公益社団法人アニマル・ドネーション(アニドネ)代表理事の西平衣里です。連載5回目は保護された犬や猫を引き取るときにクリアしなければならない譲渡条件について、お伝えしたいと思います。

 犬猫と暮らそうと思ったとき、「保護される犬猫が多くいることはなんとなく知っている、だけどどこで出会ったらいいのかわからない」という声はとてもよく聞きます。ですので、連載2回目の記事に譲渡会のことを紹介しました。

 その譲渡会に行った後に聞かれる声が、こちら。

「私は条件が合わなかったの。引き取りたいけど、難しいかも」と。

 保護団体さんがそれぞれに決めている譲渡条件とは、どんな内容なのでしょうか。


引き取りたくてもできない?

 2017年にアニドネと横浜商科大学との協働プロジェクト「HOGO animal future project」が発表したリサーチ資料に、以下のような質問があります。

Q.保護動物の存在を知っていたのに引き取らなかったのはなぜ?

1位は「検討していない」
2位は「条件的に引き取らせてもらえなかったから」
3位は「犬・猫の見た目が好みではなかったから
4位は「保護施設のことがよくわからないから」
5位は「引き取るまでの過程がわからないから」

 そもそも「検討していない」が90%にも上っています。ですから、保護犬猫を引き取ることを検討する人を増やすことはとても大事なことです(私が執筆している、この連載の狙いでもあります!)。けれども、保護動物と暮らす気持ちはあったけれども、あえなく諦めてしまった方が40%近くに上ることも別の局面からの問題だと思うのです。


家族構成やライフスタイルが問われる

 アニドネでは、現在支援をしている16の認定団体のうちの9団体が保護活動をされています。その団体さんの譲渡条件をざっとまとめてみました。

1、 家族構成(子供の有無・年齢、シニア、学生、同居、独身 等) 
2、 ライフスタイル(職業、収入、住所、転居の有無、旅行や入院時の対策、緊急時のための後見人必須 等)
3、 エビデンス:身分証明書、名刺、写真撮影、譲渡後の定期報告義務
4、 動物福祉:飼育方法(屋内か屋外か、散歩の回数、留守番時間)、飼育環境(段差か階段について、脱走防止柵について等)、不妊去勢手術の義務、マイクロチップ装着の義務、終生飼養

 すべての団体さんが上記条件を必須としているわけではありません。また上記以外にも独自の条件を設けている団体さんもあります。

 そして、譲渡条件は民間の保護団体だけが設定しているわけではないのです。「動物保護センター」や「愛護センター」「保健所」と呼ばれている行政の施設でも譲渡条件があります。

 一例として横浜市動物愛護センターの条件をご紹介しますと、例えば、万が一継続して飼育できなくなった場合に備え代わって飼育できる方の誓約書が必須、マイクロチップの装着報告、センター長との面談、も必要となっています。

 多くの行政施設が、譲渡前に受けなければならない飼育講習を実施しています。


条件満たして譲渡成約、10組に1組未満

 アニドネの支援先である「特定非営利活動法人 日本動物生命尊重の会(通称アリスの会)」の代表でおられる金木洋子さんにお伺いしてみました。アリスさんは、引き取りたいと思う方が少ない中型犬やミックスの犬をメインに保護し、飼い主を見つける活動をしています。数ある譲渡条件の中で、まずはなにを重視しているのか、を聞いてみました。

1、お留守番が少ないこと・・・犬の場合せいぜい4、5時間
2、飼育環境が犬猫に負担がないこと・・・例えば犬が暮らす場所は1階
3、手作りご飯であること・・・簡単なメニューで大丈夫

 上記3つが可能なのかを、最初に確認されるそうです。その後、ライフスタイルや家族構成を細かく聞き、直接会ってお宅に伺い、そしてお試し期間を経てやっと譲渡決定という流れになります。

 この流れに沿って譲渡成約となるのは10組に1組もいない、そうです。


「犬や猫につらい経験を二度とさせたくない」

「どうしてそこまで?」と聞くと答えはひとつ「二度と同じ経験を犬猫にさせたくないから」。

「保護された犬猫たちは、みなつらい思いをしています。けっして快適とは言えない行政施設に収容され処分間近でレスキューされた命。助けられなかった命もある中で、レスキューされた犬猫たちの第二の犬生猫生はいいもの、いや最高のものにしてあげたい。

 だから『そこまで厳しくしなくても』と言われても譲渡条件にはこだわりがあります。これまで25年間保護活動をしてきて、必要だと考えることが条件に入っています。」

「あとは、子犬や子猫なら新しい環境にすぐなじみますが、成犬成猫となるとそうはいかないんです。過去の暮らしもあるし、その子それぞれの個性や好みもある。例えば、過去の経験からか、男性がダメな犬、トイレを失敗したら失神してしまう犬、色々とあります。次に暮らすならば、その子たちそれぞれのストレスを取り除き、安心して暮らせるご家庭を探してあげたいのです。

 そのためでしたら、すぐに譲渡が決まらなくてもいいと思っています。ですので、アリスの子たちは1年以上、一時預かりさんの家で過ごしている子もいます。きっといつかいい出会いがある、と信じ焦らずに待ちます。実際、たくさんの病気を持っていて、年齢が高い子も引き取ってくださる方もいます。過去に一緒に暮らしていた子に似ている、という理由が一番多いですね」

 手作りご飯はなぜでしょうか?と聞いてみました。

「はい。こちらもこだわりたいんです。やはりおいしくて身体にいいものを食べさせてあげたいじゃないですか。そんなに難しいことではないですよ。レシピはお教えします。旅行のときなどはドッグフード持参でもいいと思っています。

 だけど日々の生活では犬猫に食事の面でも愛情をかけてあげられる気持ち的にも時間的にも余裕のある方に譲渡したいと思っているんです。毎回の食事を楽しみにする犬猫の顔はとてもかわいらしいものですよ!」


譲渡条件は「犬猫と幸せに暮らすためのチケット」

 どうでしょうか、みなさん。「2頭目は保護犬を!」と思っていたけど、諦めますか?「いやいや、私は大丈夫!」でしょうか?

 もし、今あなたが犬猫と暮らしたい!と思っているならばペットショップに行けば、その日から犬猫との暮らしが実現します。ペットショップで衝動的に出会い、その後幸せに暮らしている飼い主さんやペットも多くいるので、否定するつもりはありません。

 かたや、保護動物との暮らしを選ぶ際には、数々の書類や面談、現地確認、トライアル期間を経て、ということになりますから、手間や労力という部分では比較にならないでしょう。それでも、保護犬猫を選びますか?

 私は思います。譲渡条件というのは、犬猫と幸せに暮らすためのチケットみたいなもの、と。

 今は元気かもしれないけれど、歳を重ねた犬が病気になったら(ちなみに犬猫には国民保険はありません。民間の保険のみ)高額となるかもしれない医療費が払えるのか?数年後、海外転勤もあるかもしれないがそのとき連れていけるのか?現在、お子さんがいらっしゃるご家庭で子供のためにも犬を引き取りたい、だけど来年には兄弟が産まれる、そのときに毎日のお散歩は誰が行けるのか?

 アリス代表の金木さんにぜひ書いてほしい、と言われたことがあります。保護犬を迎えたご家族のエピソードです。先代のイヌは庭で飼育していたそうです。今回保護犬を迎えるにあたり、アリスさんの要望で室内飼いにして手作りご飯にしたところ、犬のかわいさが全く違うと。

 近くにいると犬の気持ちもよく分かり、犬も落ち着いているから迷惑行動(ほえなど)がほとんどない、何よりご自身の愛情のかけ方が変わり「前の子にはかわいそうなことをした」ともおっしゃっていたそうです。

 私は、保護犬猫を引き取るための過程ということは、まず私たちの意識を変えること、そしてひとつの命を引き取る覚悟が試されているのだな、と考えます。いろいろな条件に対して自分はどうなのか、をひとつひとつ深く考える機会になると思います。

 そして、その過程を経て訪れるペットとの幸せな暮らし、これは何物にも代えがたいあたたかく素晴らしいものです。あなたが考え抜いて選んだ暮らしは、犬猫を幸せにするだけではなく自分にも幸せがもたらされるのですから。

sippo 12/7(金)付記事抜粋




 ゲージの中をフサフサの毛並みで元気よく動き回る犬たち。そのかわいらしい鳴き声に、訪れた子供たちはつられて笑顔になる。その様子を見ていたタレントのぺこ(23才)とりゅうちぇる(23才)は飛び上がって喜んだ──。

 これは、2017年4月に放送された、人気のバラエティー番組『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)の名物企画「捨て犬ゼロ部」。保護犬たちが里親を探す譲渡会の様子だ。ふたりが訪れたのは、広島県の神石高原町にあるNPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」が運営する “殺処分ゼロ”プロジェクト「ピースワンコ・ジャパン」の本拠地。清潔な施設の中で、保護された犬たちは元気いっぱいに走り回っている…はずだった。

「テレビに映ったのは施設のほんの一部だけ。ピースワンコ・ジャパンは大きく広島県内で4つのシェルターに分かれており、前出の施設は誰もが見学できるうえ、里親が見つかりそうなフレンドリーな犬ばかりを集めた、いわば“表の顔”。公開されていない施設では、狂犬病の予防注射すら打たれず、狭い檻の中で悲鳴を上げる保護犬たちがいたんです」

 怒りに震えながら話すのは、昨年6月から今年1月まで、獣医師としてピースワンコ・ジャパン(以下、ピースワンコ)のサポート活動をしていた竹中玲子先生だ。

 竹中先生が指摘する通り、11月20日、広島県警は「ピースウィンズ・ジャパン」と代表らを書類送検した。保護犬25頭に狂犬病の予防注射を受けさせておらず、狂犬病予防法や県の条例違反の疑いがあるという容疑で、代表らはこれを認めている。

 竹中先生は「同団体が抱えている問題はこれだけではない」と続ける。

「私がいた保護施設は劣悪な環境で、多くの命が次々に失われていきました。カメラが回っていないところでは、動物虐待が起きていたのです」

 内部からの声を受け、複数の動物愛護団体が動物愛護管理法違反でピースワンコを告発。その内容は、狂犬病の予防注射の未接種だけでなく、劣悪な飼育環境かつ、職員の絶対数や器具が足りず充分な処置ができていないことなど、あまりにも悲惨なものだった。

 なぜ犬たちにとって保護されるべき場所が生き地獄と化したのか。実態を知る竹中先生と、動物愛護活動に長年携わり、今回の告発に名を連ねる杉本彩(50才)が語った。

◆赤ちゃん犬が飢えた犬に食べ散らかされる

竹中:「犬の殺処分ゼロ」を看板に掲げるピースワンコは、毎週のように広島県の保護施設から犬を引き取るから増えていく。6月時点で団体が管理する犬は2300頭。

杉本:国内では類を見ない収容規模ですね。それだけの頭数に対し、面倒を見るスタッフは何名いるのでしょうか?

竹中:4つのうちの1つのシェルターでは当時1400頭いて、スタッフは7〜8名だったので、1人のスタッフが約200頭を世話する計算でした。また、常勤の獣医はたった1人。収容数も限界で、約10畳の広さに20頭以上の中型犬が収容されている部屋もありました。

──事実関係をピースワンコに問い合わせると、《事実と異なります。常勤の雇用スタッフ以外に応援スタッフや外注の清掃業者スタッフら複数名が毎日の各犬舎の業務に携わっています。獣医療についても、常勤の雇用獣医師は1名ですが、他に継続的に業務委託している獣医師がいるほか、近隣の複数の動物病院にもご協力いただいています》という。

 対して竹中先生はこう反論する。

「確かに非常勤の獣医師はいましたが、数人であり、充分とはいえない状況でした。また、“近隣の動物病院”といっても歩いて行ける距離にはなく、スタッフが車で動物を連れて行く必要がありました。緊急事態に対応しきれていなかったと思います」

杉本:動物の福祉にまったく配慮していない状況ですね。狭い部屋に押し込められれば、精神状態が不安定になる。さらに動物を保護して里親を探し、責任を持って譲渡するのは、本来はとても手間がかかる。1頭でも大変なのに、2000頭以上の犬をどう譲渡していくのでしょうか。

竹中:譲渡はかなり厳しい状況にあります。そもそも収容されている犬の多くは元は野犬。中には、噛み癖がある子もいて、人に慣れさせて里子に出すには難しい犬がほとんどです。エサは部屋ごとにまとめて与えていて、弱い犬はエサにありつけず衰弱してゆく。スタッフが部屋に入ると、集団リンチが頻繁に行われ、弱い犬が噛み殺されている。

杉本:ある意味、殺処分されるよりも苦しい状況になってしまっていますね。

竹中:まさにそう。避妊去勢手術がほとんど行われないままオスとメスが同居しているから、スタッフが知らないうちに赤ちゃんが生まれていることすらある。そのうえ、小さくて弱く、血のにおいのする赤ちゃんは飢えた他の犬に食べ散らかされてしまう。肉片を片付けるスタッフの多くが、PTSD(心的外傷)を発症していました。

杉本:それは…。先生もつらかったでしょう…。

竹中:獣医としてこれまで動物の死に立ち会いましたが、本来死ななくてもよかった犬を見ているとショックで…。記録を残すために死体を調べるのですが、噛まれたことによる外因性ショック死や失血死した犬ばかり。暗い気持ちに襲われました。

──集団リンチに関する事実関係をピースワンコに取材すると以下の返答があった。

《早朝など人の目が届かないときに、野犬どうしがけんかをしたり、弱い犬がいじめられたりして、残念なことに死に至るケースもありました。(中略)しかし、それは、殺処分を防ぐためにすべての犬を引き取ってきた結果、やむを得ず生じている状況です》

 しかし竹中先生は、「同居している犬からの攻撃によって体に穴が開いて亡くなる状態は、動物にとって殺処分されるよりも幸せだといえるのだろうか」と疑問を投げかける。

女性セブン 12/7(金)付記事抜粋





【お知らせ】『女性セブン』『週刊新潮』の報道について

12月6日発売の一部週刊誌に、当団体のピースワンコ・ジャパン事業に関する記事が掲載されました。記事は、私たちの活動に疑念を生じさせようとする意図に満ちたものであり、たいへん残念です。多くの方々にご心配とご迷惑をおかけしたことを、心からお詫び申し上げます。
私たちの活動を通じて、最近は毎月50―60頭の保護犬が温かいご家庭に迎えられており、これまでに譲渡・返還できた犬は計1245頭になりました。そのなかには、野犬だった犬や、重い病気やけがを抱えていた犬も多くいます。決して楽ではありませんが、ガス室で行われる残酷な殺処分から救える可能性がある限り、今後ともすべての命を救うために全力を尽くす決意です。
以下、記事に書かれた内容の一部について、私たちの見解を説明させていただきます。

■犬の飼育環境について
記事では「『1人で約200頭飼育』の劣悪三昧」との見出しを掲げ、1400頭の犬に対しスタッフが7、8名しかいなかった、という獣医師の話を紹介しています。しかし、保護犬の飼育には現在、雇用や委託等の契約関係にあるスタッフが計100人以上携わっています。1人当たりの頭数は平均26頭で、「1人で約200頭」というのは著しく事実と異なる数字です。さらに、このほかにも、神石高原町の保護施設と全国7カ所の譲渡センターで、1日30−40人の方にボランティアとして携わっていただいています。
この点を含め、犬の飼育環境等については、今年9月にホームページで公表した見解に詳しく記しておりますので、そちらをあわせてお読みいただければ幸いです。

https://peace-wanko.jp/news/1697

なお、記事によれば、複数の動物愛護団体が当団体関係者を動物愛護管理法違反で告発したとのことですが、当団体は直近では11月の広島県による立ち入り調査でも、犬の飼養管理の状況について特段の問題がないとの評価を受けております。引き続き飼育環境の一層の向上に努めます。

■狂犬病予防注射等について
すでにホームページ上でもお伝えしました通り、過年度において、感染症の予防対策などに追われ、保護犬の一部に対する狂犬病予防注射が一時的に遅れる状況が発生しましたが、今年度は法令通り遅滞なく接種を進めております。また、今年2月、犬舎から12頭の犬(狂犬病予防注射はすべて接種済み)が脱走しましたが、うち8頭をこれまでに捕獲し、各犬舎に脱走防止のための柵や金網などを取り付けるなどの再発防止策を講じました。
これらの問題については深く反省しており、経緯や現状をそのつどホームページでご説明しております。今後とも法令を順守し、保護犬の適切な飼育管理に全力で取り組みます。

https://peace-wanko.jp/news/1490

https://peace-wanko.jp/news/985

■会計報告について
当団体は、NPO会計基準に詳しい公認会計士の指導を受けて会計報告を作成し、外部監査も受けております。会計報告に「その他経費」として計上した約3億3500万円は、▽譲渡促進や普及啓発、支援者コミュニケーション等のための啓発教育・広報費約1億9500万円▽施設の修繕費や廃棄物処理等の費用約3600万円▽施設で使用する備品費や消耗品費約3100万円▽犬舎や事務所の水道光熱費約1900万円▽譲渡会の会場費や設備費約1900万円などの費用の合計額です。
詳細は、会計報告の補足説明をご参照ください(記事では、ピースワンコ事業の2017年度の会計報告について、8億円の経常費用のうち3.4億円が使途不明金だとしていますが、当団体はすべての支出について適正に管理・記録し、公認会計士による監査を受けております)。

https://peace-winds.org/about/pdf/PWJ_2017additional.pdf

私たちは今後とも、日本中で「殺処分ゼロ」を実現することを目標に、犬の保護・譲渡活動に誠心誠意取り組む所存です。引き続きご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン


特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン 2018/12/05付ホームページ内[お知らせ] 抜粋





犬の殺処分ゼロ目指す日本最大NPOに捜査が入った理由 命守るため覚悟の全頭引き受け

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PWJが保護した子犬たち

犬の殺処分ゼロに取り組む特定NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)」が6月25日、狂犬病予防法をめぐり、広島県警の捜査を受けたと発表した。難民支援に始まり、日本最大級の犬の保護団体でもあるPWJで何が起こったのか。


始まりは災害救助犬の育成

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PWJが育てた救助犬が災害現場で活躍している

PWJは難民支援を目的として1996年に設立され、その後、国内の被災者支援、過疎地域の再生などに活動を広げてきた国内最大規模のNPOだ。

犬の殺処分ゼロを目指す事業「ピースワンコ・ジャパン」を始めたのは、捨て犬から災害時の救助犬を育てられないかという発想からだった。


「人の命だけじゃない」

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ピースワンコ事業の拠点の一つ

捨て犬や野生犬が集められる県の動物愛護センターを訪ねた大西健丞代表理事は、そこで、二酸化炭素で窒息死させられる殺処分の残酷な実態を知った。

「守らなければならないのは、人の命だけじゃない」(大西氏)

準備期間をへて、2013年に始めたのがピースワンコ。本部のある広島県神石高原町を中心に約7万平方メートルの用地に日本最大級の犬の保護シェルターを建設し、2018年6月現在、約2400頭を飼育している。


全国ワーストから殺処分ゼロへ

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広島県の犬の殺処分はゼロを達成した

広島県は2011年度に犬・猫を合わせた殺処分数が8,340頭(犬2,342頭、猫5,998頭)で、全国ワーストを記録していた。飼い主が捨てたり、野生で生まれ育ったりした犬猫が動物愛護センターに集められ、窒息死させられる。

PWJはそれらの犬を処分前にセンターから引き取り、病気であれば治療し、散歩や餌やりなど人間と触れ合う訓練をし、引き取り手を探して譲渡してきた。

2013年に始まったピースワンコ事業によって、広島県の殺処分数は急減。2016年度からゼロを達成している。


冷暖房完備、動物たちの楽園

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敷地内で犬と散歩するスタッフ

保護とは名ばかりの狭く不衛生な施設に押し込むのではなく、犬舎には冷房や床暖房が設置され、併設した医療施設で常駐の獣医が検査や治療にあたる。運動不足を防ぎ、散歩の訓練をするためのドッグランも設けられている。

犬の世話をするスタッフは89人。ボランティア登録者は300人以上で、常時約70人が散歩などの手伝いに来ている。

牛やヤギなど「人間に殺されそうになったいろんな動物」(大西氏)が飼育されている広大な敷地を散歩する姿がいたるところにある。


莫大な経費を支える寄付

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以前あった脱走事件の教訓を受けて、フェンスも強化した

犬にとって快適な環境を保つために、経費も莫大だ。2017年度の主要な支出だけで、以下のようになっている。

犬舎の光熱費や譲渡センターの維持費:7800万円
犬舎の建築や譲渡センターの開設費など:2億3900万円
スタッフ人件費、事務所運営費:2億4200万円
医療費:9100万円
餌代など:4400万円

これらを、ふるさと納税と会費や寄付金でまかなう。知名度が高く、大規模事業の運営ノウハウがあるPWJならではの手法だ。


「最後までできるだけ幸せに」

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2400頭全てに名前がついている

全国ワーストだった広島県での殺処分をゼロにするため、県内の愛護センターからほぼ全ての犬を引き取った結果、受け入れ頭数は2015年度161頭、16年度1392頭、17年度1810頭と急増した。

引き取った段階で健康状態が悪かったり、野生で育って人に慣れていなかったりする犬もいる。治療や訓練をし、譲渡するまでには時間がかかる。

PWJに来たときにすでに高齢で、シェルターで一生を終える犬もいる。「そういう犬も処分されるのではなく、最後までできるだけ幸せに生きて欲しい」とシェルター担当マネージャーの安倍誠さんは話す。

譲渡される犬だけでなく、引き取り手のない高齢の犬も、散歩や餌やりなど大切にされている。


想定を超えた保護頭数

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予防注射

今回、広島県警が捜査に入ったのは、狂犬病の予防注射に関するものだ。PWJによると、想定を超えるスピードで保護頭数が増えたことで、昨年度、一時的に注射が追いつかない事態が発生した。

殺処分をゼロにするためには、愛護センターからほぼ全ての犬を引き取る必要がある。それだけの犬舎を揃えたとしても、2000頭を超える犬に注射をする獣医が足りなかった。

PWJでも問題を認識しており、捜査が入った2018年6月の段階では、外部の獣医の協力を得て、全頭への予防注射を完了させたという。


「受け入れなかったら、殺される」

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犬の性格まで細かく記されている

今回、警察の捜査を受けたことで、県議会などで管理体制を疑問視する声が出る可能性がある。その結果、愛護センターからPWJへの引き渡しが一定期間でもストップすれば、センターの収容数の限界から殺処分が再開されるかもしれない。

大西代表理事は管理体制が十分ではなかったことを認めた上で、こう話す。

「想定を超える受け入れ数になり、現場が大変になることはわかっていた。それでも全頭を受け入れてきたのは、そうしないと殺されるから。一時的に注射が追いつかなかったのは事実で、反省をしている。その上で、これからも受け入れ続けるために体制は強化した」


譲渡数は年間500頭越えへ

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里親に引き取られる保護犬

実際にPWJでは今も犬舎の増設が進み、人員体制を強化した。

PWJの保護シェルターから全国の里親への譲渡数も年々増えている。2015年度は107頭、16年度は198頭、17年度は348頭、今年度は500頭が目標だ。

引き取り希望者は広島県内や関東にある譲渡センターでスタッフと面談し、スタッフが家庭訪問をして飼育可能かを確認した上で譲渡している。

譲渡数の増加とともに、保護頭数の増加にも歯止めがかかる見通しだという。

BuzzFeed Japan 6/26(火)付記事抜粋




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 昨年から今年にかけて、残虐な動物虐待のニュースが続いている。5月8日にも、滋賀県長浜市で首に麻のロープが巻かれた猫の死骸が見つかった。5月6日には千葉県船橋市で、子猫の頭部と、尻尾が切られた子猫、頭部や前足が切られた子猫とみられる3匹の死骸が発見された。船橋市では昨年12月にも、頭部のない猫とみられる肉片が見つかっている。

 さらにネット上の巨大掲示板「5ちゃんねる」の「生き物苦手板」などでは、虐待動画・画像へのリンクが多数貼られ、虐待体験やその手法などが“妄想”という建て前で書き込まれ、野放し状態にあることが問題となっている。


どんなにひどい虐待をして殺しても、実刑はほとんどつかない


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2017年12月12日、元税理士の判決後に会見する杉本彩・Eva代表理事(左)。今国会で審議される動物愛護管理法改正について、多くの提言を行っている


「いまの動物虐待に対する刑罰は、軽すぎます」

 こう語るのは、動物環境・福祉協会(Eva)の松井久美子事務局長。代表は女優の杉本彩さんがつとめている。昨年、Evaは13匹の猫の虐待・殺害を行った元税理士の初公判と判決を傍聴した。

 この元税理士は、熱湯を何度もかける、ガスバーナーで焼くなどの方法で13匹の猫を殺す過程の動画を、ネットの掲示板に投稿していた。その動画は一部で「芸術作品」と賞賛され、今もネット上にアップされている。

「私たちはその判決を聞いて愕然としました。懲役1年10か月・執行猶予4年。あれだけ残虐な方法で殺したのに、実刑にはなりませんでした。彼は今までと変わらず普通に生活している。2匹の猫の虐殺動画を投稿した元契約社員に至っては、略式起訴となり罰金たった20万円で済んでいるんです。

 動物虐待は、見逃せばどんどんエスカレートしていきます。現に元税理士も『動画を投稿したら掲示板で持ち上げられ、虐待がエスカレートした』と語っています。これだけ刑が軽いと、再犯の可能性も高くなるのではないかと危惧します」(松井事務局長)

 現在の動物愛護管理法(動愛法)によると、動物を殺傷した場合には「2年以下の懲役または200万円以下の罰金」。動物を遺棄・虐待した場合は「100万円以下の罰金」となっている。つまり、どれだけひどい虐殺をして何匹の動物を殺したとしても、初犯で実刑となることはほとんどない。

「警察庁も動物虐待について深刻な犯罪だと認識していますが、法定刑がより厳しい他の生活経済事犯の取り締まりに人員をとられてしまい、動愛法事案にまで手が回りません。だからこそ、これを全体的に厳罰化することが必要です。残虐に殺した者は、実刑になるようでなければ。今のままでは、動物の命が軽すぎます」(同)

 Evaでは今国会で審議される予定の動愛法改正に際して、動物を殺傷した場合には「5年以下の懲役または500万円以下の罰金」、動物を遺棄・虐待した場合は「3年以下の懲役または300万円以下の罰金」に引き上げるよう求めている。


動物虐待事案を専門的に扱う、アニマルポリスの設置を


さらにEvaでは、「アニマルポリスの設置」を提言する。

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Evaは、動物虐待の厳罰化とアニマルポリスの設置を求める署名活動を行い、衆参両議長に請願として提出した


「現在の警察には、動物に関する専門知識を持って捜査できる体制がありません。イギリスやアメリカ、オランダなどでは、動物虐待事案を専門に捜査する部門、通称『アニマルポリス』が設置されているんです。警察ではなく、捜査・逮捕権限を持った民間の機関が行っている場合もあります。

 このアニマルポリス設置によって、捜査をすばやく着実に行え、虐待だけでなくネグレクト(飼育放棄)も取り締まることができます。また専門の部署ができることで、一般市民が虐待を目撃したときに対応する窓口にもなります」(同)

 Eva代表の杉本彩さんは、これまで、日本でのアニマルポリス設立のため署名活動などを行ってきた。その成果が実り、兵庫県県警が2014年1月から「アニマルポリス・ホットライン(動物虐待事案等専用相談電話)」をスタート。全国で初めて、動物の遺棄や飼育放棄、虐待などを見つけた場合に通報するための専用窓口ができたのだ。これはまだほんの小さな一歩ではあるが、動物虐待をなくすための着実な一歩だ。

「何よりも大事なのは、動物を“物”ではなく“命”と考えること。人間の生活は、動物のおかげで助けられている部分がたくさんあります。言葉が話せない、弱い立場にある動物たちを虐待から守ることは、人間を守ることでもあるのだと思います」(同)

週刊SPA! 2018年06月07日付記事抜粋




宮古島で馬への虐待が発覚。糞尿まみれでやせ細って衰弱死、天然記念物がなぜ?.jpg
不潔な厩舎で衰弱し、立つことができなくなった宮古馬。4年以上つながれ続け、死んでいったという

 美しい海に囲まれた、沖縄県宮古島。ここに、天然記念物に指定された日本在来馬の「宮古馬」が43頭生息している。この馬たちが、虐待を受け絶滅の危機にあるという。現地からリポートした。

◆糞尿まみれでつながれたままエサも十分に与えられず、ただ死を待つ宮古馬たち

 取材班は、天然記念物の日本在来馬である「宮古馬」が虐待され、絶滅の危機にあるという報を受け、宮古島へと向かった。そこで、虐待の実態を告発する写真を入手。写っていたのは、短い綱でつながれたまま、掃除もされない小屋の中で糞尿にまみれ、やせ細った宮古馬たちだった。

◆劣悪な環境で次々と衰弱死

「ある牧場では、この数年で10頭のうちほとんどが死んでいるんです。その原因には『凍死』もあります。この温暖な南の島で、いかに異常な飼われ方をしているか」と、宮古馬に詳しいA記者は語る。

「また別の牧場では今年の5月、不潔な環境で十分にエサを与えられず、母馬が衰弱死しました。残された仔馬が餓死寸前の状態でボランティアに発見され、何とか命がつながりました。しかしまた短い綱でつながれ、そのせいで骨折しています」

(※編集部注:その後この仔馬はさらに衰弱し、12月11日に死んでしまったという)

 なかには、放牧して健全な環境で育てている牧場もある。

「しかしそれはほんの一握り。劣悪な環境で何年もつながれたままの馬もいたようです。これでは、本当に宮古馬は絶滅してしまう」(国連生物多様性の10年市民ネットワーク代表・坂田昌子さん)

 なぜそのような状態になってしまったのか? ある飼育者はこう事情を語る。

「市は、馬の飼育を委託する飼育者に、1頭あたり月5000円を支払っています。しかし、それではエサ代の3分の1にしかならず、人件費までは賄えない。そのほか厩舎や馬場整備などにも多額の出費があるし、飼育者のほうも負担になるばかり。ある飼育者は、年間200万円を自己負担することになり、土地などを売って賄っていますが、もう限界ですよ。市は必要な対応をとってほしい」

 市の予算のほか馬事協会からも飼育料が支払われ、1頭につき月8000円ほどが支給されるが、健康な馬を育てるには月1万5000円のエサ代が必要だという。

「ですから、ちゃんと宮古馬を増やそうとするとボランティアになってしまう。市は、責任を飼育者に丸投げしています。現在、仔馬がちゃんと育っているのは、島内でも1か所の飼育者だけといっていい。そこでは十数頭が放牧され、自然交配で仔馬が生まれていますが、近親交配の問題も出てくる。とはいえ、ほかの飼育者のもとで飼われている馬たちには交配の機会はなく、このことが頭数のなかなか増えない原因にもなっています」(坂田さん)

 宮古馬は琉球王府時代、中国への大事な献上品であり、宮古島は良馬の生産地としても有名だった。今上天皇が皇太子の頃、乗用馬として献上されたこともある。日本には現在、北海道の道産子馬や、長野県の木曽馬など「日本在来馬」といわれる馬が8種生息する。宮古馬はこのうち2番目に少ない43頭で、絶滅を危惧される頭数にある。

 つい数十年前までは、馬たちは日本国内の農村や山間部での苛酷な労働を引き受け、田畑の耕運、重荷の運搬、急峻な山道を分け入っての材木の運び出しなど、人間の暮らしを支えていた。しかし戦後になって自動車や農機具が急速に普及し、一気に不要の存在となっていってしまったのだ。

 実際、戦前までは宮古島に1万頭ほどの宮古馬がいたが、’70年代には7頭に。しかし琉球大学の新城明久博士の調査をきっかけに’77年から保存対策が始まり、沖縄県指定の天然記念物となった。その流れを受けて「宮古馬保存会」が発足した。

◆一部の宮古馬を保存対象から外す!?

 環境保護団体メンバーのBさんはこう訴える。

「宮古馬が短期間に次々と衰弱死していることが見過ごされているのが信じられません。保存が始まって最初に馬の死亡が確認された段階で、死因によっては所有者・所在の変更について検討をしなければならなかったはずです。県も市もこれまで放置し続けてきたということ。さらに保存会もまったく機能していないということです。さらにこの保存会は、’15年に宮古馬の天然記念物の指定を外す整理計画を始めました。市の負担を減らすため、一部の高齢馬は補助の対象から外そうということになったんです」

 宮古馬保存計画策定委員会の委員のCさんは「種の集団維持には100頭は必要。保存集団が小さすぎると遺伝的に問題がある。県も100頭を目標としている」と疑問を呈した。しかしその意見は取り入れられることなく、市は’17年に一部の宮古馬の「保存除外」を決定した。ここでは「10歳以上の馬で、系統の行き渡った雄馬と、10年以上子供を産んでいない雌馬を天然記念物の指定から外し、それに対しては飼育料を払わない」と決定されたのだ。このままではさらに飼育者が苦しくなる。

 このことを知った坂田さんが宮古馬保存の担当部署である宮古市生涯学習振興課に確認した。

「担当者は『保存馬の場合は、保存会が管理するという意味。保存馬から外した馬は、保存会が管理するのをやめて希望者に払い下げるという意味です』と回答しました。絶滅が危惧され、むしろ改善策が必要なのになぜ保存から外すといった話になるのか理解に苦しみます。同じ天然記念物の在来種である木曽馬は約200頭、御崎馬も約100頭いますが、それを保存から除外するなどという話は聞いたこともありません」

 保存から外された馬は、どうなってしまうのか。A記者はこう危惧する。

「地元のリゾートホテルが、保存から外された馬を観光用に飼おうとしているようです。でも、天然記念物を一企業に渡してしまったら、経済的に回らなかった場合に行き場がなくなるなど、とても危険なのではないでしょうか。市当局は、とにかく財政負担になる“お荷物”の馬は早く滅んでほしいと思っているとしか思えません」

 生物多様性条約でも「家畜と家禽の絶滅」が問題にされ、多様性の保護が重視されている。国連食糧農業機関(FAO)の世界の動物の遺伝子資源に関するリポートによれば、世界には6500種類の家畜が存在するが、そのうちの20%は絶滅の危機に瀕しているという。

「国連では、持続可能な動物資源の管理を進めるために、管理の実施と資金について、長期的な関与の必要性や相当な追加財源を投入する必要性が強調されています。宮古馬の管理は、現状ではこのような世界の動向に逆行しています」(坂田さん)

 とはいえ、今は一部の飼育者に負担がかかっている状況。何とかいい方法はないものか……。

《健全に育てている一部の牧場では……!》

 健康に育てられたごく一部の宮古馬は「海乗馬」として観光にも活躍している。しかし、そのためにもまず宮古馬を保全し増やすことが最優先課題だ。健全な環境で放牧し、宮古馬を育てている牧場では、馬たちが幸せそうに遊ぶ姿を見ることができる。

週刊SPA!12月11日発売号「宮古馬を虐待から救え」特集より 記事抜粋




【AFP=時事】英公衆衛生庁(PHE)は12日、モロッコでネコにかまれた英国人男性が狂犬病で死亡したと明らかにした。狂犬病が発生している国、中でもアジアやアフリカの国を旅行する際には動物との接触を避けるよう、国民に改めて注意を促している。

 英PA通信(Press Association)によると、男性は2〜3週間前にモロッコでネコにかまれたが、狂犬病の迅速な処置を施されなかったという。

 狂犬病は感染すると脳炎を引き起こす。初期症状が出てからでは治療は手遅れで、患者はほぼ確実に死に至る。

 英国で狂犬病による死者が確認されたのは、2000年以降では7例目。

 PHEによると英国内では1902年以来、コウモリ以外の動物を介して人が狂犬病を発症した例はない。

 コウモリを感染源としたものでは、2002年にスコットランドで感染者1人が出ている。海外では2002〜17年に英国人5人が旅行中に罹患(りかん)している。

AFPBB News 2018.11.13付記事抜粋





ANNnewsCH 18/11/01付記事抜粋




週末を中心に各地で開催されることが増えた保護犬や保護猫の譲渡会。夏には、新宿の大手百貨店の京王百貨店が『みんなイヌ みんなネコ』というイベントで譲渡会を行った。数年前に比べると驚くほど、開催数、開催する動物愛護団体が増加し、小さな規模で行っているものも含めると、その数は把握できないほどだ。

そのおかげが「ペットショップではなく保護犬や保護猫を」という選択も増えているが、ペットショップで購入する人のほうが圧倒的に多い

その理由のひとつとして「保護犬・保護猫の譲渡条件の厳しさ」をあげる人は少なくない。今夏、人気YouTuberのHIKAKIN氏がペットショップで猫を購入したことが炎上した際にも、「影響力ある人は保護猫を飼うべき」、「独身男性は保護猫を譲渡することができない」、「厳しすぎる譲渡条件がゆえにペットショップしか選択肢がない」といった意見がtwitterでも多かった。

確かに、各団体が掲げている譲渡条件は厳しいものもある。独身や賃貸にはクリアできない条件も多い。なぜこういった譲渡条件が存在するのか。10年以上、多くの動物たちの譲渡を行っている、一般社団法人ランコントレ・ミグノンの友森玲子さんに、動物譲渡の現状を教えてもらった。


保護動物と譲渡条件の関係とは!?

ここ1〜2年、動物譲渡の環境は大きく変わってきた。私が活動している保護団体でも、毎月第2日曜日と第4土曜日に譲渡会を開催しているが、以前よりも問い合わせや来場される方の数は倍近く増加している。また、メディアの取材も以前は、犬猫系などの動物雑誌や番組が多かったが、最近では、一般雑誌で「保護動物の記事を作りたい」、「譲渡会って何?という取材をしたい」という依頼も続いている。また、譲渡会を絡めたイベント開催のお話をいただくことも増えている。

しかし、過去に比べれば譲渡数は増加しているが、増え続けるペットショップに迫る勢い、というわけではない。なぜ、譲渡数が飛躍的に伸びないのか。動物愛護団体からの譲渡をためらう理由として、もっともよく聞くのが「譲渡条件の厳しさ」だ。

最初に、譲渡条件について考えさせられる私が出会った事例をいくつか紹介しよう。


「仔犬じゃなきゃ嫌」という老夫婦

犬を看取ったばかりの老夫婦が「かわいそうな犬を助けたい」と譲渡会にやってきた。譲渡条件で60歳以上は難しいと話したところ、独立した娘さんが保証人になる、ということで譲渡することになった。とはいえ、犬にとって飼い主がコロコロ変わることは望ましくない。また、娘さんの人生もあるだろう。娘頼みだけでなく、自分たちで最後まで看取れるよう中高年の穏やかな犬の中から譲渡を勧めた。ところが、「最後に飼う犬になるので若くないと嫌だ、仔犬がいい」と折り合いがつかず、結局譲渡に至らず帰っていった。

後日、その老夫婦から連絡が来た。あの後、ペットショップで柴犬の仔犬を購入したという。ところが、四六時中鳴いてうるさい。寝不足で自分たちの体調が悪くなったのですぐに引き取ってほしいというのだ。

こちらでは、動物愛護センターからの受け入れで手一杯なのと、そもそも若い犬は年齢的に譲渡できない、と説明したはずなので引き取らない、と拒否をした。そんな無責任な理由では私たちは受け入れられないので、娘さんに預けるべきだと伝えたところ、吠える、噛む、物を齧る、トイレを覚えないで、仕事の忙しい娘にはとても頼めない、とのこと。

仔犬には罪はないがこういった条件で引き取ることはできないので、ドッグトレーナーを紹介するので娘さんが飼うしかないと話をした。


譲渡条件をクリアしても出戻ってきた犬

40代の女性にチワワを譲渡したケースを紹介しよう。女性は独身だったため、犬を飼える実家を保証人に立ててもらい、小型犬1頭ならいつでも預けられるので大丈夫、ということで譲渡に進むことになった。日中は仕事で留守番時間も長いので、比較的マイペースな7歳の成犬に決まった。

ところが譲渡して数年経過し彼女から連絡があった。「失業して経済的に厳しいので、譲り受けた犬を手放したい」という。飼えなくなったら実家に託す約束だったが、その後実家環境が変わり、親から兄弟に世帯主は変わっていた。どうも話から兄弟は犬を飼育を望んでない様子だ。このまま犬が行った場合に幸せになれる保証がないため、再度譲渡先を探すことに。でも、最初の譲渡の頃よりも犬の年齢が上がっていたため、次の譲渡先を探すのにはとても時間がかかってしまった。

彼女は非常に慎重に、譲渡条件も理解をして犬を引き取ってくれていた。でも、これが動物と暮らす現実でもあるのだ。今、犬を飼いたい、猫を飼いたいと思っているときは、仕事もあり、家族もいて、健康であっても、それが続く保証はない。「そんなことを言ったら、犬と猫と暮らすことなんて誰もできないじゃないか」と言われるかもしれないが、突き詰めると究極はそうなのかもしれない。「自分の今の状況が続くとは限らない」ということを理解して、動物を飼うことを決める、というプロセスが今の日本では不足していると感じている。


飼育放棄した原因が「譲渡条件」

ペットフード協会の2017年の調査によると、動物愛護団体など保護犬の存在を知りながらもそこから入手しなかった理由は、「審査手続きがわかりにくく面倒になったため」が24.0%もいることがわかった。他に、「高齢のため」13.7%が多かった。

動物愛護団体の譲渡の条件の一例を挙げると下記の部分が必須な団体は少なくない。私が運営する団体でも活用している条件でもある。

・60歳以上のみの世帯へは譲渡しない

・継続した収入源のない家庭へは譲渡しない

・単身者の場合は血縁者の後見人が必要

他にも細かな条件を出しているところもあるが、基本は上記の3点が重要と言われている。はたして、この3つの条件は、厳しすぎるのであろうか? もちろん、上記の条件の方でも動物を大事にし、生涯責任を持って育ててくれる方はいるのはわかっている。こういった条件をつけることを差別的だと思われる方がいるのもわかる。が、これらの条件は漠然と決まったのではなく、動物を飼育放棄する人から放棄した理由を聞き取り、その理由で上位にあがったものが選ばれているのだ。

年齢制限があるのは、動物も長生きをするからだ。20年以上長生きする犬猫も増えていて、60歳で仔犬や仔猫を迎えれば、80歳のときに犬猫も老後を迎える。同じときに人間も動物も病気が増え、介護が必要になる。そういった状況を考え、私の団体では60歳を制限としている。

また、収入源に関しては説明するまでもないだろう。動物を飼育するには想像以上にお金もかかる。病気になったときに病院に連れていくことができるだけの収入は必須なのだ。単身者は、ネットなどでも話題になる部分だが、万が一のセフティーネット(後見人)は必要だと思っている。飼い主に万が一何かあったときに彼らは生きてはいかれないからだ。ネットでは、「独身男性が譲渡できない」と話題になるが、うちでは、性別は制限していない。ただ、独身男性の譲渡後の動物虐待事件などが続くことから警戒している団体もいるのだ。

私たちは、殺処分を減らすため動物を一時的に保護し、それぞれの個体に必要な治療を行い、人と上手に暮らせるように躾も行っている。二度と不幸な目に合わないように、幸せに暮らすために人も動物も努力をしている。それなのに、再び放棄されたり、十分な世話を受けられない環境に送り出すのは、言い方が悪いが、穴の空いた袋にゴミを拾っているのと同じになってしまう。動物保護は、保護して譲渡して終わりなのではなく、譲渡した先で安全に暮らせることまで考えなくてはいけないからだ。


譲渡条件は「責任」を考えるきっかけ

ここまで読んでくださった方の中には、「結局、譲渡条件は厳しく、保護動物はあきらめろということなのか……」と思われた人もいるかもしれない。

でも、譲渡会でこんな方もいた。数年前に、譲渡会に来てくれた男性で、独身だった男性は仕事で留守がちだった。日々の世話や病気になったときなど、譲渡にあたり話し合ったところ、「今は迎えるべきではないのかもしれませんね」と残念ながら譲渡条件が合わず、お断りした。ところが、数年後に「結婚をして落ち着いたので、あたらめて猫を迎えたいと思う」と夫婦揃って譲渡会に来てくれた。保護活動を長く続けてきてよかったとしみじみ感じる瞬間だ。譲渡条件が合わず断ってしまうと、お互いに少し気まずい雰囲気になるここともある。でも、最近は理解してくれる方も増え、「条件が整ったら、ぜひ来ます」と笑顔で帰られる方も増えている。

「独身だと譲渡できないからペットショップ」という話ではなく、保護動物かペットショップの論争よりも先に、今自分は動物を飼うのに適したタイミングなのか慎重に考えるべきだと思う。これは保護動物だけでなく、ペットショップで購入した動物であっても同じだ。

犬も猫もご長寿が増えた。動物たちが年を取れば、人間と同じように医療費もかかり、介護に時間も使うことになる。犬や猫は自分で歩いて病院にはいかない。生涯人間がケアしていかねばならないのだ。譲渡条件はそういったことを“考えるきっかけ”と思ってほしい。

逆を言えば、譲渡条件が少し揃ってなくても、このあたりの問題を真剣に考え、何かあったときのフォロー体制が出来ている人であれば、譲渡されることも意外と多くある。譲渡条件だけ見て「めんどくさい」と切り捨てず、その先にあるものを知ってほしいと思うのだ。


しつけも健康面もメリットが大きい保護動物

もうひとつ、動物譲渡を阻む誤解がある。それは、「保護犬や保護猫は飼いにくい、不健康である」という噂だ。確かに、劣悪な環境で飼育放棄された犬や猫の中には心に大きな傷を受けるものもいる。また、しつけができないことを理由に放棄され、保護したときにはトイレトレーニングすら出来てないケースもある。

でも、保護された犬猫は、団体施設やボランティア家族の中で、トイレトレーニングや散歩(犬の場合)、歯磨きなどの練習もする。多くの愛護団体は、二度と放棄されないように、人との関係性が築ける状態になってから譲渡している。ペットショップはしつけされてない状態なので、保護動物のほうが圧倒的に飼育はしやすい。

また、ペットショップでは通常行われない血液検査や各種健康診断、不妊去勢手術、マイクロチップ挿入などの医療行為、ワクチン接種なども行われてから譲渡される。保護動物は弱い、不健康である、飼いにくいという先入観は捨てて、自分のライフスタイルに合う動物を探してほしいと思う。

動物との暮らしは、他では得られない笑顔や喜びも大きい。動物と暮らしたいと思う気持ちに罪はない。だた、自力で生きて行くことのできないペットとして飼われている動物は、飼われた家庭や飼い主が生涯のすべてだ。自分と20年間生活をして幸せだろうか、と私自身も常に問いかけたいと思っている。

現代ビジネス 2018.11.3付記事抜粋




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 10月17日夜、東京都港区の赤坂の繁華街にアライグマが現れ、警察も出動する大騒動になりました。でも、アニメ「あらいぐまラスカル」(1977年放映開始)は、少年との心温まる交流が人々の心を捉え、愛らしいイメージだったはず……。かつて自宅でアライグマを飼育し、流血を繰り返した壮絶な日々を経験。甘い考えで野生動物を飼ったことへの後悔から、本も出した児童文学作家のさとうまきこさん(70)の思い出を聞きました。


8年10カ月間共に暮らしたペー太

 さとうさんの自宅の居間のテーブルの隅には、小さい穴がたくさん空いていました。

 「それ、ペー太がかんだ跡ですよ」

 「ぺー太」はさとうさんが1989年、生後2カ月の時にペットショップで購入した、北米から輸入されたアライグマです。8年10カ月間共に暮らし、最期をみとりました。

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北米から輸入された、生後2カ月の「ぺー太」がさとうさん宅に初めて来た日


「かわいい!」「ラスカルだ!」

 アライグマが容器のポンプを押して液体石けんを出し、器用に手を洗う――。テレビで当時よく流れていたCMを見て、さとうさんと次男(当時9)は、「かわいい!」「ラスカルだ!」と夢中に。町でアライグマを乗せて走っている車にも出合い、飼いたい気持ちがふくらみました。

 アニメのヒットで、アライグマは北米から大量に輸入され、個人で飼育していた人もいた時代でした。そのアニメは、米国の作家が幼い頃にアライグマと交流した体験をもとに書いた本が原作です。ラスカルは少年のベッドで一緒に寝たりもする、大切な友達として描かれていました。

 実は、それだけではなく、ラスカルは成長して畑を荒らすようになります。少年はやむなくラスカルをおりに入れ、最後は、本来の居場所である森に返すのですが、さとうさんの頭の中から、その部分はすっぽりと抜け落ちていました。

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猫用ミルクを飲む、赤ちゃんだった頃の「ぺー太」。ペットショップに育て方を聞いても、ほとんど具体的なアドバイスはしてくれなかったという


するどい爪で流血、泣く泣くおりに

 ペットショップの店員から「猫ちゃんみたいなものです」と説明を受け、15万円で購入。「ぺー太」と名付け、次男は大喜びでした。「ハクビシンなど、人と違うペットを求める人が増えた時代。私も、珍しい動物を飼っていることに喜びを感じていました」

 哺乳瓶に両手を添えて猫用ミルクを飲み、タバコの煙をつかもうとする。愛らしい姿を見せていたペー太は、次第に野生の顔を見せるようになりました。

 生後4カ月になると、戸棚や扉を開け、中身を出してしまうように。公園で木登りをさせようとして車に乗せた時は、甲高い鳴き声を出して暴れ回りました。

 「子育てと同じように根気よく繰り返し教えれば、きっとしつけられる」と思っていましたが、抱っこすれば暴れ、頭をなでようとすればうなられます。思い切りかまれるので、するどい爪が突き刺さり流血することもたびたび。6カ月を過ぎると、おりに入れざるをえなくなりました。獣医のすすめで、去勢とキバを切る手術もしました。

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おりに入れることを決意したさとうさんは、強い後悔と敗北感を感じたという。最初は猫用のものを購入した


きれいごとでは語れない生活

 さとうさんは、自分たち人間のせいで遠い日本に移され、自由に動くこともできず、手術までされてしまったぺー太への罪悪感にさいなまれました。そして、甘い考えで野生動物を飼ったことへの後悔にも襲われたといいます。

 ただ、コミュニケーションができないぺー太への思いは、きれいごとでは語れないものでした。さとうさんの著書「ぜったいに飼ってはいけないアライグマ」(1999年、理論社)に、こうつづられています。

 「朝、二階から降りてくると、リビングのドアの前で、思わず足が止まる。ああ、このドアをあけるとペー太がいるんだ、またウンチの始末かと思うと、ため息が出る」

 おり越しにしかスキンシップができず、「おいで」と呼んでも応えてはくれない存在。「情」を感じられず、「どう接していいか分からない状態でした」と振り返ります。

 それでも、手放すことは考えられませんでした。1週間に1度ほどはお菓子で誘い、抱いてお風呂に入れ続けていました。

 夜中になるとゲージから外に出たくて暴れるぺー太の背中を、指でかいてグルーミングしてやったりもしました。


「いつのまにか、家族の一員になっていた」

 当時、飼い主に捨てられたと思われるアライグマが、市街地で群れているというニュースが報道されていました。

 さとうさんは気になって、ペー太を買ったペットショップの店長に「飼いきれないから引き取って欲しいというお客さんはいる?」と尋ねてみました。

 店長は「います。移動動物園とかにドッグフードとかつけて押しつけるというか、引き取ってもらうというか……」と答えたそうです。

 ペー太は晩年、腎臓の病気になりました。運動できない環境と、食べ物が原因だったようです。さとうさんは自分でも意外なほどに、ショックを受けたそうです。

 「何歳まで生きるのかと思ってしまった時もあったけれど、いつのまにか、ペー太は私たち家族の一員になっていた。そう気付いたんです」

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腎臓の病気を患った「ぺー太」。性質ががらりと変わったという


「ぺー太は何にも悪くない」

 病気後はびっくりするほど穏やかな性質に変わり、最期の1年ほどはケージから出し、自由に過ごさせることができました。

 ある朝、息を引き取ったペー太の顔を見て、さとうさんは「おりの中で飼ってごめんね」と、話しかけたそうです。

 「ぺー太は何にも悪くない。野生動物がどういうものかを調べもせずに飼った自分への怒りと、安易に売りつけた店への怒りがあります」

 阪神大震災(1995年)の際、地震が起きたらペー太を連れて逃げられるかと考えてみたら、「他の人を傷つけないためには、飼い主の私たちがペー太の命を絶つしかないかもしれない」と、泣けてきたそうです。

 「いざという時に連れていけないような動物を決してペットにすべきではない。そう、大きな声で伝えたいです」

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家に来たばかりの、赤ちゃん時代の「ぺー太」。家族みんなの人気者だった


「保護団体につながれる余地を」

 人間が捨てたり飼育施設から逃げたりして、アライグマは各地で農作物を荒らす被害をもたらし、2005年には「特定外来生物」に。個人による飼育は原則として禁じられました。そしていま、都会でも増えています。

 先日は東京・港区の赤坂に現れたアライグマが捕獲されました。業者に引き取られ、安楽死させられるそうです。

 「害獣」として扱われるアライグマ。捕獲のニュースを見るたび、さとうさんは「またぺーちゃんが殺される」と複雑な気持ちになると語ります。

 「被害が起きているし、数が非常に増えている。仕方ないと思う一方、犬や猫のように保護団体につながれる余地を、アライグマに残してやれないかとも思うのです」

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「ぺー太」は病気で性質が変わり、家族とふれあえるようになった。「絶対に野生動物を飼ってはいけない」と、さとうさんは語気を強める


取材を終えて

 さとうさんに取材をしたのは、10月17日の夜に東京・赤坂の繁華街でアライグマが見つかり、捕獲されたニュースがきっかけでした。各地で繁殖し様々な被害が出ていると記事で読んだ記憶はありましたが、都心にも住んでいるのかと、驚きました。

 過去の記事や環境省などの資料には、テレビアニメの影響で1970年代以降、北米からペットとして大量に輸入されたものの、捨てられたり逃げ出したりして野生化した、とありました。「捨てられた」という言葉が気になりました。

 環境省の「アライグマ防除の手引き」には、捨てられる理由のひとつとして、成長すると粗暴になる個体が多く、飼育に困難を伴うということが挙げられていました。

 そんな時にさとうさんの本を知り、アライグマを飼うということはどんなことなのか尋ねたくて、取材を申し込みました。

 アマゾンのレビューには最後までみとったことへの評価や、ペットショップへの批判の声がある一方、知識なく飼ったさとうさんへの批判も多く書き込まれています。

 それでもさとうさんは、自分が「ペー太」にしてしまったこと、そして複雑な自分の気持ちの動きを、取材で改めて率直に語って下さいました。だからこそ、「野生動物を飼ってはいけない」というメッセージが、強く響いてくるように思いました。

 今も「珍しい動物」に心引かれる人は少なくありません。アライグマに対して私たち人間がしたことを二度と繰り返してはいけない。そんな思いを、さとうさんのお話から感じました。

withnews 2018年11月5日付記事抜粋 / 写真さとうまきこ提供




 オーストラリアのアメリカ大使館が、誤送信したある1通のメールについて謝罪し、世界中で話題となっています。メールの件名は「meeting(会合のお知らせ)」。大使館からのメールという、なんとも重要度が高そうなメールを開いてみると……メールの中身はネコの画像とパジャマパーティーへのご招待だったのです。

 問題のメールの添付写真に映っていたのは、モフモフな青色のカバーオールを着たネコちゃん。チョコチップクッキーが入ったお皿をお腹に乗せ、足元には見慣れたあのキャラクターの顔が見えます。そう、ネコちゃんはクッキーモンスターのパジャマに身を包んでいるのです。気だるげな表情を浮かべ、ソファにだらっと寝ころんでいる姿はまさにパジャマパーティー中にふさわしいお姿だ……! こんなパーティー、絶対に参加したいぞ……!

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ネコのパジャマパーティーにおいでよ!


 報道によると、今回の送信ミスは、米国務省で行われていた新人研修の最中に起きてしまったとのこと。メール本文中に「cat pyjama-jam(ネコのパジャマパーティー)」という記載があったことから、在オーストラリアのアメリカ大使館は「ネコのパジャマパーティーへの出席を希望された方をガッカリさせて申し訳ありませんが、私たちの専門外のためこのようなイベントは実施できかねます」とジョークをきかせた謝罪文を発表しています。

 メールに写真が添付され、一躍有名ネコになったのは、オーストラリア・タスマニア州に住むネコのジョーイ君。報道を受けて、飼い主のジェニファーさんはInstagramアカウントで「ジョーイはパジャマパーティーが開催されないと聞いて動揺しています(笑)」とジョーイ君の写真付きで投稿しました。

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パジャマパーティー実施中止と聞いて残念がる(?)ジョーイ君


 この珍ハプニングには、ニュージーランドとサモアのアメリカ大使、スコット・ブラウン氏も公式Twitterアカウントで反応。在ニュージーランドのアメリカ大使館は、ネコがPCを操作しているGIF画像とともに、「ニュージーランドで大爆笑してます」というコメントをつけて投稿し笑いを誘いました。怒っている人が誰一人いない、優しい世界!

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こんな感じでネコがメールを送っちゃったのかしら?


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「パジャマパーティーがキャンセルされて残念だ……ていうかわれわれは招待されてないんだけど!?」とシャレたコメントのスコット・ブラウン大使。


 ジョーイ君とその飼い主であるジェニファーさんは、この騒動で地元のテレビ局にインタビューもされており、インタビュー映像では動いているジョーイ君も見られます。「ネコのパジャマパーティー、本当にあったら絶対に参加したい!」そんな世界中の声が聞こえてくる、珍ハプニングでした。

ねとらぼ 2018.10.19付記事抜粋





スリランカで母親に見捨てられてしまったライオンの子が、犬に育てられた。

BBC News 2018.10.18付記事抜粋




頭に大きな腫瘍ができたダックスフント。命を救ったのは、3Dプリンターだった.jpg
大きな腫瘍が頭部にできたダックスフントのパッチ

カナダのゲルフ大学オンタリオ獣医カレッジ(オンタリオ州)は9月24日、がんのために頭蓋骨の一部を失ったダックスフントに、3Dプリンターで作られた人工の「骨」を移植することに成功した、と発表した。

犬は9歳のメスで、名前はパッチ。FOX6ニュースによると、頭蓋骨の上に大きな腫瘍ができ、脳や眼を圧迫する危険な状態になっていた。

同大のミッシェル・オブラク教授らは腫瘍を頭蓋骨の一部ごと切除。その上で、あらかじめ3Dプリンターで製作したチタン製の人工骨を移植した。

オブラク氏は「犬は手術中の5時間、ぐっすり眠っていた。手術から1時間半後には機敏な動きを見せ、周りをきょろきょろ見ていた。まったく素晴らしい」と述べた。

CNNによると、パッチの飼い主、ダニエル・デュメックさんは「パッチは再び犬として生活できる準備が整った」と喜ぶ。手術からすでに半年がたっているが、パッチの頭の状態は良好だという。


HUFFPOST 2018.9.26付記事抜粋




人類にとって必要不可欠なパートナーであり、多くの家庭で愛する家族として生活している猫たち。猫により人の心は癒やされ、そして猫たちは人の愛情を受けて生きている。そんな猫たちの寿命が、今までの2倍になるとしたら、愛猫家としてこれ以上嬉しいことはないはずだ。

・猫の寿命が飛躍的に「長寿」

東京大学大学院医学系研究科の附属疾患生命工学センターに所属する宮徹教授によると、日本で飼われている約1000万頭の猫の多くが腎臓病により死亡しているという。研究のなかで猫の遺伝子「AIM」が腎臓の衰えを改善することが判明。猫の寿命を飛躍的に「長寿」にする薬の開発が進んでいるという。

・約15歳で腎不全で死亡

AIMは人間や犬など他の生物にも存在するが、猫のAIMは遺伝的に機能しないようになっているとのこと。それにより約5歳で腎臓に問題が発生し、約15歳で腎不全となって死亡する例が多いという。

・猫とその家族にとっての救世主

AIMに関与する特効薬の開発で腎機能を健康に保ち、そのぶん長生きするというわけだ。これにより猫の寿命が約15歳から約30歳までのびる可能性がある。まさに、猫とその家族にとっての救世主となりえる。

・2022年までにオフィシャルな商品化

しかもこの特効薬、いつ完成するかわからない夢物語ではない。すでに宮徹教授は「猫の特効薬」を提供するべく株式会社レミアを起業し、2022年までにオフィシャルな商品化を目指しているという。素晴らしい特効薬の開発を進めている宮徹教授に敬意を表したい。

Buzz Plus News 2018.10.09付記事抜粋




「猫はもっと長生きできる」 死因トップの腎臓病の原因わかる

猫の飼い主にとって最も怖い病気が腎臓病だ。猫はほかの動物に比べ、腎不全で死ぬ割合が突出して高いが、原因は謎だった。

東京大学の宮崎徹教授(疾患生命科学)らの研究チームが、ほかの動物では腎不全を防ぐために働くタンパク質が、猫では働かないことを突きとめ、科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」(電子版)の2016年10月12日号に発表した。今後、猫の腎臓病の治療薬の開発に役立つ発見だ。


水をあまり飲まない猫は尿が濃く、腎臓に負担

腎臓は、血液中の老廃物をろ過し、尿として排出する役割がある。腎不全とは、この機能が働かなくなり、体中に老廃物がたまり様々な臓器に障害が起こる状態をいう。東京大学が同日付で発表した資料では、猫の腎不全による死亡率はずば抜けて高く、「5〜6歳頃に尿管結石や腎炎などによる急性腎障害にかかった後、腎機能が回復しないまま慢性腎不全、尿毒症となり15歳前後で死ぬケースが多い」と書かれている。

猫が腎臓病になりやすい理由については、たとえば犬猫専門サイト「ペット生活」の「なぜ猫は腎不全になりやすいか?」では次の3つをあげている。

(1)猫の先祖はアフリカのリビア砂漠が原産地。雨が降らない環境を生き抜くため、尿を強力に凝縮し、水が少なくても生きていける体になった。普段、あまり水を飲まず、尿が濃いため腎臓に負担をかけている。

(2)猫は肉食動物なので、ほかの動物より多くのタンパク質をとる。タンパク質は代謝される過程で多くの老廃物を作り出してしまう。

(3)腎臓には「ネフロン」と呼ばれる組織の基本単位があり、血液をろ過して尿を作っている。猫のネフロンの数は約40万個しかない。犬の約80万個、人間の約200万個に比べ、かなり少なく、腎機能が低下しやすい。


腎不全を防ぐタンパク質を活性化させる

しかし、腎不全を発症する具体的なメカニズムはよくわかっていなかった。

研究チームは、人間やマウスでは、血液中にある「AIM」というタンパク質が、急性腎不全で腎機能が低下すると活性化し、腎臓内の尿の通り道にたまった老廃物を掃除する働きをすることに着目した。そこで、猫のAIMの働きを調べるため、急性腎不全を起こさせたマウスに猫型に変えたAIMを注射すると、予想通り、老廃物を除去することができず、大半が死んだ。猫型のAIMではなく、マウス型のAIMを注射すると、8割が生き残った。つまり、猫のAMIは急性腎不全になっても働かないことを突きとめたわけだ。

もともと猫のAMIの量は人間やマウスより多い。このAMIを働くように活性化させれば、腎臓病の予防や治療につながり、猫の寿命をもっと伸ばせることができるという。

J-CAST News 2016/10/13付記事抜粋




いまのフルーツは動物たちに毒、豪動物園が「果物断ち」始める.jpg
サルは甘いバナナが大好きだが、それは昔のバナナとは違う


オーストラリアのメルボルン動物園は、動物たちに「果物断ち」をさせている。最近の果物には糖分が多過ぎて、動物たちを太らせ、歯を腐らせるからだ。

餌に入れる果物を徐々に減らし、緑の野菜に置き換えている。とくに笹と果物ばかりに食べ物が偏りやすいレッサーパンダには、ビタミンとミネラルを詰めた特製の「パンダボール」も与えているという。

今の果物は自然のままの昔の果物とちがい、品種改良や遺伝子組み換えで動物には不健康なまでに甘くなっていると、メルボルン動物園の獣医、マイケル・リンチは言う。サルたちにも、大好物のバナナを一切与えていないと、リンチはメルボルン・エイジ誌に語った。

「動物は果物の糖分が大好きだ。とくにサルとレッサーパンダは果物ばかり食べてしまう」
と、リンチは言う。「だが栽培野菜は、遺伝子操作で自然の野菜よりも糖分がはるかに多くなっている」

メルボルン大学の食物科学者、セネカ・ラナディーラ博士も、プラムなど一部の果物の糖分は過去20年間で倍になっているという。「りんごだって、昔はもっと小さくて苦かった」

ただし、昔より甘く作られた今の果物でも、人間にとっては心臓病や癌、心筋梗塞のリスクを減らすなどメリットのほうが大きい。ソフトドリンクのほうがずっと有害だという。

Newsweek 2018年10月1日(月)付記事抜粋




 そのゴールデンレトリーバーは、公園に1匹でいたところを保護された。元飼い主が所有権を放棄し、たどりついたのが今の家だ。愛情を注がれ、ようやく幸せを手に入れた。

 そのゴールデンレトリーバーが発見されたのは、奈良県内のある公園。そこから動こうとしなかったため、近所に住んでいたトリマーさんが保護した。まだ幼く、肋骨が見えるくらいに痩せこけていたという。

 プロがトリミングしたような毛並みで、迷子の可能性もあったため、トリマーさんはひとまず保健所や警察に届け出た。一方で、里親募集サイトにも掲載し、それを見て希望してきた人に譲渡することを決めたという。

 それから2週間が過ぎた頃、トリマーさんのもとに、飼い主だという男性から電話があった。「警察で聞いたのだが、その犬はうちの犬だから、返してほしい」と言う。さらに、その日の夕方になって、再び男性から連絡があり、「やはり、妻がいらないと言うので、私もいらない」と言ったのだった。

 この男性が犬を捨てたのか、犬が自分で脱走したのかは定かではない。ただ、男性宅から犬がいなくなったのは数カ月前のことだという。男性にトリミングに出したことがあるかと尋ねると「ない」という。しかし、トリミングされた形跡があったため、トリマーさんに保護される前に、この男性以外の誰かが飼っていたことになる。そして、手に負えなくなって持て余したのか、公園に捨てたのだと考えられている。


3匹目のゴールデンレトリーバー

 その保護された犬を引き取ることになった倉光さんは大の動物好き。なかでもゴールデンレトリーバーが大好きだ。

 1代目の犬を8歳で、2代目の犬を4歳で失い、その3ヶ月後、パソコンで譲渡先を募集している犬を探していた。その時目にとまったのが、そのゴールデンレトリーバーだった。

 倉光さんは譲渡を希望したものの、不安もあったという。

「病気を持っていたらどうしようと思いましたが、幸いトリマーさんが、動物病院で検査を受けさせてくれていました。また、すでにトイプードルとチワワのミックス犬『ログ』を飼っていたので、相性も心配でした」

 夫に「気になるなら、ログを連れて見に行ったら」と背中を押され、先住犬のログと一緒に面会。相性を確認して譲渡が決まった。


不老長寿の願いを込めて

 倉光さんは、3代目のゴールデンに「不老長寿」という意味を込めて「もも」と名付けた。

 当時はまだ1歳にもなっていないようで、体重は12キロだった。今では、倍の24キロになり、元気いっぱいのお転婆さんに成長した。

 飼い慣れた犬種ではあったが、一から自分の手で育てた犬に比べて、しつけには根気がいったという。「最初は散歩もできない子だったので、おもちゃで気を引いて歩かせました。しつけも何もされたことがないようだったので、愛情をたっぷりかけて、徐々に慣らしていきました」

 今まで受けたことがないような愛情を注がれ、「もも」は過去のつらい経験がなかったかのように、幸せに満ちた表情をしている。

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ゴールデンレトリーバーの「もも」

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お座り

公園に放置されていたゴールデン やっとたどりついた幸せな家 _ 3.jpg
表情豊か

Sippo 2018/10/1付記事抜粋




 突然、父親の実家で飼っていた犬が訪ねてきた経験を描いた漫画「名犬ジャック」が、SNS上で話題となっています。早朝にドアをたたく音が聞こえたため、一家が確認すると老犬の姿が。この犬は父親がジャックと名付け、実家で飼っていましたが…という内容で「父親に対するジャックの愛情が素敵」「飼っていた動物にも同じことがあった」「泣いてしまった」「ジャックは幸せだったと思う」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

見知らぬ土地を訪ねてきた犬の力

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

泉さん「普段、猫を題材にした漫画をよく描きますが、たまには犬のことを描こうと考えたのがきっかけです。父が飼っていたジャックのことを思い出して描きました」

Q.ジャックはどんな犬だったのですか。

泉さん「雑種です。子どもが好きでおっとりした犬だったと思います。父の実家では代々、犬を飼う際に必ず『ジャック』と名付けていました。今回の漫画で描いたのは、3代目ジャックです。歴代ジャックの中で最も長生きでした。

父はジャックを拾った張本人でもあるので、散歩も餌やりも全部担当していたそうです。犬小屋で一緒に寝たこともあると言っていました。歴代のジャックの中では、最も賢く、とにかく人間が好きで町中の人から愛されていました。ジャックと一緒に遊ぼうと訪ねてくる子どももいたそうです。

『父の犬』ではなく、『父の実家の家族』として大事にされていたため、父が結婚して、家を出ていく時に一緒に連れていけませんでした。しかし、父の職場は実家の近くだったため、しばしば、ジャックに会っていたそうです」

Q.当時、幼稚園児とのことでしたが、ジャックとの思い出は。

泉さん「私たちの家に滞在中は、ちょうど夏休みでした。ジャックと遊ぶというよりも、むしろジャックに遊んでもらいました(笑)

ジャックは当時、16〜17歳くらいでした。当時の犬としては、人間に例えると長生きしたおじいちゃんだったので、孫でも相手にしているような気分だったのでは(笑)」

Q.読者からどのような意見が寄せられていますか。

泉さん「『泣けた』という感想が最も多かったことに驚きました。自分にとっては泣けるというよりも、見知らぬ土地にいるにもかかわらず、父の所在地を割り出して遊びにきてくれた犬の力に驚きましたし、心温まる思い出でした。

犬は古くから人間と付き合いがあり、人間と同じ感情を持っていると思います。情の深さは人間よりも高尚かもしれません。犬は人間の友達だと感じています」



私がまだ幼稚園児だった頃の話です。
お日様が上ったばかりの早朝、
突然のお客様がありまして・・・

父の実家の“老犬”が20キロ離れた家に来た漫画 その数週間後…「泣いてしまった」と感動の嵐_1.jpg

父の実家の“老犬”が20キロ離れた家に来た漫画 その数週間後…「泣いてしまった」と感動の嵐_2.jpg

漫画「名犬ジャック」=泉福朗(@okaeri_eripiyo)さん提供 otona×answer 2018.10.03付記事抜粋




ペット市場 第2の子供市場 進化するペット健康ビジネス 平均寿命伸びて活況 酸素カプセル 犬のお灸 温灸 犬専用バランスボール 画像 犬向けのバイタル計測サービス シャープ ストレス.jpg
広がり続けるペットの健康ビジネス、今後どんなサービスが?


ゴキゲンなワンちゃんに、愛くるしいネコちゃん!さらにフェレットちゃんや、なんとブタさんまで!

9月、大阪で行われた日本最大規模のペットのイベント「Pet博2018大阪」。

最新のペット用品やペットフードの販売、さらに衣装を着せての写真撮影などが行われ、3日間でおよそ4万5000人が集まりました。

実は、日本のペット関連市場は毎年100億円以上のペースで拡大していて(矢野経済研究所調べ)、いまや1兆5000億円にも膨れ上がっているんです!

そんな中、飼い主たちが特にお金をかけているのが…。

飼い主:
「毎日飲ませてるお薬が2か月分で1万5000円ぐらいかかってる」

別の飼い主:
「ダイエットフード買うと高いです」

さらに別の飼い主:
「医療費は結構高いので…」

そう、ペットの健康に関するお金なのです。

そこに目を付けた企業が続々と新たなサービスを開始。進化し続ける“ペットの健康ビジネス”に迫りました!

■犬用の『酸素カプセル』も…

背中に器具を当てられて気持ち良さそうにしているワンちゃん。実は、“犬のお灸”(温灸)の真っ最中。人間のお灸と同じような効果があるそうなんです。

兵庫県西宮市のペットショップ・阪急ハロードッグ。

ペット用品やフードの販売のほか、ペットの美容院やホテルまであり、創業から10年間売り上げは伸び続け、なんと4倍以上に。

さらに、ペットの健康市場の盛り上がりに目をつけ、去年から犬向けのヘルスケア事業も始めました。

店長:
「動物病院というのは、病気じゃないとなかなか行けないところですけど、ハロードッグはお店ですので、気軽にご相談して頂けます。多いお客さんだと毎日お越しいただいて何らかの健康ケアをさせて頂いています」

7歳を迎えた飼い犬のチワワ・くるみちゃんを連れて店を訪れたのは、廣田恵美子さん。

くるみちゃんは人間で例えると40代ということで、健康が気になり、ヘルスケアサービスを初めて利用しました。

まずは無料のカウンセリングです。

店員:「性格はどんな感じですか?」
廣田さん:「怖がりです」

担当するスタッフは全員、動物看護士や動物介護士の資格を持ったスペシャリスト。ワンちゃんに触るなどして健康状態を確かめた後は、歩き方までチェックします。

店員:
「筋肉の量ですが、左が少し少なかったので、そっちの筋肉を増やすような動きを入れていくのもいいかと思います」

…と、スタッフが用意したのは犬専用のバランスボール。ワンちゃんそれぞれの状態に合わせたメニューでレッツエクササイズです!

たっぷり運動した後はエイジングケアマッサージを受けて、夢見心地。さらに…。

店員:
「じゃあ、くるみちゃんを『酸素カプセル』にご案内させていただきます」

ペットの健康のためなら、とことんやる!この日くるみちゃんが受けたサービスは、合計6000円。ここまで様々なサービスが1つの場所で受けられる施設は国内にはほとんどなく、利用者は毎月増え続けているといいます。

飼い主の廣田さん:
「ワンちゃんだけど、ついつい『ウチの子』って言って人間化してしまっていることがあるので、そうするとよりいいものを与えてやりたいなと思います」

■犬の心の動きを「数値化」

なぜ、こんなにペットにお金をかけるようになったのか。20年間、動物病院を営む、中家道明獣医師に話を聞くと…。

中家獣医師:
「20年くらい前だと、近所の庭につながれてた犬がいっぱいいました。でも今は見ないですね。ほぼ家飼いが多い。家の中に入れることによって、より情が沸くというか、健康の変化に敏感になりやすいので、『あ!調子がおかしい。病院にいこう』と、病院に行ってお薬をもらうということになります。月に2〜3回は来られるという人が普通になってきていると思います」

飼い主の健康に対する意識の高まりや医療の発達により、犬の平均寿命は1985年に7.6歳だったのが、2016年には2倍近くの14.36歳に(一般社団法人ペットフード協会調べ)。その生涯にかかる金額も増え続けているのです。

そのビッグマネーは異業種からも注目を集めています。

大手電機メーカーのシャープは今年7月に大阪府立大学と共同で“犬向けのバイタル計測サービス”を開始しました。

開発した商品は電機メーカーならでは。センサーの付いた器具を装着すると、心拍数や呼吸数などのデータがコンピューターに表示され、なんと犬の感情の動きが分かるそうです。

大阪府立大学・島村俊介准教授:
「心の動きを数値として出すことができますので、体のどこかに不調があるとか、どこかに異常を抱えていて痛みに耐えているとか、そういう時にも同じような変化が出てくると思っています」

中でも注目は自立神経のバランス。リラックスしていると数値が上がり、興奮したりストレスを受けたりしている時には下がります。

実際にどんな時に数値が変化するのか、取材班が計測器具を身につけたワンちゃんを撫でてみると…、最初120だった数値は74に下がりました!

一見、リラックスしているようにも見えますが、知らない人と接するのは、ストレスがかかるのでしょうか…。

この器具は、動物病院など主に医療施設向けに提供されていますが、今後は家庭でも使えるように開発が進められるということです。

島村准教授:
「病気の発見を早めることや、病気を悪化させる前に治療に入ること、そういう形で医療費を軽減していけるのではないかと思います」

進化し、広がり続けるペットの健康ビジネス。今後、どんなサービスが登場するのでしょうか…。

(関西テレビ10月2日放送『報道ランナー』内「なるほど!ちまたのケーザイ学」より)

関西テレビ 10/7(日)付記事抜粋




遺伝的にオオカミに近い!?歴史の古い犬種たち

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これからご紹介するのは、DNA分析によって、「遺伝的にオオカミに近く、古い歴史を持つ」とされている犬種です。

「この犬がオオカミに近いとされているの!?」と思わず驚くような、オオカミとは遠く感じてしまうような犬種があるかもしれません。


1.歴史の古い犬種「柴犬」

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日本を代表する犬「柴犬」も、古い歴史を持つ犬種の1つです。

見ため的にも、いきなりオオカミに近いことを疑ってしまいそうな犬種ですよね。

柴犬は日本の天然記念物に指定されている犬種のひとつであり、指定されたのは1936年です。

遺伝的に考えると、古くから血を受け継いでいる現存古代犬種であるとされています。

また、DNA分析によると、ハイイロオオカミから分岐した系統であるようです。

温暖湿潤気候に強い犬種であるため、やはり柴犬は日本犬として適している、日本で暮らしやすい犬種なのではないでしょうか。

柴犬と接していてオオカミに近い犬だなと私は感じたことがないのですが、みなさんはいかがですか?柴犬のこんなところがオオカミっぽい!と感じるところはあるでしょうか。


2.歴史の古い犬種「チャウ チャウ」

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チャウチャウは中国華北原産の犬種であり、紀元前1000年以前から中国で暮らしていたとされています。

古い歴史を持つ犬種ですが、チャウチャウの最大の特徴である舌が青いということのルーツについては、未だに明確にされていません。

生真面目で、あまり遊ぶことをしないという性格の面では、古代的な要素が残されているとされ、オオカミのような性質の犬種だとされています。


3.歴史の古い犬種「秋田犬」

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秋田犬の先祖である犬は、猟師の犬であるマタギ犬と呼ばれていた犬だったのではないかと考えられています。

江戸時代には闘犬にマタギ犬を交配しており、明治時代には強さと大きさを増すために土佐犬やシェパードやグレートデンとも交配していたようです。

しかし、1916年に日本では闘犬が禁止されることとなりました。そして、秋田犬の存続のために改良されていきました。愛好家や研究者たちの努力によって、秋田犬が国の天然記念物となったのは1931年のことでした。


4.歴史の古い犬種「アラスカン マラミュート」

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起源は定かにされていませんが、狩猟や漁業をする人々によって飼育されていた犬種なのではないかとされています。

愛好家によって繁殖されるようになったのは1920年頃であったようです。

見た目はオオカミに近い姿をしていますが、日本ではなかなか見かけることのない犬種ですよね。

極寒の地で暮らすことに適している犬種なので、アラスカンマラミュートが日本で快適に暮らすことができるのは、北海道くらいなのではないでしょうか。


5.歴史の古い犬種「バセンジー」

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あまり聞き慣れない犬種なのではないでしょうか。

バセンジーは中央アフリカのコンゴという場所で暮らしていた、ピグミー族が狩猟のために用いてきた犬種なのではないかとされています。

バセンジーは古代エジプトの遺跡から発掘された壁画や美術品に描かれているようで、それよりも古い歴史を持つ犬種なのではないかと考えられています。

1800年代の後半頃にアフリカからイギリスに持ち込もうとしたようですが、ジステンパーによって実現されませんでした。

しかし、1930年代にようやく持ち込まれ、1956年に公開された映画がきっかけとなり人気の犬種となりました。

わんちゃんホンポ 2018/10/1付記事抜粋




「里親詐欺」とは?

犬や猫を保護して里親さんを探す活動をしている団体以外にも個人で犬や猫を保護し、里親さんを探している人たちがいます。また、「ペットのおうち」「ジモティー」「いつでも里親募集中」などネットで保護した人、犬や猫を飼いたい人を繋げるサイトやコンテンツもたくさんあります。
「里親詐欺」とは、そういった環境を悪用して、犬や猫を入手し、一切世話をせず、虐待、転売、繁殖などを行ったり、逆に里親になろうとしている人から金銭をだまし取ったりする詐欺のことを言います。


「譲渡する側」からの里親詐欺の例

多額の交通費を要求される

「里親」になるために事前に連絡しあい、「この子が暮らすお家を見たいので、連れて行きます。交通費をご負担願えますか?」と言った取り決めをしている場合に、現実にはあり得ないほどの高額の交通費を請求される。

譲渡前の治療代を請求される

譲渡する契約について交渉している時は、「ずっと健康で病気をしたことがない」などと言っておきながら、譲渡の契約後、「実は今は完治して健康だけれども、保護している間、いろいろと治療代がかかっているため、それを負担して欲しい」と金銭を要求される。

寄付金を請求されたので、支払ったのに動物を渡さない

「今までかかった医療費、そちらまでの交通費、保護活動をするための寄付金を合わせて先に振り込んでください」と言われ、振り込んだ。
その後、「該当の動物が逃げた」「突然、死んだ」などの理由で譲渡せず、「寄付金は返金出来ない」と振り込んだ金銭も返還されない。

いずれにしても、領収書や明細などはなく、説明も不十分であやふやな場合は、「里親詐欺」の疑いがあります。


「譲渡される側」からの里親詐欺の例

トライアル中の犬が子供を噛んだと金銭を要求

里親になる前の「トライアル期間(おためし期間)」に犬に子供が噛まれて怪我をした、その治療代を要求してくるケース。

「一生可愛がる」と言っていたのに転売していた

雑種ではなく、純血種の犬を譲渡したら、すぐに転売していたケース。

譲渡した情報が全て嘘で、犬も飼い主も行方不明に

メールなどのやりとりの後、犬を取りに来て、その後に住所や氏名など全て嘘だったと判明。犬の安否も不明、というケース。


「里親詐欺」をする目的

転売

純血種の犬や、流行の犬種の場合、そのまま安価で転売する、というケース。
血統書がついていなければ、それすら偽造して犬に値段をつけ、転売していたケースもあります。

虐待

信じられないことに、動物を虐待すること、その様子を喜んで見ることを好む、恐ろしく、おぞましい嗜好を持つ人達(人、と言う表面の仕方すらおかしいと思いますが)が存在します。
最近では、自分が犬や猫などを虐待し、死んでいく様を撮影してネットで公開するというケースもあります。
また、人間社会では弱者である自分よりも、力の弱い存在である犬や猫を虐待して、鬱憤を晴らそうとする人間もいます。

繁殖させて子犬を売る

きちんとした保護団体なら、譲渡前に去勢、避妊を行っている場合が殆どです。
なぜなら、譲渡した先で犬や猫が繁殖して、飼育崩壊するほど増えたり、営利目的で繁殖させるのを防ぐためです。
営利目的で子犬を産ませるような人にとって、犬はただの「道具」に過ぎません。
体がボロボロになるまで産ませ続け、病気になったら治療もせず、餌も与えずに死なせるか、亡骸の処分に困るので、山の中に遺棄するかのどちらかです。

その他

犬を譲渡してもらったが、飽きたので、別の犬が欲しくなったから棄てた。
あるいは、想像していたよりも手間がかかり、懐かないから閉じ込めて、餌も与えなかった、というケースです。
金銭がだまし取られるワケではありませんが、「幸せになってほしい」と願い、譲渡した人たちの心を踏みにじる言語道断の酷い行為です。


犬の里親詐欺の特徴5つ

・住所を教えるのを拒む。あるいは、自分の部屋に入らせないようにする
・複数引き取りたがる
・身分証明などをネットだけで済まそうとし、直接会いたがらない
・マッチングサイトに偽名で何度もアクセスしている
・マンション、アパートに住んでいる


里親詐欺に合わないための防御策3つ

直接会う

たくさんメールで言葉を交わして、信頼出来ると感じても、直接会って話すと、なんとなく挙動や言動に違和感や訝しさを感じるかも知れません。

住んでる場所を確認し、家の中も確認する

人を騙そうとして、いろいろと事実無根の事柄を並べ立てている相手ですから、言葉だけでは白黒の判断を付けるのは難しいと思います。
けれども、実際に譲渡する動物が暮らす環境をしっかりと確認する、という意味でも、相手の言葉が真実かどうかを見極めるためにも、譲渡する相手の住んでいる場所は絶対に確認するべきです。
いろいろな理由を述べ立てて、自分の家を見せようとしない人など、一切信用できません。
それが出来ないのであれば、保護した犬を譲渡するのは止めておきましょう。

トライアル期間を設ける

本当に譲渡する犬を生涯、愛してくれるかどうかを見極めるのは、一度や二度、顔を合わせただけでは信頼出来なくて当然です。
しっかりと定期的に連絡を取り合い、譲渡した犬の安否を直接確かめます。
本当に譲渡する犬の「里親」になってくれる人かどうかを確かめる期間を設け、納得するまで様子を見るのも、「里親詐欺」を防ぐ有効な方法です。

わんちゃんホンポ 2018年09月25日付記事抜粋




動物愛護団体に引き渡した猫の行方がわからなくなったとして、飼い主の女性らが猫の返還を求めた裁判が25日から始まりました。

訴状などによりますと、飼い主の60代女性は、去年7月、自宅で飼えなくなった猫7匹を、里親探しのため大阪府吹田市の動物愛護団体に引き渡しました。その直後、動物保護の活動をしている別の女性(60)と知り合ったため、団体に対して女性(60)に猫7匹を譲渡するよう依頼。譲渡を約束する契約を交わしましたが、猫の行方がわからないまま、去年秋ごろから団体と連絡がとれなくなってしまったということです。飼い主らは、猫の返還や慰謝料を求めて大阪地裁に提訴。しかし、25日の初弁論に団体側は姿を現しませんでした。次の裁判は11月13日の予定で、飼い主らは団体に対し、猫を譲渡していない経緯を説明するよう求めています。

ABC NEWS 9/26(水)付記事抜粋




 名古屋市北区の市営住宅の室内で約40匹の猫を飼っていたとして、住人の女性が強制退去処分を受けた問題で、愛知県警は近く、この女性と、同居していた妹の2人を動物愛護法違反(虐待)の疑いで書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。

 姉妹はともに40代。捜査関係者によると、2人は今年4〜6月ごろ、当時住んでいた市営住宅の室内で、猫の排泄(はいせつ)物が放置されたままの状態で、猫を約40匹飼育し、虐待した疑いがある。市内の動物愛護団体から告発を受けて、県警が捜査していた。

 姉妹が部屋の異臭などで近隣住民に迷惑をかけているとして、市は姉を相手どり、部屋の明け渡しなどを求める訴訟を名古屋地裁に起こした。3月に姉に退去を命じる判決が言い渡され、6月に強制退去処分となった。

朝日新聞 2018年9月22日付記事抜粋




藤崎八旛宮の例大祭で馬虐待か。ムチ打ちして“後ろ蹴り”させる動画が拡散.jpg

熊本市の祭りを撮影した動画に「馬が虐待されているシーンが映っている」として、ネット上で物議を醸している。秋の風物詩として親しまれてきた、藤崎八旛宮の例大祭での出来事。撮影されたのは9月16日の日中とみられる。

動画には、はっぴを着た人が大声を上げながら、馬にムチを振るう姿が収められている。縄で繋がれ、人間たちに取り囲まれている馬。嫌がるようなそぶりを見せたあと、後ろ足を蹴り上げると、「ヒョー」「カッコ良かった」など周囲の人たちから大きな歓声があがった。


呼び物の「飾り馬」

この例大祭は、熊本市内では最大級の神事。例年、武者行列と獅子舞、そして呼び物の「飾り馬」が披露される。鞍の大飾りは江戸時代に始まり、次第に大型化してきた風習。今年は過去最大の70団体15000人が参加した。

公式サイトには、次のような説明がある。

「おびただしい数の馬と勢子せこ(馬を追う人)との集団が、肥後っ子の心意気を遺憾なく発揮して、次から次に威勢よく駆け抜けていく」

特に馬が「後ろ蹴り」をするパフォーマンスが、一部で人気を得ているようだ。


藤崎八旛宮は「動画は把握している」

藤崎八旛宮の広報担当者はハフポストの取材に対し、「動画の存在は把握しており、詳細を調査中です」と答えた。

動物虐待があるのではないか、という指摘は数年前から寄せられている。そのため、飾り馬を奉納する人たちでつくる団体「飾馬奉納奉賛会」で馬の扱い方の研修をしたり、注意を呼びかけるなどしているという。

広報担当者は、藩政時代には家老たちが大事な駿馬を連れて練り歩いていたという歴史もあり、祭のかけ声「ドーカイ、ドーカイ(うちの馬はどうですか?)」には馬を大切にする気持ちが込められているはずだと話す。

「馬の扱い方は、以前と比べれば良くなってきているという声も寄せられていたので、このようなことになって残念です」と語った。

なお、めざましテレビによると「奉納会」の会長が、虐待を指摘された団体は事実関係を認めていると明かしている。この団体は「皆さんに迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪し、来年の出場を辞退する方針を示しているという。


「虐待にあたる」と指摘

動物保護NPOの「アニマルライツセンター」は、2015年から藤崎八旛宮に対し、馬への虐待防止を呼びかけてきた。祭りを盛り上げるために、馬に「後ろ蹴り」をさせようとしていることが、ムチを使った虐待の原因だと岡田千尋代表は話す。

センターが公式サイトに掲げている抗議文には、次のような記述がある。

「被食種である馬は、臆病で敏感です。後ろ蹴りは攻撃ではなく馬にとっては防御。不安や危険から遠ざかろうとする行動です。その臆病な性質を利用し、心理的抑圧、恐怖を与えて後ろ蹴りさせるという行為は、『危険行為』であるだけではなく、環境省の示す『積極的な虐待』にあたる行為でもあります」

競馬などでもムチを使うことはあるが、使いすぎや過度に強く叩く行為などには、ペナルティが加えられることになっているという。

岡田代表は「昨年も、クーラーボックスで馬を叩いていたという情報が寄せられました。動物虐待は犯罪です。虐待的な行為をしない参加者団体もある一方で、このまま虐待がなくならないなら、飾り馬そのものの是非が問われることになると思います」と語っていた。

HUFFPOST 9/24(月)付記事抜粋




河川敷の“ホームレス犬” 老いてから救出、初めての室内暮らし 1.jpg

 長年、ホームレスと一緒に河川敷で暮らしてきた犬がいる。名前は「ジロー」。世の中から身を隠すように草むらに住み、暑さ寒さをしのいで10余年。しかし、台風で住んでいた小屋が流されてしまった。すでに目がよく見えず耳も聞こえなくなっていた老犬ジローは、「これからは頼む」と、ホームレス男性からボランティアの女性に託された。そのジローがどうしているか、会いに行ってみた。

 大きな雑種犬ジローは、エアコンのきいた居間のダイニングテーブルの下に横たわっていた。猫が横からちょっかいを出しても、気にするでもなく寝ている。

 神奈川県内にあるYさんの自宅。2世帯住宅で、階下に妹さんが住み、外階段を上がった2階に60代のYさん夫妻が住んでいる。

「この子がジローさん。そこ床がお気に入りなの。歯茎が悪くて、昨日、動物病院に行ったのよ」

 少し腫れた顔をのぞくと、目をあけて、ふいにこちらを見上げた。

河川敷の“ホームレス犬” 老いてから救出、初めての室内暮らし 2.jpg
自然を愛するジロー


「ジローさんは一度も怒ったことがないの。怖がりもしない。でも、『俺はどうしたんだ? なんでここにいるんだっけ』って顔をしているでしょう。認知症も進んでいるの」

 Yさんの家には、幼い頃から犬や猫がたくさんいたという。結婚して転勤を経て22年前に今の一戸建てに越してきてから、「放っておけない」動物を保護するようになった。現在はジローを含めて犬が4匹、猫が15匹いる。飼い主が飼えなくなったり、手放したり、行き場をなくした動物たちだ。


■“世捨て人”に寄り添う

 新入りの長老ジローは、河川敷で生まれ育った犬だ。家を捨て、社会から離れ、家族とも別れて、手作りの小屋やテントで暮すホームレスの男性たちに、可愛がられてきたという。

「20年以上前、河川敷に野良犬がたくさんいたのよ。ホームレスの人たちが一匹ずつ繫いでパートナーにしていたのだけど、ジローさんは、そこで繁殖した最後の1匹。生まれて7〜8年、あるおじさんと寝起きをともにして、家族のように暮していた。空き缶を売ったりしたお金でゴハンをもらってね。でも、そのおじさんが施設に入ることになってジローが残った。それで別のおじさんが『じゃあこの先は俺がこいつを可愛がる』と世話をはじめたのだけど……」

 ジローは生まれ育った小屋に長い紐でぽつんと繋がれて、少し離れた場所に住むホームレス男性がゴハンをあげに通った。ただ、食欲は満たされても、1匹で過ごす時間が多かった。犬の存在に気付いたボランティアが様子を見に行っても、「俺が見る、大丈夫だ」の一点張り。ボランティアが説得して去勢手術を受けさせ、元の場に戻して見守るようにゴハンの援助をした。犬を巡ってホームレスとボランティアがもめることも少なくなかったという。

 そんな生活に去年の秋、終止符が打たれた。川が氾濫して、小屋が流れされたのだ。ジローは助かったが、水に浸かり弱ってしまった。そのため男性はようやく、馴染みのボランティアに「ジローを何とかしてほしい」とSOSを出して、保護された。

 保護したボランティアから、ジローの晩年を頼まれたのがYさんだった。

「ボランティアがおじさんと待ち合わせてジローさんを受けとり、そのまま動物病院に連れて行って、検査して、そこからまっすぐうちにきたのよ。初めてジローさんを見た時、胸がキュンとしたわ。体はガリガリ、でも表情が穏やかでね。いろんなことがあっても風に吹かれて、健気に生きてきたのね」

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先住の保護犬たちと散歩中


■生涯初の室内の暮らし

 18歳のジローは、人間の年齢に換算すれば100歳近い。しかしYさんの家に来てから体重が増え、11キロから15キロになった。高齢になって一変した環境にも徐々に慣れていった。

「最初は明るい電気が気になったのか寝付けなかったみたい。だって街灯がないところにいて、陽が落ちたら真っ暗、夜明けとともに起きる生活だったわけでしょう。それが一転、テレビがついて、そばでドラマを観ながら、おばさんが泣いたり笑ったり。もし口がきけたら『おいどうなってんだよ、観すぎだろ。朝はもっと早く起きろ』くらい思っているかもね。慣れると、台所まで私を追って、ゴハンを待つようになったのよ」

 ジローにとって生涯で初めての室内暮らし。何もかも新鮮だったろう。とくにエアコンを気にいり、涼しくなる場所をすぐに見つけて寝そべったという。猛暑の今夏、日陰もない河川敷につながれたままだったら、命はどうなっていたかわからない。

 ただ、ジローはトイレの習慣は変えられず、室内のシーツではどうしても排尿できなかった。さらに足腰が弱って階段を上がり下がりきつくなったため、Yさんが抱いて階段を下りて庭に出る。用を足すとまた抱いて階段を上がる。それを毎日5、6回繰り返す。

「私の運動にもなるからいいのよ。風に吹かれると、ジローさんもやっぱり気持ち良さそうだし。ウンチが間に合わず、床でコロッとすることもあるけど、そのくらいじゃ私も驚かないわ」と、Yさんが朗らかにいう。

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「いろんなこと背負ってきたのさ」


■動物愛護の広告にも

 ジローは夏前までは、Yさん宅の他の犬と一緒に1時間くらい散歩に出ていた。その散歩の時、公園で撮った写真は、この春、日本動物愛護協会がJR山手線内のテレビで流した、動物の幸せを願う啓発写真に採用された。9月24日から30日まで再び流されることになったという。

「ジローさんは歳をとって注目されたけど、命や、育て方を考えるきっかけになればいいなと思う。ペットは環境次第で寿命も変わるのよね……」

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涼しい居間で昼寝中のジロー


 Yさん宅には、ジローとほぼ同い歳のシーズー犬「うみ」(18歳 メス)もいる。3年前に知人から「余命はあまりないかもしれないけど」と託された犬だ。飼い主の高齢男性が亡くなり、親戚がいったんは引き取ったが、ペットホテルに預けたまま、「歳だし、他に引き取り手もないので処分を」とホテルに頼んだところをボランティアが救出したのだ。

「縁あってうみちゃんを引き取り、看取るつもりでいたけど、持病も何のその、すこぶる元気で3年経った今はうちのヌシ、ハッスルばあちゃん犬になってる。ジローさんと年寄り同士、身を寄せ合うこともあるのよ。お互い目が悪いからぶつかったりしながらね」

 河川敷で生まれ育ち、晩年になって室内暮らしになったジロー。満天の星は見えないけれど、ここには仲間と穏やかな家族がいる。

Sippo 2018/09/15付記事抜粋




愛猫との生活を描いたマンガブログ『うちの猫がまた変なことしてる。』が大人気の、卵山玉子さんによる、犬や猫の終活について描いたマンガ『ネコちゃんのイヌネコ終活塾』。ネコちゃんがペットの終活について、さまざまな専門家(犬と猫!)から学ぶ、かわいくて勉強になる一冊です。

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その中から、今回はペットが亡くなってしまったときのため、知っておいた方がいいことをご紹介します。


■ペットとのお別れの方法

ペットとのお別れ。想像しただけでも辛く、あまり考えたくないことではありますが、お別れはいつか来るもの。現実感の薄い元気なうちに考えるほうが、気が楽なのだとか。

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葬儀はペット葬儀者に依頼したり、自宅に庭がある場合は、庭に埋葬するなどの自宅葬、自治体に依頼するなどの方法があります。自宅まで火葬車に来てもらって火葬に立ち会えるなど、葬儀会社もサービスも増え、選択肢も広がっているのだそう。

注意するべき点は、悪質な葬儀会社もいるということ。やはり、冷静な判断ができるうちに、信頼できるペット葬儀業者を調べておく方が良さそうですね。

ペットの供養は特に決まりがないので、飼い主が納得のいくやり方で大丈夫。遺骨についてはゆっくり、手元供養しながら考えればいいようです。


■もしペットを飼えなくなったら

ペットの病気や死について考えると同時に、考えなくてはいけないのが、自分が飼えなくなったときのこと。可能性はゼロではないと考えると、普段から対策をしておきたいものです。

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本書の付録になっている、終活ノートにペットの生活習慣や個性を書いておいたり、万が一のときに託す人や場所を探し、備えることも大切です。

ただ、ペットを飼うにはお金も必要。ペットの世話をしてくれる人が見つかったら、遺産贈与したり、信託銀行にお金を預けてペットのために使ってもらうことを考えても。

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もし見つからなかった場合は、長期滞在できるペットホテルや老犬老猫ホームなど、信頼できる場所を探すのも一案です。ただ、そういう場所は増えている反面、なかには環境のよくないホームもあるようなので、第2の家を探すつもりで、2軒以上は見比べるのがおすすめなのだとか。


■ペットが亡くなったそのあとに

最後は想像もつかない、ペットとのお別れした後のこと。悲しみは無理に抑え込まず、言葉にしたり、思い出に浸ったり、十分に表すことが立ち直りのきっかけにもなるよう。

「こうしていれば、もっと長生きしたのでは」と自分を責めてしまいがちですが、一緒に過ごした時間は、飼い主もペットも幸せだったと考えてみては? 幸せだったのだから、いなくなったら悲しいのも当たり前です。もし寂しくて毎日ふさぎこむようなら、もう一度ペットを迎えることを考えてみても。思い切り泣いて、ゆっくり受け入れていけばいいと考えると、少し心が軽くなる気がします。

このようにかわいいマンガで、やさしく丁寧にペットの終活について教えてくれる一冊。

あとがきにも書かれていますが、終わりを意識すると「いま一緒にいるペットにしてあげたいこと」を自然と考える機会にもなります。ペットと暮らすために知っておきたいことがまとまっているので、もっと詳しく知りたい人はぜひご一読を。持っておけば、いざ判断するときに参考になるはずです。



マンガでわかる! ネコちゃんのイヌネコ終活塾
卵山玉子 著/WAVE出版 1,200円(税別)

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ペットの病院、お金、介護、葬儀、ペットロス…。ネコ好きマンガ家の卵山玉子さんが専門家にきいてわかりやすくマンガでまとめた一冊。まだ若くても知っておきたい情報が満載。「今」がもっと愛おしくなる、愛犬・愛猫の老い支度本です。


<卵山 玉子(たまごやま・たまこ) プロフィール>
ネコ好きのマンガ家。アメブロ公式トップブロガー。愛猫との生活を描いた猫マンガ『うちの猫がまた変なことしてる。』(KADOKAWA)で人気を博す。主な著書に『ネコちゃんのスパルタおそうじ塾』(WAVE出版)、『シュウさま-保護猫カフェからやってきた3本足のモフ天使』(WAVE出版)、『イラストでわかる! ネコ学大図鑑』(宝島社)等。

excite記事抜粋




愛猫との生活を描いたマンガブログ『うちの猫がまた変なことしてる。』が大人気の、猫好きのマンガ家・卵山玉子さん。新作は、専門家の取材を元に、犬や猫の終活について描いたマンガ『ネコちゃんのイヌネコ終活塾』です。

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人間の言葉を話せる“ネコちゃん”が柴犬の“イヌイくん”と一緒に、ペットのシニアライフや病気と病院、保険、介護、そして亡くなってしまったあとまで、それぞれの知識を持つ専門猫たちに教えてもらうというこの本。かわいいイラストに癒されつつ、とても勉強になり、ペットを飼う人なら知っておきたいことがまとまっています。

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この本の中から今回ご紹介するのは、犬猫のシニアライフについて。老化に伴う病気や介護の問題は、考えておいたほうがいいと思いつつ、まだ先のことと、先延ばしにしていませんか?


■ペットのシニアライフについて、知っておくべきこと

人間の数倍の速さで年をとるペット。寿命は昔よりは長くなったとはいえ、平均15歳。11歳でシニア期に突入します。長生きすることは、すなわち老後の生活が長くなるということ。犬や猫は、遊ぶ時間より寝る時間が増え、甘えが強くなったり、と生活が変わっていきます。年齢に合わせてフードを変えたり、場合によっては療養食に変えなくてはいけないことも。

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また段差にスロープをつけるなど、ペットが居心地がよくなるよう、そして怪我をしないよう、住環境の対策も必要になっていきます。

老化は避けられないこと。できないことが増えたと落ち込んだり、ネガティブに考えず、若い頃とはひと味違うかわいさを楽しむのが、シニア期のペットと暮らす上で大切だそう。本書に出てくる、シニア期の犬と猫を飼う女性・マミコさんの「年寄りには年寄りにの可愛さがある!」という言葉に、勇気付けられます。


■病院の選び方と健康管理

ワクチン接種や定期検診などで、動物病院に通っているという人でも、いざ病気になるとその病院でいいのか、不安になるもの。まずおすすめなのが、自宅から通いやすい場所にあること。移動に時間がかかると、ペットにも負担がかかります。また病気の治療については、今の治療が最善か、別のドクターにセカンドオピニオンを求めると、不安や迷いが少なくなります。

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そして、犬種、猫種によってかかりやすい病気を先に知っておくこと、安静時の数値を控えたり、毎日のうんちやおしっこをチェックして、異変に気がつくことが大切です。ペットが弱ってしまったとき、「ペットの心を癒せるのは飼い主だけ」と、胸に刻んでおきたいですね。


■保険の選び方

動物の医療費は自己負担。高額になることも多いといいます。「医療費が払えず、治療を断念」という事態にならないよう、元気なうちに医療費を確保しておくと安心。そのために、ペット保険に加入をするのもひとつです。

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基本的に1年ごとの掛け捨てが多いペット保険。本書で支払いの流れもわかりやすく紹介しています。毎月の保険料は年齢ごとに変わるため、無理なく払い続けられるか、補償の割合がどうか、免責はどうなっているか確認して検討し、自分のライフスタイルに合った保険を探すことがポイントです。

1回でも病気にかかると加入が難しくなったり、補償に条件がつく場合があるので、「いずれは」と考えている人は、健康なうちに探し始めるのがおすすめです。


■いつかやってくる闘病と介護

あまり考えたくない、ペットの闘病や介護ですが、多くのペットがいずれ必要となることなので、心の準備をしておきましょう。

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今まで通りの生活がしづらくなってきたら、介護が必要。自力でやれることがあれば、時間がかかってもできる限りやらせてあげること。思うように動けなくなったペット自身も戸惑っているので、そんなときこそ愛情を伝えてあげるのが飼い主の役目です。

ペットとのお別れはいつ訪れるかわからないもの。「これが最後だったら?」と意識しながら接すると、自然と態度や言葉が柔らかくなり、いざというときに後悔も少なくなるかもしれません。



マンガでわかる! ネコちゃんのイヌネコ終活塾
卵山玉子 著/WAVE出版 1,200円(税別)

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ペットの病院、お金、介護、葬儀、ペットロス…。ネコ好きマンガ家の卵山玉子さんが専門家にきいてわかりやすくマンガでまとめた一冊。まだ若くても知っておきたい情報が満載。「今」がもっと愛おしくなる、愛犬・愛猫の老い支度本です。


<卵山 玉子(たまごやま・たまこ) プロフィール>
ネコ好きのマンガ家。アメブロ公式トップブロガー。愛猫との生活を描いた猫マンガ『うちの猫がまた変なことしてる。』(KADOKAWA)で人気を博す。主な著書に『ネコちゃんのスパルタおそうじ塾』(WAVE出版)、『シュウさま-保護猫カフェからやってきた3本足のモフ天使』(WAVE出版)、『イラストでわかる! ネコ学大図鑑』(宝島社)等。

excite記事抜粋




ヒョウを仕留めた米女性ハンターの笑顔に、セレブや動物愛護活動家から非難の嵐.jpg
画像は『The Sun 2018年9月18日付「‘FIND THIS B***H’ Female big game hunter slammed by celebrities and animal rights activists after proudly hugging slaughtered leopard」』のスクリーンショット


数日前に子供を連れて家族で狩猟をするのが楽しいと発言した米女性がネット上で物議を醸していたが、今回もまた女性ハンターが投稿した1枚の写真が炎上した。自らが仕留めた大きな雄のヒョウを抱え上げ笑顔でポーズを取るその女性の行為に、多くのセレブや動物愛護活動家らが非難の声をあげている。『The Sun』などが伝えた。

米アリゾナ州タスコンに拠点を置くプロのハンティンググループ「サファリクラブ・インターナショナル(Safari Club International、以下SCI)」メンバーの1人であるブリタニー・Lさんという女性トロフィーハンターが、ネット上で非難の嵐を巻き起こしている。南アフリカで雄のヒョウをハンティング後、満面の笑みでその亡骸を抱え上げた写真がSCIのFacebookやウェブサイトに投稿されたからだ。

9月7日に投稿されたSCIサイトによると、メンバー内での大型の獲物としてこのヒョウは9頭目にあたる“記録的狩猟”のようで、ブリタニーさんの功績を称えるかのような記述がなされている。

しかし同様に投稿されたSCIのFacebookアカウントを見た南アフリカのアーティスト、スー・ディッキンソンさんは、ブリタニーさんを「愚か者」と痛烈批判。セレブのナオミ・キャンベルはTwitterでブリタニーさんを名指しで批判し、オランダ人スーパーモデルのドウツェン・クロースは「こんな美しい動物を殺して、どうやってプライドや喜びを感じるわけ!? この女は自分の行為を恥じるべきよ! 最低で、気分がとても悪いし悲しみや怒りを感じるわ」とツイートした。さらに、パリス・ヒルトンの叔母でリアリティー番組『The Real Housewives of Beverly Hills』に出演している女優カイル・リチャーズもTwitterで「声を大にして反対しなければ、こうしたハンティング行為はなくならない」と綴り、米女優でモデルのキャリー・オーティスは「トロフィーハンティングを犯罪にすべき」と訴えている。

投稿から間もなくして9月14日までには大炎上となり、反象牙密猟グループ「Knot On My Planet(ノット・オン・マイプラネット)」の共同創設者デイヴィッド・ボンナウヴリエさんも自身のInstagramでシェアし、ハンティング行為を非難した。

トロフィーハンターは常に世間で物議を醸す存在であり、今回はブリタニーさんがターゲットとなったわけだが、今年7月には南アフリカでハンティングしたキリンの亡骸と一緒にポーズを取った写真を投稿した米ハンターのテス・トンプソン・タリーさん(37歳)が、世間から多くの非難を浴びた。トロフィーハンターの中には、こうしたヘイト・メッセージに耐えかねて自ら命を絶った者もいる。

スペイン在住だったメラニア・キャピタンさん(当時27歳)は2015年以来、仕留めた獲物の写真を投稿するたびに「アニマル・テロリスト」と呼ばれ、数えきれないほどのヘイト・メッセージをオンラインで受信していたという。警察に通報したこともあったようだが、ネットでの誹謗中傷に耐えられなかったのか2017年に自殺、遺体は自宅で発見された。この時にもネット上では「動物を散々殺していた女がついに命を絶った」とトロフィーハンターの死を歓迎するコメントが溢れた。

今回のニュースを知った人からも、「こうしたハンティング行為は最低」「なぜ、動物を殺さなければならないの? 人間として最も軽蔑すべき行為よ」「生きるため、というのなら理解できる。でも、スポーツ感覚でトロフィーを得るために殺すなんて吐き気がする」「こんなに美しい野生生物を殺す人間は、恥を知れ! よくも笑顔でポーズできるな」「人として最低なのに誇ってる顔してるわね。ただただ邪悪でしかないわ」といった非難の声があがっている。

Techinsight 2018.09.20付記事抜粋




国の天然記念物にも指定されている犬が、今、数を減らしている。その“かわいさ”で人気を集める一方で、何が起きているのか。現地を取材すると、深刻な状況が見えてきた。

◆海外でも注目!日本古来の犬に“危機”?

フィギュアスケートのオリンピック金メダリスト、ザギトワ選手に贈られ話題沸騰となった秋田犬。ザギトワ選手のインスタグラムには、贈られたメスの「マサル」が立派に育っている様子が投稿されていた。

海外でも注目されるようになった日本古来の犬。そんな日本の犬に、今、危機が訪れているという。

◆日本の犬を「展示」なぜ?

和歌山市の和歌山公園動物園で、これから展示される予定なのは、藤田大介キャスターに飛びついた、現在、生後4か月の真っ白な犬。2か月前の映像には、仲のよいメスの姉妹の様子が映っている。ピンと立った耳とつぶらな真っ黒の瞳を持つこの犬は、「紀州犬」。

和歌山公園動物園・飼育員 木村明日香さん「猟犬としても昔から使われていたワンちゃんです」「とっても人が好きなんですよ」

国の天然記念物にも指定されている紀州犬は、古くから紀伊半島一帯で狩猟用に飼われていた中型犬だ。

実は、動物園での展示が決まった背景には、ある理由があるという。

和歌山公園動物園・飼育員 木村明日香さん「洋犬に比べると、紀州犬は少なくなっていますので、多くの方々に見ていただく、知っていただくっていう形で、動物園に来た」

紀州犬の数が減っているため、飼う人を増やしたいと展示を始めるという。

◆なぜ紀州犬は減っている?

なぜ、紀州犬が減っているのだろうか。

紀州犬保存会の林剛司会長は──

林剛司会長「今飼っている人っていうのが高齢化してきてるっていうことと、住む所が大きい犬が飼えない場所が多くなって。マンション住まいが多くなっているってことで、飼う方が少なくなってきたということですね。絶滅の危機を感じまして」

住環境の変化などから、紀州犬よりも小さな洋犬の人気が高まっていて、紀州犬は、今、“絶滅の危機”にあると話す。

◆紀州犬の魅力とは

紀州犬を飼う魅力とは。50年以上前から紀州犬を飼う榎本政和さんを訪ねると、4頭の紀州犬を飼育していた。

榎本政和さん「向こうがおばあさんで、これが娘。娘の息子がオスで、親子3代です」

一番若い、5歳のコロの散歩を一緒にさせてもらうと、元気いっぱいに走り回る。

榎本政和さん「(Q:散歩は4頭一緒ではない?)はい。力あるんでどうしても。事故起こしたら悪いんで、引っ張られると」

4頭を1頭ずつ散歩させるのに、2時間かかることもあるという。

榎本政和さん「体調が悪い時はやっぱり、しんどいなと思う時もありますけどね」

大変なところもある一方、紀州犬ならではのよさもあるという。

榎本政和さん「かわいいし、飼い主にものすごく忠実なので」

◆減少傾向の日本古来の犬。絶滅防ぐ鍵は

忠実さが魅力だという紀州犬。日本犬保存会によると、20年前は全国で1450頭の紀州犬の血統書を発行したが、去年は372頭と、4分の1ほどに減っているという。

さらに、秋田犬や、北海道原産の北海道犬も、ピーク時に比べると、国内での飼育頭数が減少傾向にあるという。

国内で飼う人が少なくなっている日本古来の犬。その魅力を広く知ってもらい、後世に伝えていくことが、絶滅を防ぐ鍵となりそうだ。

日本テレビ系(NNN) 9/19(水)付記事抜粋




「子犬工場」400匹を過密飼育 虐待疑い
すし詰め状態で飼育されていた犬たち=2017年12月、福井県坂井市内(県内動物愛護グループ提供)


 福井県内の動物販売業者が一時犬猫約400匹を過密飼育、繁殖し「子犬工場(パピーミル)」状態だったとされる問題で、福井地検が業者などを不起訴としたのは不服として、公益社団法人日本動物福祉協会(JAWS、本部東京)は9月18日までに福井検察審査会に審査を申し立てた。

 申立書提出は14日付。同協会の公募に寄せられた不起訴に対する異議や獣医師3人の専門的な立場での意見を合わせて提出した。

 同協会は「ネグレクト(飼育放棄)や動物の不適切な取り扱いが虐待として認識され、法に則りきちんと処罰される社会であってほしい。(不起訴は)犬を乱暴な取り扱いや劣悪な環境で飼養することを容認してしまうことにつながりかねない」としている。

 同協会は今年3月、動物愛護管理法違反(虐待)容疑で業者などを刑事告発。福井地検は7月、福井県警坂井西署が書類送検した法人としての業者と、代表者(当時)の40代男性、飼育員2人を不起訴とした。

 同協会は、代表男性と飼育員らが坂井市の動物飼育施設で犬猫385匹を狭いケージに入れたり、コンクリートブロックのマス内に50匹以上の過密状態で入れたりし、劣悪な環境で飼育する虐待を行ったと訴えている。

福井新聞 9/19(水)付記事抜粋



愛護団体「法で止められず失望」
子犬工場、虐待容疑は不起訴


 「日本の法律では子犬工場を止めることができないことに失望した」―。福井地検が動物愛護管理法違反(虐待)容疑について福井県内の動物販売業者などを不起訴処分としたことに対し、県内外の動物愛護団体メンバーらは嘆きの声を上げた。

 昨年12月に県職員らと現場を視察した県内動物愛護グループは、「私たちは、(施設の)外に出されることもなく、一生子犬を産むことだけで終えることを地獄と主張している。倫理や道徳は失われたのか」と厳しく指摘。立ち入り権限のある県職員には「かわいそうな命を大量に増やさないためにできることはないか考えてほしい」と訴えた。

 刑事告発した公益社団法人日本動物福祉協会の町屋奈(ない)調査員は「ネグレクト(必要な世話がされていない状態)が虐待であると、行政だけでなく司法でも認識されていない現状が露呈し、非常に残念」とコメント。「画像などから有識者により動物虐待と判断されており、現行法で対応できる」とし、検察審査会への申し立てを検討するという。

 動物虐待防止活動に取り組む「公益財団法人動物環境・福祉協会Eva」理事長の女優杉本彩さんは、「虐待的な飼育で動物福祉が守られていなくても的確な処罰が下されない。数値規制をはじめ、虐待の厳罰化、繁殖業を免許制にするなどの法改正が必要不可欠」と訴えた。

 ある自治体職員の獣医師は「繁殖を繰り返させる行為は個人的には反対だが、違法でない以上、どうしようもない」と苦しい胸の内を明かした。一方、県内のあるペット業界関係者は「業界に対する一般の人の視線は日に日に厳しさを増していると感じる。飼育員1人当たりの飼育数や繁殖回数など分かりやすい規制は業界にとっても必要」と話した。

福井新聞 2018年7月24日付記事抜粋



すし詰め子犬工場、地獄の光景
マスやケージ所狭し、強烈悪臭


 人気のペット犬であるチワワや柴犬、ダックスフントが、繁殖のためにすし詰め状態で飼育されていた。一斉にほえだすと、けたたましい鳴き声が耳をつんざく。飼育員は無数の犬から1匹ずつ無造作につかむと、狭いケージに押し込み餌をやった。「まるで地獄」。福井県坂井市郊外で2017年12月、商品を大量生産するように子犬を産ませる「パピーミル(子犬工場)」に視察に入った県内の動物愛護グループは、あまりに悲惨な光景に目を覆った。

 数年前から「おびただしい数の犬の鳴き声がする」との情報が愛護グループに寄せられていた。経営者と従業員の間でトラブルが発生したと聞きつけ、愛護グループは2017年12月に2回、地元の県健康福祉センター職員とともに視察に入った。

 愛護グループによると県内の動物販売業者は、廃業した平屋建て宿泊施設を改装して“工場”として使用。▽メス部屋▽オス部屋▽妊娠した犬の部屋▽子犬部屋−などに分かれていた。一番多くの犬が飼育されているとみられるメス部屋に入ると、犬たちは一斉に目を見開いてほえ始めた。「強烈な悪臭が鼻を突いた」と話す。

 メス部屋には、コンクリートブロックを4段80センチほどの高さに積み上げた仕切りで囲われた約8平方メートルの「マス」が複数あった。1マスに最多で60匹ほどがひしめき合い、跳びはねながらほえ続けた。視察した愛護グループのメンバーは、その異様な光景を「まるで地獄。直視できる状況じゃなかった」と語る。床は網になっており、飼育員の女性に理由を聞くと「ホースで水をかけてふん尿を流し、一緒に犬の体にも水をかけて洗う」と説明したという。




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3匹が押し込められたケージ=2017年12月、福井県坂井市内(県内動物愛護グループ提供)


 マスとマスの間や壁際には、スペースを惜しむように金属製のケージが3段重ねになっていた。1匹か2匹が入れられ、所狭しと跳びはねたり、くるくると回ったりしていた。皮膚病を患いマスから隔離されるように狭いケージに入れられたままの犬、白内障とみられる犬、前足を切断しながらも妊娠させられたチワワがいた。

 全部で400匹以上いるにもかかわらず飼育員は2人。「朝7時から深夜1時くらいまで、休みなしで世話している」と実情を説明した。餌と飲み水は1日1回。混乱を避けるためマスの周囲に積み上げたケージ内に1匹ずつ入れて与えているという。

 「あんなにたくさんの犬がいて、餌や水が行き届いているとは思えない」と愛護グループ。「飼育員は勤務状況から考えても切羽詰まっているのではないか。近い将来、運営できなくなる『ブリーダー崩壊』を引き起こす可能性が高い。そうなれば400匹の命はどうなるのか」と危惧している。

福井新聞 2018年3月1日付記事抜粋




 今年6月、滋賀県彦根市で頭に矢が刺さったサルが捕獲された事件で、クロスボウでサルを撃ったとして、市内に住む68歳の男が鳥獣保護法違反の疑いで書類送検されていたことがわかりました。

 頭に矢の刺さったサル。今年6月、彦根市内の工場で見つかり、警察官らに捕獲されました。警察によりますと、サルは体長40センチほどで、長さおよそ35センチの矢が左耳の後ろから頭部を貫通していて、衰弱していたため、獣医師の判断で安楽死となりました。

 その後の捜査で、警察は、クロスボウでサルを撃って捕獲しようとしたとして、今月6日、彦根市内に住む68歳の無職の男を鳥獣保護法違反の疑いで書類送検していたことがわかりました。周辺の住宅では頻繁にサルが目撃されていて、男は「サルを追い払うためクロスボウで撃った」と話しているということです。

TBS系(JNN) 9/19(水)付記事抜粋




何者かが愛犬に化学薬品浴びせ安楽死に 捜査官「どれだけ辛い思いをしたか」(英).jpg
自宅庭で化学薬品を何者かに浴びせられたデイジー(画像は『Manchester Evening News 2018年9月14日付「Much-loved Yorkshire Terrier Daisy dies after chemicals were thrown in her face in garden」(Image: RSPCA)』のスクリーンショット)


なぜ、この犬がターゲットにされなければならなかったのか。飼育放棄や暴行など動物虐待があとを絶たないイギリスで、またしても悲しいニュースが飛び込んできた。ある女性の飼っていた愛犬が、何者かに化学薬品を浴びせられ酷い火傷を負い、最終的に安楽死を余儀なくされたのである。『Manchester Evening News』『The Sun』などが伝えている。

ストックポートのチードルヒースに住むジーン・ホーリーさん(63歳)は5年前に最愛の夫を失くし、以降ヨークシャー・テリアの“デイジー”を支えに生きてきた。夫の死後、デイジーはジーンさんの癒しとなり、生きていく前向きさを与えてくれた大切な存在だった。ところがそのデイジーが突然誰かに攻撃され、命をなくす結果になってしまったのである。

9月2日、外出の用があったジーンさんは、家族ぐるみで付き合っていた信頼できる友人にデイジーの世話を頼んだ。しかしその間、デイジーが何者かに裏庭で化学薬品を浴びせられ、顔と両目に激しい火傷を負わされるという事態が起こった。

ジーンさんの友人はデイジーが襲われていた間、裏庭へ続くドアを開けっぱなしにしたままジーンさん宅の2階におり、事態に全く気付かなかった。午後8時頃自宅に戻ってきたジーンさんが裏庭で息も絶え絶えの愛犬を発見し、急遽動物病院へデイジーを連れて行くも、怪我が酷いことから安楽死となった。

突然、愛犬をこのような形で失ったジーンさんは「起こったことが未だに信じられません。門の外から誰かが排水溝洗浄液のような強い化学薬品をデイジーに浴びせたようです。デイジーは、人になついていて誰も噛んだことがなく、とても可愛い犬でした。夫が亡くなってからはどれだけデイジーに慰められてきたことか…」と悲しみを露わにした。

現在、RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)は、事件の目撃者がいないかどうか情報提供を呼び掛けながら捜査を続行している。検査の結果でデイジーに浴びせられた化学薬品は「酸」ではないことがわかっているが、正確に何であるかは判明していない。捜査に当たっているRSPCAのヘザー・モリス捜査官は「襲われたデイジーがどれだけ辛い思いをしたか、可愛がっていた犬を失った家族がどれほど悲しい思いをしているか。それを思うと本当に胸が痛みます」と話している。

このニュースを知った人からは「目撃者がいたら名乗り出てほしい!」「こんなことする奴は自分が同じ目に遭えばいいのよ」「よくもこんな残酷なことができるな。心が折れるよ」「何の罪もない犬がこんな目に遭わされるなんて…かわいそうすぎる」「抵抗できない動物を襲うような奴は悪魔でしかない」といった怒りの声があがっている。

Techinsight 2018.09.18付記事抜粋




 こんにちは。微表情研究者の清水建二です。

 本日は私たち人間の表情のスピンオフとして、犬の表情の研究について紹介したいと思います。

 人間の表情とその他の哺乳類の表情との類似性を最初に提唱したのは、かのチャールズ・ダーウィンです。例えば、私たちが笑うとき、怒るとき、驚くとき、そうしたときの表情とチンパンジー、犬、猫たちがする様々な顔の動き、とても似ていると感じることがありませんでしょうか?

 感情とそれに伴い生じる表情は、自己の環境に適切に順応し、生き残るために必要な適応システムだと考えられています。そうであるならば、人間と遺伝的に近いチンパンジーが人間と類似の感情と表情との関係性を持っていても何ら不思議ではありません。同様に他の哺乳類の感情と表情との関連性がダーウィンの着想を含め、これまで様々に研究されています。

 こうした研究の蓄積が進化の謎や人間と関わる動物たちの感情―表情との関係性を解明するための示唆を与えてくれます。

 人間と関わりの深い動物と言えば、犬です。犬の祖先はオオカミ。オオカミが人間と共存し、人間のパートナーとなっていく過程にどのようなコミュニケーションが行われていたのでしょうか。犬の表情研究がこの謎の解明にヒントを与えてくれます。

 次のような実験が行われました。

 実験の舞台は犬の保護施設。ケージに入れられた様々な犬がいます。個々の犬に研究者が近づきます。そうすると、それぞれの犬は(人間で言うところの)眉の内側を引き上げ、ハノ字眉を見せたり、しっぽを振ったりします。個々の犬ごとにそうした動きの頻度と継続時間を計測しておきます。そしてそれらの数値とこの施設の犬たちが新たな飼い主を見つける日数とが比べられました。

 実験の結果、興味深いことがわかりました。

“の内側を引き上げる頻度が高い犬ほど、早く新しい飼い主を見つけられる。
△靴辰櫃鬚燭さん振っても飼い主を早く見つけられるとは言えない。

 ということです。

 しっぽを沢山振っている犬の方が「可愛い」という印象を受けますが、しっぽよりも眉の内側を引き上げる表情の方が、私たちを惹きつけるようなのです。


犬が困り顔をしているからといって、本当に困っているとは限らない

 ところで、眉の内側が引き上げられる動きとはどんな意味なのでしょうか。

 犬に聞くことが出来ないので、犬の本当の気持ちはわかりません。ただ、人間の眉が内側に引き上げられるときというのは、悲しいときや困っているときです。私たちは眉の内側が引き上げられている表情を観ると、その人を助ける行動をとる傾向があることが知られています。この傾向が犬の表情にも同様に反応したと考えられます。

 つまり、犬に悲しみ・困り顔を向けられた私たちは、その犬を助けたくなってしまう、ということです。

 話を最初に戻します。実は、オオカミがどのように人間に飼いならされるようになったかについては現在においてもよく知られていません。

 しかしこの研究から類推できることは次の通りです。遠い昔、あるオオカミの集団が牙をむき出しにした怒り顔をしていると人間と戦うことになる、一方、悲しみ・困り顔を「見せ」ると、人間と仲良く出来る。

 人間と仲良くなる、あるいは人間に飼ってもらえば、オオカミだけで生き抜くよりも、食にありつける可能性が上がり、その結果、人間と戦う他のオオカミたちよりも自己の生存確率を上げ、多くの遺伝子を残すことに成功した。この遺伝子を持ったオオカミが増え、人間と仲の良い犬になった、そんなことが考えられます。

 ただし、この悲しみ・困り顔が、偶然によるものなのか、意図的なのかはわかりません。また保護施設の犬含め、現代の犬たちが、どのような「意図」を持って時に、こうした表情をするのかもよくわかりません。

 犬が人間の表情や声から人間の感情を認識することが出来るという研究知見があります。本研究と合わせて考えると、犬は私たちの感情を類推しながら、ときに私たちが想像できないほど高度な表情コミュニケーションを密かにしているのかも知れません。

HARBOR BUSINESS 2017.11.24付記事抜粋





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