかの科学的目的」に使われる犬のために導入されている飼養施設規制などが紹介されている。そして、それらよりも狭い「業界基準」の策定をめざすとも受け取れるチャート図が示されている。動愛法の週齢規制の時と同様、飼養施設規制を業界寄りの内容に着地させたい意図が透けて見える。

 先の16年6月作成の資料を見ると、今回の協議会には共立製薬、アイペット損害保険、インターズー、日本アニマル倶楽部、ゾエティス・ジャパン、アニコム損害保険の6社が「賛助会員」として名を連ねているのも特徴的だ。6社はいずれも、犬猫の飼い主と直接的な接点を持つ企業で、社会的な影響力が大きい。

 この6社に1.協議会に関わることになった経緯や理由2.賛助会員になった経緯や理由、賛助金額3.策定しようとしている業界基準への賛否などを尋ねる質問書を送り、期限までに4社から回答を得た。

 対面取材に応じたペット保険最大手のアニコム損保は、欧州の制度を数値的に下回る業界基準の策定を検討していることについて「そういう説明や話はあったが、まだ確定していないと聞いている。業界基準が動物を大切にするということと大きくかけ離れるのであれば、(協議会から)脱退することも検討する」(瀧澤茂雄・経営企画部長)としている。

 協議会作成の各種資料に目を通した日本動物福祉協会の調査員、町屋奈(ない)獣医師はこう指摘する。

「業界として、犬や猫が健全に繁殖や生活ができるような環境をつくっていくべきなのに、自分たち業界側の利益をいかに守るかを考えているように受け止められる。残念だ」

 協議会の活動目的などについて石山会長に取材を申し込んだが、事務局から「明確な話ができる段階ではない。申し入れはお断りする」との回答があった。

 環境相の諮問機関である中央環境審議会の動物愛護部会は、12年に動物愛護法を改正するにあたり、「現状より細かい規制の導入が必要」とする報告書を提出していた。同省は、今夏にも見直し議論が始まる次の法改正が行われる前に、飼養施設規制の導入に道筋をつける方針だ。

 これに対し、ペット業界は警戒感を強めている。

 業界の試算だと、英国並みの規制が導入された場合、繁殖業者らが大型のケージを導入するのに総額17億円以上の設備投資が必要になるという。経営環境が悪化し、子犬や子猫の生産能力が衰えることを懸念する関係者が少なくない。

 16年2月にはペット関連の業界団体を横断的に組織した新団体「犬猫適正飼養推進協議会」(会長=石山恒・ペットフード協会会長)が設立された。関係者は「ロビー活動のための新組織だ」と明かす。業界をあげて規制導入に対抗する狙いがあるとされる。

 独自に入手した、16年6月に同協議会が作成した資料によれば、ペットフード協会、全国ペット協会など10団体と業界関連企業6社で構成。各団体・企業で計約3千万円を拠出して運営資金にしている。

 海外の犬猫に関する法規制を翻訳したり、国内のペット店や繁殖業者の実態調査をしたりし、独自の「適正飼養指針」を作るのが目的とされる。資料には「環境大臣への説明」などの文言もあり、早ければ今冬にもロビー活動を始める計画のようだ。

 業界側がこうした活動に力を入れるのは、過去の“成功体験”があるためだ。12年の動愛法改正の際には、幼い子犬や子猫を8週齢(生後56〜62日)までは生まれた環境から引き離さないための「8週齢規制」の導入が検討された。この際、業界側は「自主規制していて、45日齢まで引き離していない」などと主張し、導入に抵抗した。その結果、米英仏独などで実施されている8週齢規制よりも低水準の「45日齢規制」を経過措置として(16年9月からは「49日」)改正法に盛り込むことに成功したのだ。

 今回、協議会が作成している資料には、欧州で「実験およびそのほかの科学的目的」に使われる犬のために導入されている飼養施設規制などが紹介されている。そして、それらよりも狭い「業界基準」の策定をめざすとも受け取れるチャート図が示されている。動愛法の週齢規制の時と同様、飼養施設規制を業界寄りの内容に着地させたい意図が透けて見える。

 先の16年6月作成の資料を見ると、今回の協議会には共立製薬、アイペット損害保険、インターズー、日本アニマル倶楽部、ゾエティス・ジャパン、アニコム損害保険の6社が「賛助会員」として名を連ねているのも特徴的だ。6社はいずれも、犬猫の飼い主と直接的な接点を持つ企業で、社会的な影響力が大きい。

 この6社に1.協議会に関わることになった経緯や理由2.賛助会員になった経緯や理由、賛助金額3.策定しようとしている業界基準への賛否などを尋ねる質問書を送り、期限までに4社から回答を得た。

 対面取材に応じたペット保険最大手のアニコム損保は、欧州の制度を数値的に下回る業界基準の策定を検討していることについて「そういう説明や話はあったが、まだ確定していないと聞いている。業界基準が動物を大切にするということと大きくかけ離れるのであれば、(協議会から)脱退することも検討する」(瀧澤茂雄・経営企画部長)としている。

 協議会作成の各種資料に目を通した日本動物福祉協会の調査員、町屋奈(ない)獣医師はこう指摘する。

「業界として、犬や猫が健全に繁殖や生活ができるような環境をつくっていくべきなのに、自分たち業界側の利益をいかに守るかを考えているように受け止められる。残念だ」

 協議会の活動目的などについて石山会長に取材を申し込んだが、事務局から「明確な話ができる段階ではない。申し入れはお断りする」との回答があった。

AERA 2017年1月20日号記事抜粋




 いま、私の実家には犬がいる。娘の強い希望で春休み中に1週間レンタルしているのだ。料金は9500円。1日につき約1400円で借りられるのだから、かなりオトクだと思う。

 今年になって、犬の1週間レンタルを実施するペットショップが増えているのに気がついた。ペットショップが、引き取り手がないまま大きくなってきた子犬をレンタルしているのだ。飼うのを迷っているのなら1週間ほど借りて犬との相性をみてみませんか、気に入ったら飼えますよというようなことなのだろう。

 なぜ子犬をレンタルする店が増えてきたかというと、おそらく不況でペットを飼う人が減り、犬がお店に残っているからなのではないかと推測している。

 さて私たちは最初、昨年亡くなってしまった実家の犬と同じ背格好(約3キロ)の小型犬を希望していた。それなのに私と娘は、店内で茶色のプードルと目があってしまった。もう1歳になるので身体が大きく、入っているオリがひどく窮屈そうで、身を丸めていた。

 この子を外に出してあげたい。私と娘は即決でこのプードルに決めた。彼はオリから出されたとたん、自分の身長以上かと思うほどに跳躍しまくった。家に連れていっても、久しぶりに自由に動ける喜びからか、うさぎのように跳ねまわり、一時もじっとしていない。

 最初の晩で母が、「前の犬よりずっと大きい(6キロ)し、ちょっと手に負えない」とこぼし、追い回されて疲れた娘は「当分犬はいい」とうんざりしていた。母など返却できないのかと真顔で私に聞いてきたほどだった。
 けれど翌日になると犬も家族も皆落ち着き、娘のひざで眠るくらいなついてきたし、そんな様子に娘もまんざらではなさそうだった。
 仲良くなれて一安心と思っていた2日目の晩、母が私にそっと耳打ちしてきた。

「情が移ったら別れるのがつらいから、明日にでも返してきてもらえない?」

 犬を中途で店に戻すことはできるし、気に入ったらその店の決めた値段で買い取ることもできる。ちなみにこの1歳のプードルは相場の3分の1だという。成長すればするだけ価格が下がっていってしまうのだ。

 さあ、7日目の朝に母が「このままこの犬飼いたいわ」と言い出すといいなと思っているけれど、どうだろう。

AERA 2013/4/ 1付記事抜粋




 インターネットを使って収入を得る方法はいくつもあるが、その中でヤフーオークションやユーチューブでは、専門知識がなくとも簡単に稼げる方法があるという。

『ヤフオク・モバオク達人養成講座』(共著、翔泳社)などの著書がある輸入代行業の山口裕一郎さんは、「慣れてしまえば月に10万円は稼げる」と断言する。

 もちろん、まとまったお金を稼ぐためには、高額で売れる商品を見極める“目利き”が必要となる。

「手始めに自宅で眠っているCDや本、洋服などを出品してみましょう。100品ほど試してみれば、どんな商品が高額で売買されるのかが把握できるようになるはずです」(山口さん)

 たとえば、1989年に限定生産されたサザンオールスターズのベストアルバム「すいか SOUTHERN ALL STARS SPECIAL 61 SONGS」(発売当時の価格1万円)は、現在は廃盤になっているため、3万〜10万円で落札されている“レア商品”だ。新品で未開封であれば、2011年に59万8千円で落札されたという例もある。

 インターネットコンサルタントの佐藤尚規さんは、動画投稿サイトのユーチューブを使った最新のネット副業術を勧める。

「ネットでの副業術としては、『アフィリエイト』や『アドセンス』が有名ですが、どちらも一定の金額を稼ぐには専門知識も時間も必要で、初心者にはハードルが高い。それよりもお勧めなのが、ユーチューブが12年4月に一般利用者向けにサービスを開始した、『YouTubeパートナープログラム』です」

 YouTubeパートナープログラムとは、利用者が投稿した動画の画面内や開始前に広告を入れられるサービスで、ユーザーが得られる収入は、「動画再生回数または広告クリック数×広告単価」で決まる。簡単な審査をパスし、著作権や支払い条件などの規約に同意すれば登録できる。

「飼っているペットのかわいいしぐさを撮影した動画などはネットで話題になりやすく、高額の収入が得られることもある。利用者のなかには、月額数十万円の広告収入を得ている人もいます」(佐藤さん)

AERA 2013年1月18日号記事抜粋




 ホームセンター「ジョイフル本田」(本社・茨城県土浦市)に非難が殺到したのは、今月半ばのことだった。矛先は、関東近郊の11店舗に設置してある「ドッグウォッシュマシン」。全自動で犬のシャンプーができるというものだが、これが物議を醸しているのだ。ネット上に動画がアップされたのが原因のようだ。

 ジョイフル本田ペットセンター事業部の担当者は、当惑気味にこう話す。

「『閉じ込められてかわいそう』『撤去してほしい』といったメールが数十通届きました。2004年に設置してから計2万3千回以上のご利用がありますし、今までこれといったご批判はなかったのですが……」

 はたして、このマシンはそんなに“キケン”な代物なのか。現場へ向かった。

 見た目はコインランドリーの大型乾燥機のよう。犬が入る空間は、幅110センチ×奥行き50センチ×高さ90センチほどで、扉は透明で中の様子がわかる。シャンプー液とシャワーは、壁と天井と床から、乾燥時の温風は天井から出てくる。液体と風の温度はともに35〜37度の設定になっているという。

 初めて利用するという男性が3歳のシバイヌを連れてやってきた。シャンプーが始まると、水しぶきで犬の姿は隠れてしまう。一瞬不安に思ったが、案外落ち着いていた。3分ほどでシャンプーが終わり、続いて25秒のすすぎ。その後に25分の乾燥が始まる。途中で停止することもできる。

「乾燥のときに気持ちよくて寝てしまうワンちゃんもいるほどです。これまで1千回以上見てきましたが、中止しないといけないほど暴れるワンちゃんはいませんでした」(ジョイフル本田ペットセンター店長)

 乾燥が終わって扉を開けても、シバイヌは座ったまま。マシンが気に入ったようにも見える。「だいぶ臭いが消えました」と、飼い主の男性も満足そうだ。

 このマシンを専門家はどうみるのか。苅谷動物病院(葛西橋通り病院)の白井活光(かつあき)院長に聞いた。

「狭い場所にストレスを感じる犬もいます。中に入れられて、ずっと足で扉をかいたり、ほえ続けているなら、注意が必要です。続ければ、シャンプーや飼い主と離れることが嫌になってしまう可能性があります」

 それでもマシンを使いたければ、中に入るだけでおやつをあげる訓練を何回かすることで、まずは狭い空間に慣れさせる、といった方法もあるという。

「基本的に犬は機械に入れて洗うような“モノ”ではありません。手洗いより、汚れも落ちにくいでしょう。それらをわかった上で、海に行った帰りに砂を落とすなど、補助的に使う分にはいいかもしれません」

 やはり、基本は愛をこめて手洗いということか。

AERA 2013年12月6日号記事抜粋




ふれあった動物がエサになる 残酷な「園内リサイクル」_1.jpg
週末は親子連れでにぎわう「なかよし広場」。「動物愛護法違反にはあたらないと考えている。ただ、『園内リサイクル』というのは不適切な言葉だった」

ふれあった動物がエサになる 残酷な「園内リサイクル」_2.jpg
ヒヨコは、エサにできる大きさまで成長したら殺される

ふれあった動物がエサになる 残酷な「園内リサイクル」_3.jpg
弱ればエサになるハツカネズミ。ヘビの生き餌になることも


 子どもに命の大切さを学んでもらう。そのために、犠牲になる動物たちがいる。ふれあい動物をエサにする、横浜・野毛山動物園の実態とは。

 JR桜木町駅(横浜市)から歩いて約15分、坂を上りきった先に横浜市立野毛山動物園はある。規模の小さな動物園だが、2012年度には99万人もの入園者があった。

 その園内に、小動物とふれあえる「なかよし広場」がある。主に子どもたちが、動物との接し方や命の大切さを学ぶために、設置されているという。だが、ふれあいに使われた動物たちがどんな運命をたどることになるのか、子どもたちに説明されることはない。

「園内リサイクル」

 職員がそう表現する現実が、動物たちを待っているのだ。リサイクルとは、ほかの肉食動物のエサになることを意味する。横浜市動物園課担当係長の恩田英治氏はこう説明する。

「弱っているもの、病気やケガで治療しにくいものをエサにする形で活用しています」

「活用」されているのはモルモット、ハツカネズミ、ヒヨコ。モルモットは年100匹前後が、ハツカネズミは年数百匹が、それぞれコンドルなどの猛禽類やアオダイショウなどのヘビ類に与えられる。またヒヨコは、生後3週間程度まで育った個体から順にすべて(年約2500羽)が、タヌキやテンなど中型哺乳類のエサとなる。

「ヒヨコはもともとエサとして仕入れている。小さい状態で納入されるので、成長するまでの期間を、ふれあい動物として使用している」(恩田氏)

 ヘビには「生き餌」として与えられる。それ以外は、職員が地面に頭部をたたきつけたり、首の骨を脱臼させたりして、殺してエサに。ふれあい目的で飼育している動物をエサにすることに、問題はないのだろうか。

「人道的な方法で一瞬で死ぬから苦痛はない。公表はしていないが、大人の来園者に聞かれたら説明しています。食育につながればいいと思う。今後もこの状態を続けていくつもりです」

 同園の松本令以飼育展示係長はそう話すが、動物園として異常な運用であることは明らかだ。都立の四つの動物園と水族園の事業運営を担う東京動物園協会の広報担当者は驚きを隠さない。

「そんな事例は、ちょっと聞いたことがない」

AERA 2014年2月24日号記事抜粋




カワウソ密輸の可哀相過ぎる実態 ペットブームが事件を招いた?.jpg
甘えん坊のコツメカワウソは、しっぽの先や指をおしゃぶりすることも。まるで人間の子どものようなしぐさをみせる


 コツメカワウソを密輸していた男らが外為法違反(無承認輸入)の疑いで警視庁に逮捕された。

 東南アジア原産のコツメカワウソは、国内では動物園や水族館でしか見ることができなかった。だが、テレビ番組に取り上げられたことで話題を呼び、ペットとして飼われている姿がSNSなどで紹介されるなど、その愛くるしいしぐさから人気に火がついた。

 同時に密輸も横行するようになった。昨年6月、小動物と触れ合う「コツメイト」(東京都豊島区)を営む、代表の長安良明さんの元に1本の電話がかかってきた。

「毎週のようにコツメカワウソが入ってくる。何頭か買わないか」

 電話の主は密輸業者だ。

「3頭連れてくると言っていましたが、現れた男は赤ちゃん2頭を売り込みに来ました。1頭は死んだとのこと。2頭も瀕死の状態でしたから。問い詰めると、密輸だと白状したのです」

 これが逮捕につながった。
 コツメカワウソを取り扱うあるペットショップでは、1頭約140万〜約160万円で取引されている。高額だが、問い合わせは多く、予約を入れて入荷を待っている客もいるそうだ。

 コツメカワウソは、絶滅の恐れがある種とされ、ワシントン条約で輸出許可が必要な動物に指定されている。だが、いったん国内に入ると、密輸なのか、国内で繁殖されたのか判別しにくいという。

 なかには「国内ブリード」をうたい、密輸の隠れみのとしているケースもあるようだ。

「現状、コツメカワウソの繁殖は、動物園でないと難しく、もし『国内ブリード』であれば、動物園からの販売許可証があるはずです。またはワシントン条約の書類が親のカワウソにあるはずです。それらの書類が提示できなければ、密輸が疑わしいでしょう」(長安さん)

 インドネシアから正規ルートを通過するコツメカワウソの首元には、マイクロチップを埋め込んで管理され、寄生虫予防の投薬などを済ませてから輸出される。

 だが、密輸の場合、親から引き離した生後まもない赤ちゃんを予防もせずに薬で眠らせてカバンに詰めて運ぶこともあるという。
 
インドネシア政府公認の保護施設から正規に輸入する長安さんによると、輸出許可の書類手続きや検査、などにかかる経費だけでも1頭50万円ほどかかる。長安さんは4年前、あるペットショップから「密輸であれば30万円で取引できる」と聞き、安値に目がくらみ、不正が横行しないかと懸念していた。

「密輸ブローカーは10頭中3〜4頭生きていればいいという計算をします。カワウソがかわいそうすぎる。国内の飼い主は入手経路をはっきりと確認してほしい」(同)

AERA 2/3(日)付記事抜粋




「世界一かわいい犬」が死ぬ、ポメラニアンのブゥ.jpg
「世界で一番かわいい犬」として人気を呼んでいたポメラニアンの「ブー」が死去した


「世界で一番かわいい犬」として人気を呼んでいたポメラニアンの「ブゥ」が今月、天国へ旅立った。飼い主がフェイスブック上で発表した。

ブゥは12歳だった。飼い主の投稿によると、兄弟の「バディ」が昨年死んだ直後から、心臓に不調をきたしていたという。

フェイスブックには「バディがいなくなって、文字通り胸がつぶれてしまったのでしょう」「それから1年以上がんばってくれましたが、寿命が尽きたようです。かれらは天国で再会して大喜びしたことでしょう」と書き込まれた。

フェイスブックでは1600万人がブゥをフォローしていた。飼い主は、ブゥが「世界中の人々に喜びをもたらした」と振り返っている。

ファンからは「知らせを聞いて涙が出た」などと悲しむ声が寄せられた。

ブゥは2012年、米格安航空会社ヴァージン・アメリカのペット大使に任命された。11年には写真集「BOO イヌのブゥのフォト日記」も出版されていた。

CNNは12年のインタビュー番組で、「有名になっても普段の生活はあまり変わらない」「家にいておもちゃで遊んだり、バディとじゃれたりするのが好き」というブゥの声を伝えていた。

CNN 2019.1.20付記事抜粋




犬を欲しがる我が子に父親がつきつけた過激な「犬を飼うにあたっての契約書」 _ 1.jpg

 ペットを飼うということは同時に大きな責任を負うことにもなる。動物たちは生きている。毎日の食事の世話から排泄物の処理、病気になったら看病も必要だし、病院にも連れていかなければならない。ペットにもよるが、犬や猫なら10年前後はずっと家族の一員として変わらない愛情接することが必要だ。

 正直なところ、多くの子供はその責任の重さを理解しないまま犬を飼いたがり、いざとなったら毎日の世話を嫌がるようになる。

 海外掲示板redditに、子供達に犬を飼いたいとせがまれた父親が、犬を飼うにあたっての契約書を作り自らそれを公開した。

 この父親はどちらかというと動物好きではないようで、家が汚くなることの方が重大問題だったようだ。手厳しい契約書でできれば子供たちに諦めてもらおうと考えたのである。

 この契約書に同意しない限り、子供達は犬を飼うことはできないのだ。

 これが実物の契約書なのだが・・・

犬を欲しがる我が子に父親がつきつけた過激な「犬を飼うにあたっての契約書」 _ 2.jpg

 かなり過激な内容となっているがもちろんジョークも含まれてることだろう。とにかく父親は自分で面倒を見たくないのと、家を汚されたくないようだ。




『犬を飼うにあたっての契約書』

家族全員が以下の全ての項目に同意すれば犬を飼うこととする

1. お父さんは何があろうと絶対に犬のウンチを拾わない。犬のウンチは子供達が、最低でも週3回以上片付けること

2. 犬がウンチをして良い場所は、庭の横だけ(フェンス側の岩があるところ)。犬が家の前や奥の芝生でウンチをしないことに家族全員が同意すること

3. 小型犬であること。体重は約7キロ未満とする

4. 毛が抜けない犬であること。一切の抜け毛を禁じる

5. 犬がヨダレや鼻水を垂らさせないこと。全ての関係者がこれを汚いものと認識すること

6. フローリングを傷つけないこと。爪をとても短く切る、歩く時はフットウェアを装着する、手術で足を切断するなど、床を傷つけないためならお父さんはもうどんな方法でもいい

7. お父さんは決して犬を洗わない。 そしてお父さんが「犬が臭い」と言ったら、子供達は24時間以内に犬を洗わなければならない

8. もし犬が家を傷つけたり、家の中を汚した場合、一般的な洗浄剤で汚れや臭気が落ちなければ、有害な化学物質の使用を認めること

9. 犬の名前を決める時は、お父さんに絶対的な拒否権がある

10. 犬のエサは、普通のドッグフードであること。オーガニック食材や高級ドッグフードやトリートは与えない

11. 犬は犬であり、「子供」や「きょうだい」とは呼ばないこと

12. クリスマスカードの家族名の欄に犬の名前は載せないこと。そして、クリスマスカードの写真で犬をメインにしないこと。犬が写るとしたら、わずかにその姿が確認できる程度でよい

13. 子供達はずっと犬を愛し、決して飽きたりしないこと。家族全員が犬の世話は、一生子供の責任であることを認識すること

上記の内容に同意します。

アミー
ジェシカ
ケーシー
サマンサ




 子供達はこの厳しい契約書にサインをし、結局父親は犬を飼うことを承諾せざるを得なかった。家族はその2週間後に犬を引き取ったという。というかこの父親、ツンデレタイプだったようで、犬が来てからというもの、実は犬にメロメロのようだ。

 以下は犬を引き取ってから2年後、父親が追記したエピローグである。


その2年後のエピローグ

 契約書に署名をした2週間後に、シェルターから3歳の白い毛の犬を引き取りました。体重は約7キロです。すでにしつけがされていて、家の中を汚したり、ヨダレや鼻水を垂らすこともありません。

 犬の名前は『カーショー』に決まりました(拒否権を発動する必要はありませんでした)。我が家にカーショーが来て2年になりますが、子供達(今は12歳、13歳、15歳になりました)はしっかり犬の面倒をみています。

 カーショーのエサはTrader Joe’s(トレーダー・ジョーズ、アメリカ・ロサンゼルス発のオーガニックスーパー)のドライタイプのドッグフードです。今のところ、危険な洗浄剤が必要なほど家の中を汚したことはありません。

 家族全員が我が家にやって来た犬を愛しています。(実は私も・・・)あ、でも新しい仲間であって、家族の一員とかじゃないからね!でもすごく幸せです。


karapaia 2016年08月09日付記事抜粋





交雑種サル、不妊手術か安楽死か 問われる人間の功罪.jpg
和歌山県内で捕獲された交雑種(和歌山県提供)。背景はかつてタイワンザルのいる動物園があった地区=コラージュ


 和歌山市周辺に最近まで、変わったサルが生息していた。タイワンザルとニホンザルの交雑種。いずれも見た目は似ているが、しっぽの長さが異なる。「日本在来の霊長類は、人間とニホンザルだけ。世界的にも貴重な環境は維持しないといけない」。霊長類学者たちは強調する。今は、交雑種もタイワンザルも姿を消した。和歌山県が捕獲して安楽死処分したからだ。
 「環境保全も研究者の重要な役目。積極的に県に協力して、わなを仕掛けて駆除しました。サルにはかわいそうでしたけど、仕方ない」。県に協力した京都大理学研究科の中川尚史教授は説明する。

 ■原因つくった側が生死判断

 タイワンザルが広がったのは、人間が原因だ。タイワンザルを飼育していた和歌山市付近の動物園が1950年代に閉園した頃、タイワンザルが逃げ出したと推測されている。2000年頃には数百頭のタイワンザルと交雑種が確認された。
 日本霊長類学会は、交雑種の拡大を危惧し、01年に県へ全頭捕獲と安楽死を求める要望書を提出した。
 和歌山県のサル問題は、通常の外来種の広がりとは趣を異にしていた。外来種が在来種を駆逐する訳ではないが、交雑が進むことでニホンザルの「純系」が失われることが懸念されるという点だ。ただ自然界では、近縁種の交雑は知られている。進化の過程では、種が分かれるだけでなく融合する現象も重要とされる。すべての交雑が忌避されるという訳ではない。
 ではなぜ、和歌山の交雑種の駆除が必要だったのか。大きな理由は一つ。人間が原因で交雑種が生じたからだ。人間は船や飛行機といった交通手段を手にして、自然な状態よりも圧倒的に早く動物を移動させられる。「現代の人間はかなりほかの動物とは違う存在。その人間の手が加わってできた新たなサルが日本に根付くのは自然を乱す」。中川教授は、説明する。
 駆除への反対意見が多く寄せられたこともあって、県は01年度、交雑種やタイワンザルに不妊手術をして飼育する案と、全頭を安楽死する案について県民にアンケートを実施。全頭処分が6割を占める結果となった。この結果を踏まえ、県は02年度から駆除を始め、17年度には同市周辺で根絶宣言を出した。

 ■守護者で仲間 二面性抱え

 和歌山県は市民の理解を得ることに苦労したが、05年には、日本の生態系に被害を及ぼす外来種の駆除などを盛り込んだ外来生物法が施行。外来生物に対するスタンスが、法律で定まった。環境省は「人為的な原因で入ってきた特定外来生物は、許可を出した場合をのぞき原則として殺処分対象」とする。現在、タイワンザルなど148種類が特定外来生物に指定されている。
 人間の場合、海を越えて自由に行き交うことは「多様性」の実現とされる。しかし人の手を介して海を越えてきたサルや、その結果生まれた交雑種は、殺処分の対象となってしまう。そこに釈然としない思いが残りはしないか。
 ニホンザルに名前を付けたり、チンパンジーの「心」を研究したり、日本の霊長類学には、人間もほかのサルたちと同じ「仲間」だという価値観が脈打ってきた。しかしサルの暮らす自然を守ろうとすると、事情は変わる。自然の一部であるはずの人間が、自然の守護者でもあるという側面が浮かんでくるのだ。もちろん
いずれの立場も重要だが、そんな人間の抱える二面性を、サルたちにじっと見られている気がする。



 1948年12月、今西錦司ら京都大の研究者が宮崎県の幸島でニホンザルの調査を始めたことから日本の霊長類学は始まったとされる。70年の歴史を刻む間、ニホンザルの芋洗い行動の発見からチンパンジーの「心」の解明まで世界をリードする成果を上げてきた。研究で明らかになった霊長類の多様な生態は、人間に何を教えるのか。「家族」や「平等」「暴力」といった現代人が抱える課題を、サルの視点から考える。

京都新聞 1/2(水)付記事抜粋





Calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
<< April 2019 >>

Archive

Mobile

qrcode

Selected Entry

Link

Profile

Search

Other

Powered

無料ブログ作成サービス JUGEM